6月に「サワコの朝」でやっていたバイオリニスト五嶋龍さんのお話しが、まるで羽生結弦の話みたいじゃないかって話題になっていました。

ウィニーさんのブログは、本当に「そうそう!」
って共感しながら読みましたニコニコ

リブログさせて頂きました。



http://ameblo.jp/cottleston/entry-12285170022.html




羽生くんと似てるな~って部分書き起こしますねニコニコ


【2017/6/17放送 サワコの朝】より



阿川 いくつからバイオリンを始められたんですか?

 
五嶋 3歳です。

 
阿川 ずーと続けてらしたんでしょ?嫌だと思ったり、辛いと思ったりは?

 
五嶋 あ~もう、毎日思いましたね。

 
阿川 毎日思ってたんですか?!

 
五嶋 いや~、でもそれはそういうもんなんですよね。やはり毎日それと闘わないといけないんですよ。タフな道ですからね、何かを極めるっていう道となると、絶対にどこかで疑問が出てきますよね。

 
阿川 はい。評価を受けるっていう事についてはどう思われます?

 
五嶋 子どもの頃はそれしかなかったですね。ですからこう、評価を受けたいからバイオリンを始めたんですよね。

 
阿川 うん。



 
五嶋 姉を見て、姉がサイン会のところで皆にちやほやされてるのを見て、何で俺…何が俺には足りないのかっていう風に思って…。

 
阿川 僕はちやほやされないぞ、と?

 
五嶋 と、思ったんですよ。それで楽器を持てば…。

 
阿川 いくつの時ですか?

 
五嶋 3歳…2歳くらいの時ですね。

 
阿川 そんな事を思ったんですか?

 
五嶋 凄く差を感じたんですよ、姉と。ですから嫉妬の心から始まってバイオリンを始めたんですけど。で、そこで唯一自分の価値を感じられるところっていうのがステージの上だったと思うんですよ。ステージの上に立つと、皆の拍手があるわけですね、拍手があって、何千人何百人っていうのがこう、自分の演奏を聞いてくれるってなると、そこで凄く気持ち良くなったんですけれども、最終的にはそれじゃいけないって事に気づいて。

 
阿川 気づくんですね。

 
五嶋 はい。やはりこう、音楽を弾くっていうのはそういうもんじゃないですからね。





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羽生くんも、お姉さんに付いてスケートを始めるんですよね。


お姉さんのやることは何でも真似してやってみる、
そして、いつか抜かしてやるって思っていた羽生くんもまた、
始めた理由は “嫉妬” だったのかも。

対抗心であり、向上心であり、
兄弟によくある成長の証だったのだろうと思います。


「拍手があって、自分の演奏を聞いてくれるって事に気持ち良くなった」けれども、最終的にはそれじゃいけないって気づく。

私は、この部分で羽生くんの言う「コネクト」を思いました。

演技を完璧にやるとか、成績を残すという段階から、
芸術的な領域へ、演者と観客の双方向的な表現に高めようという
境地にたどり着いているのだと感じました。







五嶋 姉もやってましたし、母もやってましたし、祖父が空手の師範だったんで。

 
阿川 師範?

 
五嶋 大阪の方で師範をやってたんで。

 
阿川 そうなんですか。これはバイオリンの演奏にちょっと影響してる事ってあるんですか?

 
五嶋 もちろんあると思いますね。感性とかも影響しますし…。

 
阿川 感性も?

 
五嶋 やはりこう、美的感覚とか、えー、こう勝負をするっていう感覚とか、やっぱりこう舞台に立つと勝負ですから。精神力とか…。

 
阿川 集中力とか?そういうバイオリンのコンサートで舞台に立つ時の精神の作り方っていうのは?

