12日に放送されたNHKの単独インタビューです
羽生くん自身が語る様子を映像で見られてちょっとホッとしました。
そして、このインタビューの中には私が聞きたいと思っていた全てがありました。
【2017/11/12放送 ニュース7】より

フィギュアスケートの羽生結弦選手。今日まで行われたNHK杯は、公式練習で右足首を傷めて無念の欠場となりました。

今日、NHKの単独インタビューに答え、心境を話しました。

羽生「おはようございまーす。お願いしまーす」


今朝の羽生選手です。
松葉づえをついて姿を現しました。


羽生「もう、それはしょうがないかなという気持ちでいっぱいでした」

羽生「まあ何も出来ない状態だったので。うん。悔しい思いは凄くあります」

今月、9日の公式練習。

羽生選手が今シーズンからフリーのプログラムに取り入れている高難度の4回転ジャンプ、ルッツを跳んだ時でした。




この転倒で右足首を傷めました。



その後も練習を試みますが、ジャンプを跳べる状態ではありませんでした。

羽生「なんとか滑れる状態にならないかなあという事を望んだんですけど。ま、曲かけもあったので滑り出しをしてみて」

羽生「もうその段階で右足にしっかりと乗ることが出来なかったので「あ、これはちょっと厳しいかな」と思いながらやっていました」



診断結果は、「右足首の靭帯損傷」。
10日間の安静を余儀なくされた羽生選手は、大会中ホテルで静養し、ケガをした事を冷静に振り返っていました。

羽生「ケガをするという事は、まだ下手なところがあるという事なので」

羽生「まあしっかりと自分ももっともっと上手くなって、あのー、勿論ルッツだけに拘るわけじゃないですけれども」

羽生「もっと色んな部分で上手くなって、えー、またいい演技が出来るようにしたいなと思います」

平昌オリンピックに向けて羽生選手は、最終選考会となる来月の全日本選手権で更に成長した姿を見せられると語ってくれました。

羽生「平昌オリンピックに向けて、ね、1日1日数えてみたら本当にあともうちょっとかも知れないですけど」

羽生「でも、未来の事を考えても仕方ないし、過去の事を振り返っても仕方ないし」

羽生「やっぱり今の事を1つ1つやって行くしかないと思っているので」

羽生「全部出し切れるように本当に本当に力をためて」

羽生「力が有り余ってる状態なんで。足首以外は(笑)」

羽生「なので、なのでもっと強い自分になって、また一皮剥けた状態でこの1ヶ月を乗り越えて行きたいなと思います」
同日放送のNHK「サンデースポーツ」にも同じインタビューの短いバージョンがありました。その中の映像には、ニュース7にない次の言葉がありました。
羽生「本当に良くなっている状態なので、自分自身もちょっとずつ安心しながら、かと言って油断しないでしっかりと治した状態で氷上に上れればいいなと思います」
2017.11.12
負傷の羽生結弦。復帰時は
限界マックスでなく「その時できる最高」で
https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/othersports/figure/2017/11/12/post_30/index.php
折山淑美●取材・文 能登直●撮影
NHK杯競技前日の11月9日午後の公式練習。午前中の公式練習を体調不良で休んでいた羽生結弦の動きにはキレがなかった。間を置きながらジャンプを跳び始めたが、トリプルアクセルを決めたあとに挑戦した4回転ループは2度続けて転倒。曲かけは最後の6番目ということもあったのか、いつもより気持ちが入りきっていないようにも見えた。
4回転サルコウで3度パンクを繰り返したあとに、やっと力みのないジャンプになって4回転サルコウ+3回転トーループを2回続けて決めたものの、あまり調子がよくないなかで演技をどうまとめられるかが、今年のNHK杯の注目点になると思わせる状態だった。

