
中谷「そのサラさんなんですが、音域が凄くて3オクターブ以上出る、という事なんですが。これ、音の解説は裕三さんご専門ですよね」
グッチ「僕、CD最初に聴いてびっくりしたのはね、歌声がね、楽器の様な安定感があるんですよ」
有「あ~」
グ「もう、とにかくその完璧な音程に感情が乗るから、気持ちがいいんですよね」

有「ふーん」
グ「だから爽やかさと清涼感があるんですよ。すっごく質がいい。文句の付け所がないんですよ」
井「ああ」
グ「はっきり言ってね、感じ悪いですよ」
井・有「あははは(笑)」

羽「(笑)」
グ「同業者としてはね本当に凄い」
(サラさん、手を合わせてごめんなさいする)
中谷「では歌、ちょっとお聞き頂きましょうか」

(

涙は明日を飾ることは出来ない

(

横の糸はわたし
織り成す布はいつか誰かを
暖めうるかも知れない

井「素晴らしいですねー」
グ「僕が今日申し上げたいのはね、若い人、音楽を目指す若い人にね、サラさんの歌を見習って欲しい」
有「うん」
グ「どういう事かと言うと、もの凄いきっちりした基本があって個性があるからいいんですよ」
有「ああ」

(羽生くんうなずく)
グ「ややもすると、今の人たちは個性、個性、個性を前に出す。そうすると嫌味になってね、飽きられてしまう事があるんですよ!」
井「ああ~」
グ「反省してます」
井「はははは(笑)」
有「自分?(笑)」
グ「僕も含めてね。僕、サラさんに質問なんですけど、日本語の歌がこう凄く響くんですけど、例えば日本人の血が流れてるって言うのは意識して歌ったりするんですか?」

サラ「歌ってる時は、そこまでは正直意識してはないんですけど、まあ、私はオーストラリアで育ったので。
ただ、こう、ま、日本にはまあ元々留学生として来たんですけど、最初から日本のセンシティビティ、こう情が深いとか義理人情の…寅さんとか大好きなんですよ」
井「へええ(笑)」

グ「あ、いい話」
サラ「とても共感出来て、自分も日本人の血も入ってるので日本の心も大切にしたい、と思っていますね」
グ「もの凄くやっぱり日本人らしい情緒感があるんですよ。そして、ぴっちりした歌の中に上品な感情が入るから、もの凄い気持ちがいいんですね」
中谷「じゃあ今日は歌って頂こうという事で、準備の方お願い出来ますかね」
サラ「はい」
中谷「じゃああちらの方で歌って頂きましょう」

井「ここに氷があればな~」
有「本当です」
羽「そういう無茶ぶりをするんですか?(笑)」

グ「でも、羽生さんも本当に彼女とやって気持ちがいいでしょう?」
羽「気持ちがいいです」

羽「先ほどもあの、グッチさん仰っしゃてた通り、基礎が完璧なんですよね、多分。だから僕たちそこに乗っていきやすいんだと思うんですよ」
井「なるほど。ねー」

グ「あの信頼関係ってあるよね?」
羽「ありますね」
グ「彼女が頑張ったらこっちも頑張るし。本当、相乗効果でしょ?」
羽「はい」
中谷「と、言う事で今日は、曲ふりは是非!羽生選手にお願いします」
グ「イェイ!」
井・有「はーい」

羽「えぇっ


羽「え、サラ・オレインさんで、『ザ・ファイナル・タイムトラベラー』です」


(

What if this world could become a lie
(たとえこの世界が偽りになり)
and everything we knew would vanish in a sigh.
(全てが一瞬で消えたとしても)

Still I would close my eyes
(私は目を閉じよう)
your voice travels wherever I go.
(あなたの声がどこまでも一緒にある限り)
What if this world could become a lie
(たとえこの世界が偽りになり)

If any moment you could fade out of sigh.
(あなたは消え去ったのだと悟る瞬間が)
drifting through the abyss of time
(時空の深淵をさまよったとしても)
yet all your memories breathe inside me.
(あなたの思い出は私の中で生き続ける)

Look around
(見てごらん)

beauty here arounds
(溢れる美しさ)

Lying in the dark waits a treasure to be found.
(闇の中にも密かに眠る宝物がある)

So I'll try to defend this lie.
(だからこの偽りを守ってみせる)

I silently surrender
(静かに身を委ねて)
and leave this world behind
(そっとこの現実の世を立ち去る)








ah When life is but a dream
(あぁ 人生はつかの間の夢)
Still I try and remember why
(それでも思い出してみせる)
Chasing after memories from a time gone by.
(遠い昔の記憶を追いかけて)

There we were
(そこに確かに私達はいた)
speaking the unheard
(口にしてはいけないものを語った)
Visions of a future that one day may be lost.
(やがて色褪せる未来への思い出であったとしても)






ah And life begins to dream
(あぁ それでも世界は夢を見始めるのだ)


(パチパチパチ拍手)
グ「素晴らしい歌」
サラ「ありがとうございます」
グ「素晴らしい歌。心が洗われちゃいますね。やっぱりこの歌と羽生さんの演技だったら完璧ですね」

井「完璧」
グ「実を言うと、正直言うと僕、一度でいいから羽生さんの演技の後ろで歌って見たいと思ってたんですよ。いや、それは無理なの分かってますよ。だからどうでしょう、羽生さん。僕、美味しいもの、差し入れ持って行きますから受け取って頂けますか?」

羽「(笑)是非ぜひ。あの、差し入れじゃなくて。音楽で」
井「いや、でも今やりながらもう、こう目をつぶって。多分その時の振り…」
羽「はい」
井「なんか心の中で滑ってる感じ」
羽「はい」
グ「すっごい声ね、高いとこね。綺麗ね」
井「この時間からあの声出るって凄いですね」
中谷「しかも朝苦手らしいですから」
グ「心が洗われる歌って言うじゃないですか。僕なんかどんな歌歌っても心が笑われるって言われますから」

井「わははは(笑)」
中谷「うまくまとまったところで。サラ・オレインさんでした。どうもありがとうございました」
(パチパチパチ拍手)
☆☆☆☆☆☆
タイムトラベラーは、2014年のGPFのが一番好きです。
リピートが止まりませんでした。
ちなみに当ブログタイトルは、その時の、氷上に咲く水晶の花のような羽生くんをイメージしたものです。
(*´∀`*)