 


五嶋 その精神をコントロールするっていうのは凄く大事だと思うんですよね。アドレナリンがこう回ってる時に、どんどんこう精神が不安定になってくる訳じゃないですか。精神が不安定になってくるっていうのはこれはもう本能的に不安になって来るとどんどん不安になって、雪だるま形式で。

 
阿川 逆サイクルで。マイナスサイクルで。

 
五嶋 そうなんですよ。ですからこう、自分に言い聞かせるんですよね。
 

阿川 はい。

 
五嶋 大丈夫だと。ですからこう、演奏の10分前とかにスーツ、タキシードを着るんですけどタイを直して、鏡を見て髪も直して、楽器を持ってちょっと弾くんですけどそれで、こんなに上手い…例えば何でも…ベートーベンですと…「こんなに上手いベートーベン、最高のベートーベンを弾ける男はいない!」って自分で思えないと舞台には立てないです。

 
阿川 えー。

 
五嶋 こういう風に口にすると、とんな嫌なやつか傲慢なやつかと思われるかも知れないですけど、自分に惚れないといけないんですよね。自分を好きになれないといけないんですよ。

 
阿川 ほう。

 
五嶋 自分が自分を好きになれなかったら、どうやって観客の皆さんが自分を好きになるのかと。それを要求出来ないじゃないですか。音楽と一緒で、自分が自分の音楽を好きでなければどうやってそれを人に要求するのかと。

 
阿川 ああ。

 
五嶋 それこそ、あの、あつかましいじゃないですか。

 
阿川 思えない時あるんですか?



 
五嶋 ありますよね。でも、自信がない時っていうのはどんどん自信を失って行きますから、自信をつける方向に引っ張って行かないといけないんですよね。間違っちゃいけないとか、失敗しちゃいけないってこうネガティブ思考になって行くと…。

 
阿川 それはいらない?

 
五嶋 そうなんです。成功するとか、絶対に出来るとか、こういう風に弾きたいとか、こういう風に演奏したいっていうのをちゃんと言葉を選んで言い聞かせないといけないんですよね。そして、「いや~、良い結果が出たらいいな~」ではダメなんです。

 
阿川 ダメ?それもまだマイナスなんですね。

 
五嶋 マイナスなんです。「良い結果だ」と。「自分は良い結果しか出せない男だ」と。そうなると、「俺はチャンピオンだ。俺はチャンピオンだ…。金メダル、金メダル…」っていう事をずっとマントラのように言わないといけないんですよね。

 
阿川 内村耕平くんみたいな感じになって来ましたね。

 
五嶋 まあ、そうなのかも知れないですね。まあAリストのアーティストとかスポーツ選手、アスリートは結局は技術のレベルでは身体能力ではそんなずば抜けてる人なんかいないんですよね。みんな同じぐらいなんですよ。絶対的に運動神経が1%とか2%との違いとか、そういうはあるかも知れないですけれども、そんな勝負じゃないじゃないですか。やっぱり精神の勝負ですからね。


阿川 そうですね。


五嶋 そういう事だと思います。


阿川 なるほどねー。








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ここのやり取りは、もう羽生くんとおんなじ考えだとびっくりしました。

絶対王者」とか

出来る!出来る!出来る!」とか


やはり、アスリートに限らずトップを走る人のメンタリティって似ているんだと思いました。

辿る道や、一番高い所に至るアプローチっていうものがあるんでしょうね。




以前記事にした、宮根さんと羽生くんのインタビューでは、

「なんかリンクに上がる姿を見てますと、最近こう自信に満ち溢れているように感じるんですが、どうなんですか?」

という問いかけに、


「まあ、自信に満ち溢れてるというよりも、なるべく自信を付けれるように、保てるようにって事は凄く意識してます

「やはりどれだけ練習しても試合で出来なければやっぱり意味がないと思ってるので」


というように答えていました。





メンタルの強さで勝った事が羽生くんには何度もありました。

ニースもそうですし、2014年のGPF、2015年のGPF、それから今年の世界選手権も・・。


なかでも、肉体的にはボロボロで、出場する事すら危ぶまれた状態で闘った中国杯と、2013年の世界選手権は驚くべき胆力を見せつけられた試合として胸に突き刺さり、この人のファンで良かったと心から思いました。


個人的には、五嶋龍さんが言われた、「自分が自分の音楽を好きでなかったら、どうやってそれを人に要求するんだ」という部分がとても為になりました。

自分に言い聞かせたい言葉でしたニコ





■上の宮根さんとのインタビューは、とても面白かったので
良かったらご覧下さい。

「萌えた!ひと言 2013全日本生中継インタビュー」

http://ameblo.jp/minminmin-vync/entry-12238264313.html






◆写真は全て自宅テレビの画面撮りです。