今朝上げた記事、スポーツ報知の一問一答の続きですニコニコ




トロントで練習公開の羽生が語る3

「これからは自分ために滑ってもいいのかな」

2018年9月1日12時37分  スポーツ報知

―「起源」を今季にもってきた理由は?

 「うんとー、すごくはっきり言ってしまうと、自分のなかで、なんだろう、今まで、自分のスケートをしなくちゃいけない、期待に応えなくてはいけない、なんか、結果をとらなくてはいけない、というようなそういったプレッシャーがすごくあったのが今外れていて。

で、これからはもう本当に自分のために滑ってもいいのかなと、本当に自分がスケートを始めたきっかけっていうのは、やっぱり楽しかったからであって、スケートを滑っていて。で、自分の夢を追いかけて。その過程が楽しかったからであって。その楽しかった気持ちとか、または自分が今まで歩んできた本当に大変だった道のりを色々思い返して、なんか、その自分に対して、なんか恩返しっていうか、なんか、うんとー、その自分が報われるようなことをしてあげたいなっていう気持ちもあって、この2つの曲にしました。

やはり、あの頃に自分はプルシェンコさんやジョニー・ウィアーさんの演技を見て、やっぱりこの曲使いたいなって思いながら滑っていましたし、また、この曲を聴きながら真似したり楽しんでいた自分がいたので、そういう意味でやっぱり、なんかこの曲を使って自分のプログラムとしてやったらすごく楽しいだろうなって思いましたし、まあそういう意味でも、自分が本当に初心に返ってスケートを楽しんで、スケート自体を自分のためにやるということを感じながら滑れるかなということを思いました」

 ―プログラムを完成させるための今の課題は?

 「とりあえずは、まだジャンプが完全に戻っているわけではないので。しっかりとジャンプを自分の納得できるかたちにもっていくことが一番大事かなと。やはりジャンプが決まって、すべてがちゃんとそろっている状態ではないとプログラムが完成するとはいえないので。まずはジャンプをしっかり決めること。そのジャンプをしっかり決めるためにスケーティングをどういうふうにきれいにやっていくか、または呼吸の仕方であったり、まだまだ滑り込めていない部分は多々あるので、しっかりと滑り込みだったり、本当に一つ一つ徐々にやっていくしかないかなと思っています」

 ―現在の4回転ジャンプの状態は?

 「とりあえず、ルッツ、フリップ以外の、ええ、今まで跳べていたジャンプ…ごめんなさい。もう一回言います。4回転トウループとサルコー、ループまでは現状戻ってきたかなという感覚はあります。で、ルッツに関しては特に、まだちょっと不安がある状態ではあるので、ルッツはしばらくやめておこうかなと思っています。ただ、感覚としては、まあやれば跳べるかなという感覚はあるんですけど、とりあえず、足のけがを再発させないように、炎症を起こさないようにという意味で、しばらく4回転ルッツはおさえておこうかなというふうに思っています。

けがの状態はおかげさまで、安定してきていて、もちろん、さきほど言った通りに、ルッツやフリップなどでトウをついた時に違和感を感じることはあるんですけれでも、ただ、なんだろう、痛みとして自覚することはほぼなくなってきているので、しっかりと、ええ、ケアしながら、ケアしていただきながら、また自分でコントロールしながら、まあ今シーズンやっていきたいなと思っています」



トロントで練習公開の羽生が語る4「プルシェンコさん…ずっとこういうふうになりたいなって」

9/1(土) 12:45配信


―新しいプログラムはいつ決めた

 「えっとー、曲自体は両方ともなんですけど、オリンピックが終わって、それから1か月間本当にスケートができない状況だった時にずっと考えていて、まあある意味、さきほども言ったように、もう自分の、なんだろう、勝つとか負けるとか、そういったものに、固執する、しすぎる必要はないのかなというふうに思ったのと同時に、なんか、自分のために滑ってもいいかなっていうふうに思って。今シーズンこの2つの曲にしようと思いました」

 ―プルシェンコの反応は?