だが、そんなコンディションでも、羽生は4回転ルッツに挑み始めた。一度はパンクし、そのあとで跳んだジャンプは完全に軸が斜めになっていた。そして回転不足で着氷すると、ブレードが氷に突き刺さる形になって転倒。そのまま氷上に倒れ込んだ──。
羽生は、一度は練習に復帰したものの、しばらくしてリンクから上がると、そのまま練習を終えた。ケガの診断結果は、右足首外側の靱帯損傷。結局、NHK杯を棄権することになってしまった。
この結果、5連覇を狙っていたグランプリ(GP)ファイナル出場は消滅し、12月21日からの全日本選手権出場へ向けて、治療と調整をしていかなければいけなくなった。
平昌五輪代表に関しては、「世界選手権3位以内に入っている選手」という基準が適用されれば、仮に全日本を欠場しても選ばれる可能性はあるが、羽生自身がそれをよしとしないのではないか。
それでも、現実的には治療を優先させなければいけない状況で、追い込んだ練習ができるのがいつからになるか、まだ不透明だ。それを考慮すると、前戦ロシア大会のロステレコム杯から挑戦し始めた4回転ルッツを入れたフリープログラムを完成させることは、やや難しくなったといえる。
挑戦することを自らの命題と位置づける羽生が、そんな状況で自分の気持ちとどのように折り合いを付けていくのか──。これが、今後の大きな課題になってくるだろう。
ただ羽生には、4回転ルッツがなくても、勝つための選択肢を多く持つという大きな強みがあることも確かだ。事実、右膝を痛めて4回転ループを封印したシーズン初戦のオータムクラシックでは、ショートプログラム(SP)の冒頭に4回転サルコウを跳び、後半にトリプルアクセルと4回転トーループ+3回転トーループを入れるジャンプ構成で臨み、112.72点のSP世界歴代最高得点を出している。
また、その時のフリーは前半を3回転3本に抑えて、後半に3種類の連続ジャンプを含む4回転3本、トリプルアクセル2本を入れた構成。「後半ではマックスの構成」に挑戦していた。
そこでノーミスの演技こそできなかったが、プログラム自体は2015年のGPファイナルで当時の世界最高得点となる219・48点を出した時より技術基礎点は高くなっている。2年前は前半に入れていた単発の4回転サルコウと4回転トーループを後半に持ってきている分、難しい構成になっていることを考えれば、4回転2種類の構成でもトータル330点超えは可能なのだ。
羽生のこのあとのシーズンを考えると、12月の全日本選手権に出場できれば、2月上旬の平昌五輪前に、1月下旬の四大陸選手権(台北)を調整のための試合にできる可能性もある。真剣勝負の試合が五輪前に最大2試合となるため、そこでプログラムをどう仕上げていけるかもポイントになる。
挑戦し続けることを最大のモチベーションとしている羽生結弦というアスリートは、アクシデントを自分のエネルギーにできるキャラクターの持ち主だろう。だからこそ、復帰への期待は大きい。そして、ここから五輪まで、マイナスの状態から仕上げていかなければいけない状況にあることを考えれば、今回のように体調が不十分な場合、その時でき得る最適な技術構成にすることも検討すべきではないか。これは、羽生がすべての要素でGOE(出来ばえ点)を満点近くまで獲得できる能力を持っているからこそ、選択肢にできることでもある。
もちろん、羽生自身は「自分ができるマックスの構成にしないこと」を潔しとしないかもしれないが、彼は4回転ジャンプの種類がふたつ、または3つであっても、世界最高得点を更新できる力を持つスケーターであることは間違いない。自分ができ得る最大のことに挑戦し続けると同時に、冷静に、数多くある選択肢の中からその時点で最良のものを選ぶこともまた、トップアスリートのあるべき姿だろう。
フィギュアスケートというスポーツの先頭を走り続ける羽生結弦が、次にリンクに立つ時にどんな演技を見せてくれるのか。その復帰を心待ちにしたい。
☆☆☆☆☆☆
ケガをした事に対しての気持ちを「しょうがない」と言っている部分と、ケガをした時点で冷静に「右足にしっかりと乗れないから厳しい」と判断しているところ、頷きながら聞きました。
「ケガをするという事はまだ下手」という部分は、羽生選手の総括的な言い回しだと思いますが、体調が悪い時でもやや無理して跳ぶところがあり、それがケガに繋がるパターンが多いと思うので、その判断を気を付けて欲しいなあと思います。
「ルッツだけに拘るわけじゃない」というのは、上の記事にも関係しますが、本来ルッツがなくても高得点は出せるはずで、実際、オータム・クラシックでそうした実績もあります。体調を考慮して挑戦を止める事に対して、「常に一生懸命じゃないと羽生結弦じゃない」っていう気持ちと、どう折り合いをつけて行くのかが気になるところです。
「未来の事を考えても仕方ないし、過去の事を振り返っても仕方ない」
「力が有り余ってる状態なんで。足首以外は」
この前向きなコメントを聞けてホッとしました~
❗
やっとリスフランが治って、また今年もかよ!って、
ファイナル5連覇も消えて、本当に心折れていないか
それだけが心配でしょうがありませんでした。
(羽生くんなら大丈夫って思いつつもね・・)
◆記事中のお写真はお借りしました。ありがとうございました。それ以外の写真はテレビの画面撮りです。
羽生くん自身が語る様子を映像で見られてちょっとホッとしました。
そして、このインタビューの中には私が聞きたいと思っていた全てがありました。
【2017/11/12放送 ニュース7】より

