葛飾北斎って

こんな劇画チックな

絵も描くんですね




父のBKP 手術は、

無事に成功したようで、


痛い!イターいと言う声は、

病室内に

響かなくなったようです。



BKP 手術というのは、

骨折して圧迫された腰椎に

骨セメントを注入し、



潰れた腰椎に隙間を作る

整形外科手術です。




クローバークローバークローバークローバークローバークローバー





ここに来て、父の今後に

私は一抹の不安を覚えています。




本来なら、手術後、数日で

退院の予定でしたが、




想定外の父の肺炎と発熱により

手術が、2回も延期となり、

その間、ずうっと入院。




ベッド上の生活が

既にもうすぐ1ヶ月となります。



リハビリが出来なかった間に

父の身体機能は、

著しく衰えてしまいました。




一抹の不安というのは、

他でもない、

母の事なんです…




もやもやもやもやもやもやもやもやもやもやもやもや




8月2日月曜日、


父に頼まれた物を持って、

母と一緒に病院に行きました。



父が入院しているのは、7階。


そのナースステーションへ。




今回、届けた物は、

車椅子に敷くクッションと

長袖のアウター、

テレビカード。



すると、母は、


「病院内の床屋さんで、

父の髪の毛のカットを

お願いして貰えませんか?」と

突然、担当看護師さんに頼んだの。



父には、感染症があります。

それゆえ、父の理髪店行きを

看護師さんは、初め

ためらっていましたが、



母の強引なお願いに負け、

何処かに確認しに行き、



そして、


「はい、では、4日にカットの

予約が取れました。その日、

床屋さんにお連れします。」


って、引き受けてくれたの。



そのカット代、2,500円。

その現金を

母は、父の財布にねじ込み、

看護師さんに渡す。




この、"床屋さん"


ここには、

母の、ある思惑が

隠れているんです。



お母さん、

私には、分かるよ、

貴女の考えてる事。




💈💇‍♂️💈💈💈




担当看護師によると

父は、元気にしているそうで、

今週からリハビリを再開し、

頑張っているとの事。




と、ちょうどその時、


リハビリに行く父が、

ヘルパーさんに車椅子を押されて

私達の目の前を

通り過ぎようとしています。




あ❗️おとうさーん!


と手を振る私。


久しぶりに見た父の顔は

家に居る時よりも

元気そうに見えました。



きっと、看護師さん達と

仲良くやっているんだわ(笑)

父ってそういう所があるの。



ここの病院の看護師さん達は、

まさしく

白衣の天使💝


いつも笑顔で

口調も可愛らしく、

見ているこちらが自然に

口元がほころんじゃうような

天使さん達なんです。



父もこの病院では、


オリンピック三昧。


好きなスポーツ観戦して、


お風呂入れて貰って

オムツ替えて貰って、


痛みも取れて、まさに

お大臣みたいな生活してるね。



ウインクキョロキョロショボーン



図らずも父と遭遇して

父の姿を見て、

嬉しい気持ちと同時に

胸が詰まるような

そんな複雑な気持ちに

なりました😿




父は、

「これでも俺は毎日、忙しいんだ」

なんて言い、



右手をひょいと挙げ、

私達を振り向きもせず

ヘルパーさんに車椅子を押されて

行ってしまいました。







クローバークローバークローバークローバークローバークローバー





母と私は、そのまま

看護師さんと話を続けました。




看護師さんからの質問。


「退院後は、何処かリハビリ病院に

転院の予定ですか?」




母は、待ってました!とばかり、

まだそのうら若い看護師さんに

食い気味に




それなんですが…

今のままだと、主人が

家に帰って来ても

ワタシ、

面倒見きれません。



ワタシも、腰が痛いし、

突発性難聴もあるし、

面倒見きれません。



と、必死です。




看護師さんは、


「あぁ、そうですか…

それでは、後ほど、

ソーシャルワーカーさんから

連絡させますね」と



その場を収め、



「では、連絡お待ちください」


と言いおき、行ってしまいました。




もやもやもやもやもやもやもやもやもやもやもやもや





母は、どうしても父に、

家に帰ってきて欲しくないんです。




ですから、このまま

どこか転院させる為にも

今、ここで髪は、

整えておきたい!




今、理髪店で髪を切っておけば

何処かに父を預けても、

しばらく、髪は、大丈夫という

腹づもりなんです。




母という人は、いつもこう。


先の先を読んで、じわりと自分の

思ったように事を運ぼうとするの。




もやもやもやもやもやもやもやもやもやもやもやもや





その夜、

母から電話がありました。




「ソーシャルワーカーさんから

さっき連絡があったわ。

リハビリ病院か、老健か、

どちらが希望ですか?

って聞かれた。」



更に、母は、



「ソーシャルワーカーさんに

リハビリの到達目標は

どの辺りですか?って聞かれたの。

だから、主人が立てるように

なるまでって、答えたわ。」



え!

しばし絶句。


立てるようになんて

うそでしょ⁉︎


今までだって

立ててないじゃない!

交通事故に遭って以来、

父は、車椅子生活です💦



私は、母が鬼のように感じました。




母の言葉は、続きます。


「リハビリ病院だと、毎日

3時間リハビリするんですって。

お父さんには、無理でしょ、

3時間のリハビリなんて。」


更に、


「その点、老健だと

リハビリは、20分だって。

お父さんには、それで十分よね〜」


と言うのです。

少しでもたくさんリハビリして、

筋力戻してあげたいよ…私は。

20分なんて、焼石に水だよ…💢




あくまで、父を老健に入れたい!

そんな母の気持ちが透けて見える。



でも、何故、いきなり老健?



そんな選択肢、

今の今まで無かったのに、

急にそう言い出した母。



父は、家に帰りたいのに…

その為に、

圧迫骨折の手術もしたのに…



大好きなデイサービスに

楽しく通えるように、

手術を決心したのに!



貴女は、なんて冷たいの!

と母を責める気持ちが

一瞬にして沸いた。



もやもやもやもやもやもやもやもやもやもやもやもや




でも、母の気持ちも分かるんです。

父の介助は、高齢の母には

荷が重すぎる。


老々介護の現実。


娘の私には、母を責める資格は

ありません。


だって、私は別の家に住んでおり、

直接、父の介助をしている

わけではないのですから…




重い父を介助するのは

母にとって、

とてつもない重労働。


腰に来ます。






父の気持ちと母の気持ち。

どちらも分かる。


どちらの願いも叶えてあげたい。



父の身体も母の身体も

どちらも心配。





私は、

どうしたらいいんだろう…





続きます。