元フィギュアスケート選手で、2011年に引退し、現在は指導者の中庭健介さんが、オータムクラシックのフリーについて解説して下さいました
“完全に一致”画像で和んで下さい
(記事とは無関係です)

前哨戦でフリー惨敗の羽生結弦は平昌五輪連覇に向けて不安はあるのか?
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170925-00000004-wordleafs-spo
The Page 9/26(火) 5:00配信
羽生結弦(22、ANA)の平昌五輪シーズンの幕開けは波乱に満ちたものだった。カナダのオータムクラシックを今季の前哨戦に選んだ羽生は、ショート、フリー共に歴代世界得点をたたき出した2シーズン前のショパンの「バラード第1番」、陰陽師「SEIMEI」に戻して挑み、そのショートではいきなり自身の持つ世最高得点を更新する112.72点をマークした。
ショートでは、右膝を痛めていたため、難易度の高い4回転ループを封印して4回転サルコーに変え、基礎点が1.1倍になる後半に4回転トゥループ+3回転トゥループを入れ、しかも、3回転トゥループでは両手を挙げる難易度の高い進化まで見せた。
だが、注目のフリーでは一変。8つのジャンプのうち6つに失敗して、本人が「いろんなことを考えてぐじゃぐじゃになった」と反省するほどの演技内容で、自己ベストから67.68点も下回る155.52点に終わり、ハビエル・フェルナンデス(スペイン)に抜かれ2位となった。
金メダルを獲得したソチ五輪以降、羽生のフリー150点台は、公式練習中に衝突して大怪我をした2014年以来。なぜ、このような天国と地獄のような結果になってしまったのだろうか。連覇を狙う平昌五輪への不安はないのだろうか。
元全日本2位で、現在後進指導を行っている中庭健介氏はフリー失敗の原因をこう分析している。
「フリーが乱れました。4回転トゥループジャンプが決まらなかったのは、右足のバックアウトエッジのすべりが悪かったからです。右ひざの不安が影響したのでしょう。またジャンプのための足りなさやひねり戻しのタイミングのずれがいつもとは違っていました。
フリーの長い演技時間の中で、右ひざに負担をかけないようにすべると、左足への負担が増します。フォワードエッジをカーブから加速させていくのが羽生選手の長所でもありますが、この日のトリプルアクセルは、左足のいつもの加速が見られず踏み込みが甘く転倒する結果になりました。試合になると緊張感と興奮で多少痛みは感じなくなくなるものですが、右膝の不安が大きく影響したように思えました。何かアクデントがあれば、とっさに演技構成を変える適応力の高さも羽生選手は持ち合わせていますが、今回は集中力を欠きました」
右膝への負担を考えてプログラムの難易度を下げたが、まずは冒頭の3回転ルッツがパンクして1回転に。焦った羽生は、急遽、4回転ループを飛ぼうと考えるが、迷ったあげくに3回転ループとなった。本来のプラグラムでは4回転が5、6本の構成に思えましたが、この日は足の状態を考慮し数を減らしていました。それらを後半に集めた。4回転サルコー+3回転トゥループは降りたが、続く4回トゥループから始まる予定だったジャンプは2回転のトゥループ、続いての3連続のコンビネーションではそれが、2回転トゥループ+1回転ループ+2回転サルコーに終わり、続く得意のトリプルアクセルで転倒した。最後のジャンプとなる4回転トゥループは、両足着氷となり回転不足の判定を受けた。
それでも中庭氏はショートの世界最高得点に光を見たという。
「溜息が出るほどの美しく質の高いジャンプでした。GOEのほとんどが《3》評価であったのは納得です。予定していた4回転ループを4回転サルコーに変え、難易度を落としてことで、ストレスを感じさせずノビノビと演技が出来ていました。
ジャンプだけでなくステップやスピンにも多くの工夫と成長が見られ、同じ曲ですがバージョンアップしました。演技の後半に入れ込んだ4回転トゥループ+3回転トゥループでは、3回転トゥループで両手を上げました。これは難易度の高いテクニックですが、進化の証明でしょう」