フィギュアスケートの羽生結弦選手。今日まで行われたNHK杯は、公式練習で右足首を傷めて無念の欠場となりました。

今日、NHKの単独インタビューに答え、心境を話しました。

羽生「おはようございまーす。お願いしまーす」


今朝の羽生選手です。
松葉づえをついて姿を現しました。


羽生「もう、それはしょうがないかなという気持ちでいっぱいでした」

羽生「まあ何も出来ない状態だったので。うん。悔しい思いは凄くあります」

今月、9日の公式練習。

羽生選手が今シーズンからフリーのプログラムに取り入れている高難度の4回転ジャンプ、ルッツを跳んだ時でした。




この転倒で右足首を傷めました。



その後も練習を試みますが、ジャンプを跳べる状態ではありませんでした。

羽生「なんとか滑れる状態にならないかなあという事を望んだんですけど。ま、曲かけもあったので滑り出しをしてみて」

羽生「もうその段階で右足にしっかりと乗ることが出来なかったので「あ、これはちょっと厳しいかな」と思いながらやっていました」



診断結果は、「右足首の靭帯損傷」。
10日間の安静を余儀なくされた羽生選手は、大会中ホテルで静養し、ケガをした事を冷静に振り返っていました。

羽生「ケガをするという事は、まだ下手なところがあるという事なので」

羽生「まあしっかりと自分ももっともっと上手くなって、あのー、勿論ルッツだけに拘るわけじゃないですけれども」

羽生「もっと色んな部分で上手くなって、えー、またいい演技が出来るようにしたいなと思います」

平昌オリンピックに向けて羽生選手は、最終選考会となる来月の全日本選手権で更に成長した姿を見せられると語ってくれました。

羽生「平昌オリンピックに向けて、ね、1日1日数えてみたら本当にあともうちょっとかも知れないですけど」

羽生「でも、未来の事を考えても仕方ないし、過去の事を振り返っても仕方ないし」

羽生「やっぱり今の事を1つ1つやって行くしかないと思っているので」

羽生「全部出し切れるように本当に本当に力をためて」

羽生「力が有り余ってる状態なんで。足首以外は(笑)」

羽生「なので、なのでもっと強い自分になって、また一皮剥けた状態でこの1ヶ月を乗り越えて行きたいなと思います」
同日放送のNHK「サンデースポーツ」にも同じインタビューの短いバージョンがありました。その中の映像には、ニュース7にない次の言葉がありました。
羽生「本当に良くなっている状態なので、自分自身もちょっとずつ安心しながら、かと言って油断しないでしっかりと治した状態で氷上に上れればいいなと思います」
2017.11.12
負傷の羽生結弦。復帰時は
限界マックスでなく「その時できる最高」で
https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/othersports/figure/2017/11/12/post_30/index.php
折山淑美●取材・文 能登直●撮影
NHK杯競技前日の11月9日午後の公式練習。午前中の公式練習を体調不良で休んでいた羽生結弦の動きにはキレがなかった。間を置きながらジャンプを跳び始めたが、トリプルアクセルを決めたあとに挑戦した4回転ループは2度続けて転倒。曲かけは最後の6番目ということもあったのか、いつもより気持ちが入りきっていないようにも見えた。
4回転サルコウで3度パンクを繰り返したあとに、やっと力みのないジャンプになって4回転サルコウ+3回転トーループを2回続けて決めたものの、あまり調子がよくないなかで演技をどうまとめられるかが、今年のNHK杯の注目点になると思わせる状態だった。

