ビートたけし氏の発言への反論として | クリスタル・フラワー  -羽生結弦選手blog-
    年末にテレ東で放送された番組で、ビートたけし氏が羽生くんを「あれはホ○だろ?」って言ったという話を聞きました。

    鶴瓶さんは「違う!」とたけしさんを嗜めたそうです。



    『巷の噺 たけし噺2018』っていう番組なのかな?


    こんな話はスルーしようって思ったのですが、中国の方でも話題になっていて反論動画なども作られているとの事ですのでちょっと記事にしておこうかなと思います。

    羽生くん、その見た目の印象やフィギュアスケートの表現の仕方からその様に思われてしまう事もあるかも知れません。

    その事について、2016年に『殿、利息でござる!』で共演した俳優のきたろうさんが思いきって質問をぶつけ羽生くんが答えたという事があり、この事についてははっきりと答えが出ています。

    以下はその経緯がわかる当時の記事です。




    ■きたろう、映画で共演した羽生結弦に楽屋で同性愛疑惑直撃

    この映画で共演したきたろうは、彼の演技の様子や撮影の裏話を5月11日放送の『大竹まことのゴールデンラジオ』(文化放送)でこう振り返っている。

    大竹「殿(羽生)とは一緒のシーンはあるの?」

    きたろう「ありましたよ。その当日ね、誰が来るか出演者には知らされてないのよ。サプライズなの。だから、オレなんか仙台藩だから、サンドウィッチマンのどちらかが来るんじゃないかなって思っていたの。ところが羽生クン!」

    大竹「最初、わかった? 羽生クンだって」

    きたろう「わかったよ。羽生クン知らない人いないだろ! フィギュア見たことないのかよ」

    大竹「でも、カツラつけて、写真見た感じでは、ちょっとすっとぼけた感じじゃん」

    きたろう「でも、品があってね、セリフもお見事だった」

    大竹「ホントなの?」

    きたろう「ホント、ホント。NGも1回か2回くらいしか出さないで意外と長いセリフを見事に。やっぱ表現者だからね度胸があるの。フィギュアであれだけ表現するんだから」

    撮影は昨年7月に山形県鶴岡市で行われた。それにしても、共演者にさえ羽生の出演が当日まで明かされていなかったというのは驚かされる。だが、ラジオはこのあと、思わぬ方向へ話が進むことになる。

    きたろう「でも、お母さんが一緒に来るのね。まだ子どもだから」

    大竹「え、もう20歳だろ」

    きたろう「で、いろいろ話したのよ。お母さんとも羽生クンともね。“同性愛者は多いんじゃないの? このフィギュア界は”って聞いたら、“意外と多い”って言っていた。これは別にカットしてもらっていいんだけど。あ、生だったな。“じゃ、君はそうなの?”って聞いたら“僕は違います”って言っていた」

    大竹「出てけ!」

    きたろう「“違います”って、はっきり言っていたよ」

    大竹「出てけ!」

    きたろう「平気で話したもん。楽屋でね」

    いったい、どんな表情できたろうの質問に答えていたのだろうか。ラジオのオンエアから1週間後、レギュラー出演している同番組終了後に、きたろうを直撃取材した。

    ――先週のラジオで、羽生選手の“同性愛疑惑”について話されていましたが?

    「あ、その件ね。ラジオで話したとおりだよ」

    ――どんなシチュエーションで聞いたんですか?

    「楽屋でね。でも、バレエとかフィギュアの世界では(同性愛者が多いということは)常識だもんね」

    ――この選手がそうとか、具体的な名前は出たんですか?

    「ない、ない(笑)。自分(羽生選手)は違うから、そういうのは多いですよって話だから

    ――きたろうさんの質問に、羽生選手は困ってなかったですか?