ジャンプはできる限り回転軸を小さくまとまるのが基本だが、手をあげようとすると、遠心力につかまって腕が流れ肘が曲がったり大きなミスにつながる。中には、ジャンプのタイミングをつかめず腕を上げようとするだけで飛べなくなるスケーターも少なくないという。
ショートとフリーでまるでジキルとハイドのような裏表を見せた羽生だが、中庭氏は「今後に向けて、収穫と課題の両方がみつかって有意義だったのではないか」と見ている。
羽生は「ピークを作ることに失敗した」とも語ったが、来年2月の平昌五輪へ向けて、どうコンディション調整を進めるかが、最大のポイントになるだろう。計画では、羽生は10月20日のロシア杯でGPシリーズの初戦を迎え、11月10日のNHK杯、12月にGPファイナル、全日本選手権を戦い、ここで五輪切符を確定させ、来年2月の平昌五輪に照準を合わせるスケジュールを組んでいる。
中庭氏は、今後の見通しをこう語る。
「まず右膝を完璧にすることでしょうが、羽生選手は、4回転ループだけでなく、フリーには4回転ルッツを入れる準備を練習で行っています。4回転の種類が増え、演技に入れる本数が増えるほど、腰や膝、足首などへの負担が大きくなります。真4回転時代と呼ばれていますが、選手は、練習から怪我というリスクと背中合わせなのです。
年間を通じて、いかにコンディションを保つか。そのためにはフィジカルの強化も必要でしょう。平昌五輪は、アスリートとしてのトータルの力を試される大会になると見ています。羽生陣営が、どうコンディションを整え、ピークを作っていくのかにも注目したいですね」
羽生の本格シーズン開幕は、約1か月後のロシアGPだ。
☆☆☆☆☆☆
中庭氏の解説をまとめると
■フリー 敗因(右膝の痛みの不安)
・4回転トゥループが決まらなかったのは、右足のバックアウトエッジのすべりが悪かったから。
・ジャンプのための足りなさやひねり戻しのタイミングのずれがいつもとは違っていた。
・トリプルアクセルは、左足のいつもの加速が見られず踏み込みが甘く転倒する結果になりました。
⬇
集中力を欠き、とっさに演技構成を変えたが失敗。
■ショート 勝因(全ての質の高さ)
溜息が出るほどの美しく質の高いジャンプ
でした。
難易度を落としたことで、ストレスを感じさせずノビノビと演技が出来ていました。
結果、GOEのほとんどが《3》評価
ジャンプだけでなくステップやスピンにも多くの工夫
と成長が見られ、同じ曲ですがバージョンアップしました。
演技の後半に入れ込んだ4回転トゥループ+3回転トゥループでは、3回転トゥループで両手を上げました。
これは難易度の高いテクニックですが、進化の証明でしょう。
手をあげようとすると、遠心力につかまって腕が流れ肘が曲がったり大きなミスにつながる。中には、ジャンプのタイミングをつかめず腕を上げようとするだけで飛べなくなるスケーターも少なくない。
■今後は
・右膝を完璧に治すこと。
・多種4回転時代はケガと隣り合わせ。コンディションを保つ。
・ピークをオリンピックに合わす。


よーく見て下さい。黒の半袖を中に着ていますね!
手袋事件。Sportymagsさんのお写真です。

手袋が両方右手だったようで、反対側のお母様に「右手!」って訴えていたようです
困ったでしょうが、なんか可愛らしいですね。
中庭健介さんの解説は、専門的な目線で見ているので、
フィギュアスケーターの動きの説明が具体的です。
まだ「バックアウトエッジのすべり」とはどういう事か?
などピンと来ない部分もありますが、
こういった解説が増えると、徐々に学習出来て
次から見るポイントが分かって来ると思うのでありがたいです。
ステップの足元の動き、例えばフィギュアスケートを見始めて
カウンター、ブラケット、モホーク、スリーターンなどの名前を
聞く事が増えましたが、具体的にどういう動きなのかの解説もして
貰いたいですし、
羽生選手が、フィギュアスケートをやっている人から見て
「どう凄いのか」をもっと聞きたいなと思っています
◆お写真はお借りしました。ありがとうございました。
“完全に一致”画像で和んで下さい

前哨戦でフリー惨敗の羽生結弦は平昌五輪連覇に向けて不安はあるのか?