だが、そんなコンディションでも、羽生は4回転ルッツに挑み始めた。一度はパンクし、そのあとで跳んだジャンプは完全に軸が斜めになっていた。そして回転不足で着氷すると、ブレードが氷に突き刺さる形になって転倒。そのまま氷上に倒れ込んだ──。
羽生は、一度は練習に復帰したものの、しばらくしてリンクから上がると、そのまま練習を終えた。ケガの診断結果は、右足首外側の靱帯損傷。結局、NHK杯を棄権することになってしまった。
この結果、5連覇を狙っていたグランプリ(GP)ファイナル出場は消滅し、12月21日からの全日本選手権出場へ向けて、治療と調整をしていかなければいけなくなった。
平昌五輪代表に関しては、「世界選手権3位以内に入っている選手」という基準が適用されれば、仮に全日本を欠場しても選ばれる可能性はあるが、羽生自身がそれをよしとしないのではないか。
それでも、現実的には治療を優先させなければいけない状況で、追い込んだ練習ができるのがいつからになるか、まだ不透明だ。それを考慮すると、前戦ロシア大会のロステレコム杯から挑戦し始めた4回転ルッツを入れたフリープログラムを完成させることは、やや難しくなったといえる。
挑戦することを自らの命題と位置づける羽生が、そんな状況で自分の気持ちとどのように折り合いを付けていくのか──。これが、今後の大きな課題になってくるだろう。
ただ羽生には、4回転ルッツがなくても、勝つための選択肢を多く持つという大きな強みがあることも確かだ。事実、右膝を痛めて4回転ループを封印したシーズン初戦のオータムクラシックでは、ショートプログラム(SP)の冒頭に4回転サルコウを跳び、後半にトリプルアクセルと4回転トーループ+3回転トーループを入れるジャンプ構成で臨み、112.72点のSP世界歴代最高得点を出している。
また、その時のフリーは前半を3回転3本に抑えて、後半に3種類の連続ジャンプを含む4回転3本、トリプルアクセル2本を入れた構成。「後半ではマックスの構成」に挑戦していた。
そこでノーミスの演技こそできなかったが、プログラム自体は2015年のGPファイナルで当時の世界最高得点となる219・48点を出した時より技術基礎点は高くなっている。2年前は前半に入れていた単発の4回転サルコウと4回転トーループを後半に持ってきている分、難しい構成になっていることを考えれば、4回転2種類の構成でもトータル330点超えは可能なのだ。
羽生のこのあとのシーズンを考えると、12月の全日本選手権に出場できれば、2月上旬の平昌五輪前に、1月下旬の四大陸選手権(台北)を調整のための試合にできる可能性もある。真剣勝負の試合が五輪前に最大2試合となるため、そこでプログラムをどう仕上げていけるかもポイントになる。
挑戦し続けることを最大のモチベーションとしている羽生結弦というアスリートは、アクシデントを自分のエネルギーにできるキャラクターの持ち主だろう。だからこそ、復帰への期待は大きい。そして、ここから五輪まで、マイナスの状態から仕上げていかなければいけない状況にあることを考えれば、今回のように体調が不十分な場合、その時でき得る最適な技術構成にすることも検討すべきではないか。これは、羽生がすべての要素でGOE(出来ばえ点)を満点近くまで獲得できる能力を持っているからこそ、選択肢にできることでもある。
もちろん、羽生自身は「自分ができるマックスの構成にしないこと」を潔しとしないかもしれないが、彼は4回転ジャンプの種類がふたつ、または3つであっても、世界最高得点を更新できる力を持つスケーターであることは間違いない。自分ができ得る最大のことに挑戦し続けると同時に、冷静に、数多くある選択肢の中からその時点で最良のものを選ぶこともまた、トップアスリートのあるべき姿だろう。
フィギュアスケートというスポーツの先頭を走り続ける羽生結弦が、次にリンクに立つ時にどんな演技を見せてくれるのか。その復帰を心待ちにしたい。
☆☆☆☆☆☆
ケガをした事に対しての気持ちを「しょうがない」と言っている部分と、ケガをした時点で冷静に「右足にしっかりと乗れないから厳しい」と判断しているところ、頷きながら聞きました。
「ケガをするという事はまだ下手」という部分は、羽生選手の総括的な言い回しだと思いますが、体調が悪い時でもやや無理して跳ぶところがあり、それがケガに繋がるパターンが多いと思うので、その判断を気を付けて欲しいなあと思います。
「ルッツだけに拘るわけじゃない」というのは、上の記事にも関係しますが、本来ルッツがなくても高得点は出せるはずで、実際、オータム・クラシックでそうした実績もあります。体調を考慮して挑戦を止める事に対して、「常に一生懸命じゃないと羽生結弦じゃない」っていう気持ちと、どう折り合いをつけて行くのかが気になるところです。
「未来の事を考えても仕方ないし、過去の事を振り返っても仕方ない」
「力が有り余ってる状態なんで。足首以外は」
この前向きなコメントを聞けてホッとしました~
やっとリスフランが治って、また今年もかよ!って、
ファイナル5連覇も消えて、本当に心折れていないか
それだけが心配でしょうがありませんでした。
(羽生くんなら大丈夫って思いつつもね・・)
◆記事中のお写真はお借りしました。ありがとうございました。それ以外の写真はテレビの画面撮りです。