アイリン知られざる再建への物語、続きです

宍戸さんの奮闘は続きます。
アイリン復活秘話④ pic.twitter.com/iDIDm7oj4q
— みんみん (@RgzsIPMSccOSPrL) 2021年2月19日
【2014/3/30放送 Mr.サンデー】より
まずは建物を管理する不動産会社と賃料の交渉を始めると、初期費用のうち1億円を補助金として出せるよう関係各所を説得した。
問題は日々かかるランニングコストだった。
その額、年間およそ7000万円。
再現VTR
県庁の会議で
宍戸「あとこれは無理かもしれないけれど、リンクに広告を出してくれるスポンサーを探すというのはどうですかね?」
県職員「あぁ、スポンサー」
思い立ったことは全てやってみる、だが・・。
電話をかける宍戸さん。
宍戸「リンクに御社の広告をですね・・」
企業「その広告は誰が見るんですか?あそこは観客席もないようなリンクですよね?」
宍戸「えぇ、まぁそうなんですけども・・」
確かに、観客席もなければ、利用客しか見ない広告を出す企業があるはずがない。
だが、宍戸は諦めなかった。
どうしたら地元企業から資金を集められるのか、考え抜いた宍戸にある光景が甦った。
荒川静香の金メダル。
地元のリンクで育った人間が世界の頂点を極めたあの興奮と感動。
宍戸はそれに懸けた。
再現VTR
宍戸「リンクのスポンサーになるという事は、第2、第3の荒川静香を育てるということなんです。どうか、子供たちの夢に投資をしてもらえませんか?」
すると・・
会社「分かりました!うちは年間100万円サポートさせてもらいます!」
宍戸「ありがとうございます!!」

弍萬圓堂(メガネ店)社長 福王さん(本人)
「宍戸さんの、やはり熱い情熱というのを感じ取ったからやっぱりできたんじゃないですかね。初めからPR効果は頭になかったですね。荒川選手から夢を頂いたわけですから、その夢の一部をちょっとそんな形でね、お返しできればというそんな気持ちですよね、やっぱり」
1社が決まると雪崩を打ったように次々と決まっていくスポンサー。
宍戸は集めまくったスポンサーリストを抱え、再び加藤商会へと乗り込んだ。
再現VTR
加藤「こんなにスポンサーを集められたんですか?!」
宍戸「はい。これで年間1000万円はランニングコストが楽になるはずなんです。それと、夏には小学校のスケート教室もやれそうです。どうでしょう、これで引き受けて頂けませんでしょうか?」
もう、迷いはなかった。
加藤「宍戸さん、正式に私たちがお引き受けします。いや、私たちにやらせて下さい!」
宍戸「ありがとうございます!!」
翌朝、知事室に報告に行った宍戸を待っていたのは・・。
宍戸(本人)「知事には秘書の方から伝わってたんじゃないかと思うんですけどね、満面の笑みで来たのを覚えてますね」
村井(本人)「宍戸さんに抱きついてチューをしたかったです。ええ、やっぱりこう、嬉しかったですからね。感謝の気持ちで」
宍戸(本人)「知事にね、敬礼されましたよ。びっくりしましたね」
それは最大の敬意だったに違いない。
村井(本人)「覚えてないです。敬礼したことは正直申し上げて。でも多分そういう気持ちだったんだろうなと思いますね」
記者「2年後にこうやって大きなきれいなリンクが出来ました。今の気持ちは?」
記者「じゃあ、静香さんに続いての金メダルは自分だと?」
羽生「はい」
記者「おー、そうかあ。改めて聞きます。結弦くんの目標を聞かせて下さい」
大きな加点はないものの羽生選手が必ずプログラムに入れて来たイナバウアー。
そこには、自分の道を作ってくれたリンクへの感謝の思いが込められているという。
⭐⭐⭐⭐⭐⭐
不退転の思いで臨めと言った宮城県知事の村井さんも
その任を必死に務めて下さった宍戸さんも
加藤商会さんも地元スポンサーの方々も
その気運のきっかけとなった荒川静香さんの金メダルも
みんな自分の仕事を貫いていてカッコいい!

羽生くんは、震災を経験してから「人にはさまざまな役割りがあるんだ」と知ったと言っていました。
それが後に羽生くんの金メダルへと繋がっていく。
本当にたくさんの方々に支えられていたんだなって思います。
目標を聞かれた羽生少年が、ただ金メダルというんじゃなくて、「プルシェンコのスコアを抜かして」というところが良いですね!

目標に具体性がある。そこが羽生くんが強くなれる理由かなと思います。
この記事は、昔、1回作ろうかと思った事がありました。
でも、まず長いし、その頃はガラケーで作っていたので動画も貼れないし、途中再現VTRがあるし、どう記事に作ったらいいか分からずに断念したんです。
でも、今は画面撮りとは言え動画も貼れますし、地震で再びアイリンの危機かという心配もあったこのタイミングで作って良かったと思います。
◆写真はテレビの画面撮りです。