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170925-00000004-wordleafs-spo
The Page 9/26(火) 5:00配信
羽生結弦(22、ANA)の平昌五輪シーズンの幕開けは波乱に満ちたものだった。カナダのオータムクラシックを今季の前哨戦に選んだ羽生は、ショート、フリー共に歴代世界得点をたたき出した2シーズン前のショパンの「バラード第1番」、陰陽師「SEIMEI」に戻して挑み、そのショートではいきなり自身の持つ世最高得点を更新する112.72点をマークした。
ショートでは、右膝を痛めていたため、難易度の高い4回転ループを封印して4回転サルコーに変え、基礎点が1.1倍になる後半に4回転トゥループ+3回転トゥループを入れ、しかも、3回転トゥループでは両手を挙げる難易度の高い進化まで見せた。
だが、注目のフリーでは一変。8つのジャンプのうち6つに失敗して、本人が「いろんなことを考えてぐじゃぐじゃになった」と反省するほどの演技内容で、自己ベストから67.68点も下回る155.52点に終わり、ハビエル・フェルナンデス(スペイン)に抜かれ2位となった。
金メダルを獲得したソチ五輪以降、羽生のフリー150点台は、公式練習中に衝突して大怪我をした2014年以来。なぜ、このような天国と地獄のような結果になってしまったのだろうか。連覇を狙う平昌五輪への不安はないのだろうか。
元全日本2位で、現在後進指導を行っている中庭健介氏はフリー失敗の原因をこう分析している。
「フリーが乱れました。4回転トゥループジャンプが決まらなかったのは、右足のバックアウトエッジのすべりが悪かったからです。右ひざの不安が影響したのでしょう。またジャンプのための足りなさやひねり戻しのタイミングのずれがいつもとは違っていました。
フリーの長い演技時間の中で、右ひざに負担をかけないようにすべると、左足への負担が増します。フォワードエッジをカーブから加速させていくのが羽生選手の長所でもありますが、この日のトリプルアクセルは、左足のいつもの加速が見られず踏み込みが甘く転倒する結果になりました。試合になると緊張感と興奮で多少痛みは感じなくなくなるものですが、右膝の不安が大きく影響したように思えました。何かアクデントがあれば、とっさに演技構成を変える適応力の高さも羽生選手は持ち合わせていますが、今回は集中力を欠きました」
右膝への負担を考えてプログラムの難易度を下げたが、まずは冒頭の3回転ルッツがパンクして1回転に。焦った羽生は、急遽、4回転ループを飛ぼうと考えるが、迷ったあげくに3回転ループとなった。本来のプラグラムでは4回転が5、6本の構成に思えましたが、この日は足の状態を考慮し数を減らしていました。それらを後半に集めた。4回転サルコー+3回転トゥループは降りたが、続く4回トゥループから始まる予定だったジャンプは2回転のトゥループ、続いての3連続のコンビネーションではそれが、2回転トゥループ+1回転ループ+2回転サルコーに終わり、続く得意のトリプルアクセルで転倒した。最後のジャンプとなる4回転トゥループは、両足着氷となり回転不足の判定を受けた。
それでも中庭氏はショートの世界最高得点に光を見たという。
「溜息が出るほどの美しく質の高いジャンプでした。GOEのほとんどが《3》評価であったのは納得です。予定していた4回転ループを4回転サルコーに変え、難易度を落としてことで、ストレスを感じさせずノビノビと演技が出来ていました。
ジャンプだけでなくステップやスピンにも多くの工夫と成長が見られ、同じ曲ですがバージョンアップしました。演技の後半に入れ込んだ4回転トゥループ+3回転トゥループでは、3回転トゥループで両手を上げました。これは難易度の高いテクニックですが、進化の証明でしょう」
