昨日、
1回目のワクチンを接種しました。
接種後、特に副反応は、
感じられず、たかをくくっていたら、


夕食時、
目の奥がチカチカして来て、
なんか頭がぼうっとする。


4時間後には、
打ったところ中心に痛くて、
更に、やたら眠い🥱



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前回のブログ
「老人がひとりで暮らすという事①」
の続きです。



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夫が海外勤務の辞令を受け、
家族帯同で赴任し、


家族全員が日本を離れて
2年が経った1992年の春。


私は、祖母が倒れたという
連絡を受けました。


今から、約30年前のことです。


インターネットも携帯もラインも
Skypeも無い時代。


祖母とは、ハガキか、手紙の
やり取りしかしていませんでした。
それもホント、たまにしか…


あんなに大好きだったおばあちゃん、


いつもいつも
可愛がってくれたおばあちゃん。


子供の頃、私は、世界でいちばん、
おばあちゃんが好きだったの。



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おばあちゃんには
息子が3人いましたが、
娘がいなかったので、


初孫の私が生まれた時、
念願の女の赤ちゃんだと言って
とっても喜んでくれたんですって。


私が幼い時はもちろん、

そして、

成長するにつれても尚、
おばあちゃんは私を
とっても可愛がってくれました。



1990年の夏、
海外に行く私達家族との
お別れの時、

おばあちゃんは、
淋しい心を隠して
喜んで、
送り出してくれたのに、



私は、すっかり
おばあちゃんの事なんか
忘れてしまっていました。


そして、2年が過ぎたあの日、



おばあちゃんが倒れた
という知らせが来ました。


私の体に、何かが
もぎ取られるような
苦しく痛い感覚が起こり


興奮しながらも、
どこか冷静でもあり、


私は淡々とスーツケースに
荷物を詰めて、


子ども連れのフライトになる事も
全く厭わず、


早くおばあちゃんに会いたい!
という一心で、


翌日には、日本行きの飛行機に
飛び乗っておりました。



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成田に着いたのは夜。


その日は、実家に泊まり、
次の日、おばあちゃんが搬送された
病院に行きました。



その病院とは、
5年前、おじいちゃんが
膵臓癌の手術後に
そのまま
息を引き取った病院です。



おばあちゃんは、
集中治療室に寝かされていました。



2年前、空港でおばあちゃんと
お別れした時、

おばあちゃんの背中は、
まぁるく曲がっており、
真っ直ぐにすることが
出来ませんでした。



なのに、
集中治療室のおばあちゃんは、
固いベッドの上で
真っ直ぐな姿勢で
寝かされているのです。


おばあちゃんには、
全く意識がありません。


脳出血でした。



もやもやもやもやもやもやもやもやもやもやもやもや



倒れたのは
駅の近くのスーパーでした。


その日は、春とは思えない
暑い日だったそうです。


多分、スーパーの中は
エアコンがきいていて
快適だったはず。



おばあちゃんは、
精肉売り場で、 
お肉を選んでいました。


お肉が並べられた
冷蔵ケースに顔を近づけた時、
 

突然、倒れたとのことでした。



丁度、そばに居た方や
お店の方のお話により、
倒れた時の状況がわかりました。



救急隊員の方が駆けつけ、
おばあちゃんを担架に乗せる時、
おばあちゃんはまだ、
自分の名前を言えたそうです。


おばあちゃんは、救急車で
S大学病院に運ばれました。



暑い日、突然冷気を吸い込んで
脳出血を起こしたものだと
思われます。


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小脳出血を起こしており、
意識は戻らないと、
医師から言われました。



手術は、出来ないと言われ、
家族はただ、
おばあちゃんに寄り添うだけ。



"その時"を待つだけでした。



お医者様から

おばあちゃんの聴覚はまだ
機能しているかもしれません。

聞こえてるかもしれないので
いっぱい話しかけてあげて下さいと
言われました。



そう言えば、
おばあちゃん、
いつも、背中が痛い、痛いって
言っていた…


痛くて、
背中を真っ直ぐに
することできない、って
言ってたよね…



今、ベッドの上で
真っ直ぐに寝かされているけど

痛くないの?
痛いよね〜、痛いよね!
おばあちゃん!


私は、病院の中なのに
声を上げて泣き続けました。



ごめんなさい、
おばあちゃん、
ひとりにしてたね…



翌日、おばあちゃんは
そのまま、目を開けることなく
天国に逝ってしまいました。



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おばあちゃんの家に
行ってみました。



冷蔵庫の中には、
綺麗に洗ったイチゴが
ガラスの器に5粒、
ラップをかけられて
入っていました。



買い物から帰ったら
このイチゴを
食べるつもりだったんだね…
おばあちゃん、



私が子どもだった頃、 
おばあちゃんは、
いつもたっぷりの
コンデンスミルクを
イチゴの上に
かけてくれたよね。



おばあちゃんちで食べる
コンデンスミルクがけイチゴ
大好きだったよ。




おばあちゃん、
ごめんなさい。



最後の最後に
ひとりにしちゃったね…



冷蔵庫の中のイチゴを見て、
私はまた、
声を上げて泣きました。





続きます。