 「なんかすごくうれしそうにはしてくれていました。ジョニーもそうで。もちろん自分にとってはすごく恐縮であったのは、もちろんあって。話し出すタイミングとか、すごく緊張した思いはあるんですけど、本当に快く受け入れてくださいましたし、やはり、僕はプルシェンコさんではないので、まったく違ったものになっていると思いますし、これからももっとしたいなとは思っているので、そのむねは両選手…じゃないな、両スケーター? に伝えて、ええ、了承を得ていますし、そのうえで、自分もまあ、オリジナルにはしたいとは思っているんですけど、彼らへのリスペクトであったりとか、そういったものを非常に持ちながら、滑っていきたいと思っています」

 ―初めてプログラムを見た時のことを覚えている?

 「本当にあのお、なんだろう。プルシェンコさんはもういわずもがな、もうずっと…うーん、なんだろう、うーん、ずっとこういうふうになりたいなっていうふうに思いながら見ていて、なんていうんですかね、あんまりこういう…かっこいい曲というか(笑い)、なんかうーん、なんていうんだろうな…ある意味自分がまだ使ったことがないジャンルの曲ではあったので、小さい頃からやりたいなって思ってました。で、まあずっとやりたいなと思っていたんですけど、やっぱり彼の、代表的なプログラムでもありますし、やっぱりそこは、自分が使うべきではないなとか思いながら、ずっと我慢していたんですけど、オリンピックが終わって、いいかなって思って、やりました。えっとー、なんて言えばいいんだろうな(笑い)。やっぱり小さい頃に一番思ったのは、あれを滑っている時の、ニジンスキーを滑っている時の圧倒的なオーラであったりとか、またはそのー、ニジンスキーのポーズであったりとか、一つ一つその音にあわせている動き、ジャンプ、そういったものにすごく惹かれた記憶があります。ジョニーの「オトナル」に関しても、僕らは「秋によせて」ってずっと思っていましたけど。「秋によせて」は、なんだろうな…。衝撃的だったのはやっぱり、男性だからこそ出せる中性的な美しさっていうのが彼の一番の魅力だなと思いましたし、あの頃って、あのー、ジャンプのGOEとかそういったものって、直接目に見えて評価されていたわけじゃないんですけど、やはりジャンプを降りた時の流れだったり、姿勢の美しさ、音にあわせたジャンプだったりとか、一つ一つの丁寧さだったり。一番はランディングの美しさ。その流れが。やはりそこにすごく惹かれて。自分もこういうふうにとびたいな、滑りたいなと思っていた記憶がすごくあります」



    ☆☆☆☆☆☆
羽生くんは、JOCの表彰式の時に「ある意味今までと違う自分を見せる」プログラムになると言っていました。
それは、どういう方向に違うんだろう?って思いましたが、
羽生くんの可能性が広すぎて全く予想できませんでした。

でも原点回帰というのを聞いてなるほどな~と思いました。
それぐらい、ずっとブレずにプル様が好きでジョニーが好きで
4回転に拘り、流麗な表現に拘り
その流れで来たのがついに本流の「Origin」へと回帰するんですね。

インタビューの気になったところをピンク字にしました。

プル様とジョニーには「これからももっとしたい」旨を伝えて了承してもらっているというんですね!

これからももっと!
つまり、二人の他の曲もやるつもりって事ですね爆笑

その中には必ず「カルミナ・ブラーナ」とかも入っているでしょう。楽しみ♡

・・まさか「セッボン」入ってないよね( ̄▽ ̄;)
FaOIで凝視してたけど(笑)


それと、「男性だからこそだせる中性的な美しさ」って言葉が感動でした。

羽生くんの女子衣装には色んな意見があって、
男性的な衣装の方が好きだという人もいるでしょう。
(私は女子衣装大好きです)

男性なのにどうしてそういう衣装を着るのかという考え方に対して、
男性だからこそ、だからこそ出せる中性的な美しさに
それを表現する意義を感じているという事にはじめて言及しています。

誰もが出来るわけではない
希少価値の高い花
それを自らの美しい肉体を糧に花開かせてくれる。

以前、ご紹介した“アイドルは欲望を具現化する存在”という演出家・蜷川幸雄さんの言葉を思い出します。

羽生結弦というスケーターは
欲望を具現化してくれるスケーターだと改めて思います。