ジャンプはできる限り回転軸を小さくまとまるのが基本だが、手をあげようとすると、遠心力につかまって腕が流れ肘が曲がったり大きなミスにつながる。中には、ジャンプのタイミングをつかめず腕を上げようとするだけで飛べなくなるスケーターも少なくないという。
ショートとフリーでまるでジキルとハイドのような裏表を見せた羽生だが、中庭氏は「今後に向けて、収穫と課題の両方がみつかって有意義だったのではないか」と見ている。
羽生は「ピークを作ることに失敗した」とも語ったが、来年2月の平昌五輪へ向けて、どうコンディション調整を進めるかが、最大のポイントになるだろう。計画では、羽生は10月20日のロシア杯でGPシリーズの初戦を迎え、11月10日のNHK杯、12月にGPファイナル、全日本選手権を戦い、ここで五輪切符を確定させ、来年2月の平昌五輪に照準を合わせるスケジュールを組んでいる。
中庭氏は、今後の見通しをこう語る。
「まず右膝を完璧にすることでしょうが、羽生選手は、4回転ループだけでなく、フリーには4回転ルッツを入れる準備を練習で行っています。4回転の種類が増え、演技に入れる本数が増えるほど、腰や膝、足首などへの負担が大きくなります。真4回転時代と呼ばれていますが、選手は、練習から怪我というリスクと背中合わせなのです。
年間を通じて、いかにコンディションを保つか。そのためにはフィジカルの強化も必要でしょう。平昌五輪は、アスリートとしてのトータルの力を試される大会になると見ています。羽生陣営が、どうコンディションを整え、ピークを作っていくのかにも注目したいですね」
羽生の本格シーズン開幕は、約1か月後のロシアGPだ。
☆☆☆☆☆☆
中庭氏の解説をまとめると
■フリー 敗因(右膝の痛みの不安)
・4回転トゥループが決まらなかったのは、右足のバックアウトエッジのすべりが悪かったから。
・ジャンプのための足りなさやひねり戻しのタイミングのずれがいつもとは違っていた。
・トリプルアクセルは、左足のいつもの加速が見られず踏み込みが甘く転倒する結果になりました。
⬇
集中力を欠き、とっさに演技構成を変えたが失敗。
■ショート 勝因(全ての質の高さ)
溜息が出るほどの美しく質の高いジャンプ
難易度を落としたことで、ストレスを感じさせずノビノビと演技が出来ていました。
結果、GOEのほとんどが《3》評価
ジャンプだけでなくステップやスピンにも多くの工夫
演技の後半に入れ込んだ4回転トゥループ+3回転トゥループでは、3回転トゥループで両手を上げました。
手をあげようとすると、遠心力につかまって腕が流れ肘が曲がったり大きなミスにつながる。中には、ジャンプのタイミングをつかめず腕を上げようとするだけで飛べなくなるスケーターも少なくない。
■今後は
・右膝を完璧に治すこと。
・多種4回転時代はケガと隣り合わせ。コンディションを保つ。
・ピークをオリンピックに合わす。


よーく見て下さい。黒の半袖を中に着ていますね!
手袋事件。Sportymagsさんのお写真です。

手袋が両方右手だったようで、反対側のお母様に「右手!」って訴えていたようです
困ったでしょうが、なんか可愛らしいですね。
中庭健介さんの解説は、専門的な目線で見ているので、
フィギュアスケーターの動きの説明が具体的です。
まだ「バックアウトエッジのすべり」とはどういう事か?
などピンと来ない部分もありますが、
こういった解説が増えると、徐々に学習出来て
次から見るポイントが分かって来ると思うのでありがたいです。
ステップの足元の動き、例えばフィギュアスケートを見始めて
カウンター、ブラケット、モホーク、スリーターンなどの名前を
聞く事が増えましたが、具体的にどういう動きなのかの解説もして
貰いたいですし、
羽生選手が、フィギュアスケートをやっている人から見て
「どう凄いのか」をもっと聞きたいなと思っています
◆お写真はお借りしました。ありがとうございました。