追記
(*タイトルを『アスリートの魂⑥(課題)』としましたが、以前書いた『17歳に与えられた課題』と同じです)

追記ここまで
   
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カナダに渡った羽生くんはコーチ陣から、それまでの少年スケーターから、大人の男のスケーターへの脱皮を求められていました。

当時17歳の羽生くんは、その課題についてどう考えていたのか羽生くんのコメントを見て見ましょう。

「アスリートの魂」は全文書き起こしてみたいのですが、あまりに長いので、まずは興味を引かれたこの部分から。


【2012/11/19放送 アスリートの魂 17歳 高みへ】より

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羽「大人っぽくしなきゃいけないとか。男らしくしなきゃいけない」



羽「そういうことは凄いわかっているんですけど」




羽「何をどうしたらいい。何をどうすれば、そこまで辿り着けるのかと言うのが、まだ分かりきっていないので」

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羽「例えば、塗り絵とか。そう言うもので例えると・・あの、見本がないんですよね」

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羽「ある程度は自分の頭の中で、あ・・これは黄色レンジャーだから黄色にしようみたいな(笑)感じの所はあるんですけど、」

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羽「細かい所が出て来ない」

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羽「細かいところをどうやって、自分の中での感情とかフィーリングとか、あとは自分の考えとかで出して行くか」

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羽「そう言うのが、また必要になってくるなと思います」







   ☆☆☆☆☆

男の子である羽生くんが、男らしさを表現する事が難しいと思う、そこがとても面白いと感じました。


性別が男だから男らしさを考える事もなく生きて来て、改めて考えて見ると‘男らしさ’てなんだ?と思う訳ですよね。


歌舞伎役者の女形は、男性が女性を演じます。

振り袖を着ただけで女になる訳ではなく、男ですから自分の中に女らしさも探せません。

そこで型を学ぶわけです。
手を胸の高さまで上げると娘らしく見え、膝の高さまで下げると老婆になる、と言う具合に。


羽生くんは自分で課題に一生懸命取り組んでいましたが、急激な変化は拒否しました。


「去年まで17歳の少年らしさを演じていたのに、急に大人になっては詰まらないじゃないですか」と。


私はそれを聞いて非常に喜びました。

ニースのロミオからファンになった私は、17歳のロミオが恋しくて仕方なかったからです。

カナダに渡って新シーズンがどう変化するか心配していましたが、羽生くんは自分をとても客観的に見ていて、中性的な魅力を損なうことなく進化させ今に至っています。


羽生くんが望む方向とファンが望む方向がこんなにも合致している事が、羽生結弦と言う奇跡のスケーターに加わっている幸運を心から感謝したいと思います。


(=・ω・)/キレンジャ- 

そこは触れないであげて
(*^_^*)