    全然、笑顔。お母さんも笑っていたもん。だって、一般論だからね

    そう話すと笑顔でラジオ局をあとにした。

    「確かに羽生選手の周りには、ゲイであることをカミングアウトしていたり、同性婚している人が多いんです。彼のコーチであるブライアン・オーサーや振付師であるジェフリー・バトル、そして彼の衣装をデザインしたジョニー・ウィアーもそうですよ。なので、羽生選手が“多い”と答えたのも自然なことなんでしょう」(スポーツ紙記者)

    それにはフィギュアというスポーツの特性も関係しているという。スケート連盟の関係者はこう話す。

    フィギュアは表現力の勝負ですから、どうしても女性的な感性や美的センスが求められるんです。現在はアダム・リッポンや、ペアのエリック・ラドフォードなど、現役時代から同性愛者であることを公表する選手が出てきています。フィギュア界はゲイなどのLGBTに対する差別はほとんどありませんから




        ☆☆☆☆☆☆


    最近、ゆづ友さんが「とっても感動したから読んで」と教えてくれた記事があります。

    ブラジルのゆづファンが書いてくれた長いジョニーと羽生くんへの思い。

    私も感動したし、今回の件についても深く思うところのある文章です。

    以下に一部を抜粋させて頂きましたが、是非リンク先から全文をお読み下さいませ。


    https://ameblo.jp/ecovail/entry-12426434256.html

    それはユヅが彼のプログラムを通じて伝えているとても大事なメッセージについてです。

     

    それは

    :ジェンダー(性)について。

    ジョニーが彼のキャリアの全てでやってきたことです。

     

    私が前に一度ツイートしたように、言うなれば、

    ユヅはジョニーの為にリベンジしていると思うのです。



    ジョニーの素晴らしいスケーティングや芸術性は、

    彼がゲイであった為に正当に評価されてきませんでした。

     

     

    彼の大胆な行動(ふるまい)はおそらく確実に、

    偏見を持ったジャッジ達に得点を低くつけさせたでしょう。

     

     

    ユヅも似たような偏見に苦しんでいますー

     

     

    きっとそれは、彼の性別を超越したプログラム、又は衣装、

    という事よりも、彼がアメリカ人、もしくはロシア人ではないという理由でー

     

     

    けれども彼はジョニーのキャリアを見てきたことで学びを得てきているように思うのです。

     

     

    氷上では、彼はジョニーの様な柔らかなスケーティングと、

    性別を超えたプログラムを見せ、

     

     

    地上では、世間から離れ、慎み深い生活を送っています。

     

     

    決して注目の的になろうとしたり、

    大胆で物議を醸すようなことを言ったりすることはありません。

     

     

    そのため、ジャッジに、彼の性別を超越したようなプログラムから

    彼の性的指向を推測させるような理由を与えません。

     

     




    ユヅは自身のキャリアを通してジョニーのキャリア全体と張り合ってきているのです!

    (追随している、競っているという意味でもあるのかな・・)

     

    彼の他のアイドルとしてプルシェンコがいるかもしれないけれど、ユヅはジョニーなのです。

     

    彼の心にはプルシェンコの炎と尋常ではない競争心があるかもしれません、

     

    でも類似点はそこまでなのです。










    「春よ来い」の衣装とジョニーの衣装の類似点についても語られていました。
    なぜ、春よ来いの衣装の胸にちょっと違和感のある黒い部分があるのか、ジョニーの衣装を見れば分かるという指摘はああ、そういう事なのかと思いました。


    羽生くんは言います。
    「ジョニーさんは、男性スケーターとしての美しさを極めた人」。

    その美しさの表現を引き継ぎ、正当な評価を得られなかったジョニーのリベンジをしているという部分は本当に胸を打ちましたし、羽生くんの思いを一歩深く見つめられた思いがしました。



    羽生くんの思いは、ビートたけし氏が揶揄してみせたもの、正にそういった偏見の目に対して堂々と主張しているのだと思います。

    それだけに、たけし氏は全くがっかりさせてくれたなあという思いがしました。








    ◆お写真はありがたくお借りしました。