2016070408590000.jpg

世界の頂点に上り詰めた瞬間、羽生さんは意外な言葉を口にしました。

2016070409000000.jpg



2016070409000001.jpg

2016070409010001.jpg

羽「こうやってオリンピックのゴールド・メダリストになれたかも知れないですけれども」

2016070409010002.jpg


2016070409020000.jpg

羽「(被災地の)復興に直接手助けになる訳ではないので」

2016070409020001.jpg

羽「あの、すごい…凄い無力感と言うかそういうものも凄い感じますし」

2016070409030000.jpg

羽「何も出来てないんだなって感じもちょっとします」



2016070409040000.jpg

あれから、4ヶ月。


2016070409330000.jpg

2016070409330001.jpg

2016070409330002.jpg

羽生さんは被災したリンクに再び立ち、“花は咲く”を舞う決断をしました。

2016070409340000.jpg

2016070409350000.jpg

2016070409370000.jpg

2016070409370001.jpg

2016070611290000.jpg

羽「(被災地のために)自分が何が出来たんだろうってのを、凄い今まで感じてました」

2016070611310001.jpg

羽「まあ今も感じてますし」

2016070611330000.jpg

羽「ただ、こうやって少しでもその被災地のためになる活動をこうやって出来るのであれば」

2016070611340000.jpg

羽「あの、どんどんして行きたいなと言う風に思ってたので、いいきっかけになったなあと言う風に思ってます」


2016070611350000.jpg

振り付けは、仙台で活動を行っている安部奈々美さん。

羽生さんを小学生の時から指導して来ました。

2016070611370000.jpg

2016070611390000.jpg

安部「見た?」

羽「はい、見ました」

安部「どんなイメージだった?最初聞いて」

2016070611400000.jpg

羽「歌詞のイメージですけど」

安部「うん」

2016070611410000.jpg

羽「取り敢えずなんか、過去を振り返ってるのと、けっこう今があるのと」

安部「うん」

2016070611410001.jpg

羽「でも、今はほんのちょっとで、どっちかと言うと未来」

安部「未来だよね」

2016070611420000.jpg

羽「で最終的にはその、“決意に満ちた”とかって言うのもあるし」

安部「うん」

2016070611430000.jpg

羽「なんか、しっかりと未来に向けて行ける」

2016070611440000.jpg

羽「…ようなイメージかな?」

安部「素晴らしい」

2016070611450000.jpg

羽「んふふふ(笑)」

安部「ふふふ(笑)」

2016070611450001.jpg

2016070611450002.jpg

2016070611460000.jpg



2016070611470000.jpg

演技は、傷ついた花を拾い上げるところから始まります。

2016070611470001.jpg

2016070611470002.jpg

2016070611480000.jpg

2016070611480001.jpg

2016070611480002.jpg

2016070611490000.jpg

この花は、震災の犠牲の象徴。

2016070611490001.jpg

2016070611510000.jpg

羽「最初っからもう、こう?」

安部「片手の方がいいかな?」

2016070611520000.jpg

2016070611520001.jpg

尊い犠牲に捧げる祈りです。

2016070611520002.jpg

2016070611530000.jpg

2016070611530001.jpg

2016070611540000.jpg

安部「この花に気持ちを込める感じで」

2016070611550000.jpg

安部「“変わりたい”」

2016070611560000.jpg

安部「“自分も”」

2016070611570001.jpg

安部「“いた”で花の方見る感じ」

2016070611580000.jpg

羽「こう来てー」

2016070611590000.jpg

2016070611590001.jpg

2016070612000000.jpg

安部「花の方に意識を持っていく感じが欲しいから」


2016070612000001.jpg

羽「はい」

2016070612010001.jpg

2016070612020000.jpg

2016070612020001.jpg

羽「へっ!?行き過ぎた」

2016070612020002.jpg

羽「思ったより近かったあせる

2016070612050000.jpg

羽「ははっはは(笑)」




    ☆☆☆☆☆☆



羽生くんにとって、震災はまだまだ全く終わっていない事を知った時は本当に胸が痛みました。


金メダリストになっても、それが直接手助けになっているわけではない、無力と言ったことも意外な発言でした。


皆が喜んでいる事との、この落差はどこからくる?


それは羽生くんが自分を個人だと思っている(いた)ところに理由がありそうだと思う。


羽生くんは好きなスケートをやって来ただけだと思っているけれど、その結果いつの間にか“個人”ではなく、圧倒的人気と影響力を誇る世界的スケーターと言う“公人”になっている自覚がなかった。


ソチ以降、激変した自身の状況にもかなり戸惑いを感じていたようです。


しかし羽生くんも最近は、それが自分の役割なんだと自覚が出てきたように思います。


自分を道具として使って欲しい、僕というネットワークを使って何かを発信して欲しいと言う発言はその自覚の表れだと思う。


あなたがいたから生まれている事がある。


あなたがいたから出来る事がある。


あなたと言う存在に心から感謝しています。
゚+。(*′∇`)。+゚