
有「さあ、それからですねー。あの、凄く沢山頂いているのが衣装についてで」
羽「はい」
有「これ2000通以上頂いてるんですよ。ちょっと、また立って頂いていいですか?」
羽「はい」
有「あっち行ったりこっち行ったり申し訳ありませんね」
羽「大丈夫です」

有「えー、78歳の男性なんですが。
『いつも素敵な衣装ですが、デザインはどの様に決めているのでしょうか?
羽生さんからの希望はどの様に伝えているのでしょうか?例えば絵に描いたり、色や素材の要望を伝えたりするんですか?』という事で」

有「これ、マフィンさん、しゅうこさん、かずさんからも頂いてますが。
こちらにソチオリンピックのそれぞれ、ショートプログラム・パリの散歩道と、」

有「それからフリーのロミオとジュリエット。例えばそのロミオとジュリエットで言うと?」

羽「ロミオとジュリエット。これは、えっと、振り付け師の方ではないんですけども、僕が尊敬しているジョニー・ウィアさんって方に、えー、デザイン…」
井「へえ~デザインもされるんですね」

羽「もう、ちょっと話し合って決めてやらせて頂きました」
有「どの辺がどうこだわりで?」

羽「なんですかね~。あの~」

羽「男性を、あまり強調し過ぎないような感じでは作って頂けたんですね」

羽「で、例えばこういった所とかも二面性じゃないですけれども、男性と女性みたいなものを、ね。ある程度、表したかったんだと思いますし」
井「うん」

羽「この黒のグラデーションとかも、あの、あんまりはっきりしちゃうとシャツみたく見えちゃうんで」
井「うん」
羽「しっかりこういう風にグラデーションつけて」
井「なるほど~」

井「これやっぱり仮縫いとかじゃないですけど、1回着て滑ってみて、やっぱりここがやりづらいとか、そんな感じでどんどん詰めて行くんですか?」

羽「もうとにかく色んなものがありますねえ。
やはり僕たち、もう全方向に伸びなきゃいけないですし。普通では有り得ない動き方も多分あると思うので」
井「ええ。でも海外にいらっしゃるんですよね、ジョニー・ウィアさんは」
羽「はい」
井「と言うことは、やり取りが結構大変な訳ですよね」

羽「その時は色々大変ではありましたけれども。完全にジョニーさんのデザインを忠実にって感じではないので。
もう本当に自分たちで話し合いながら、ある一定の場で決めて、それからデザインを起こして、で、やって行くって形でした」
井「そう」

有「このロミオとジュリエットの衣装に関してですね、マニアックな方なんですか『ソチで演じたフリーの衣装には腋に小鳥がデザインされていて、』」
羽「あ~」
有「『凄く可愛らしいと言う事なんですが、どなたのアイデアですか?』」

羽「うーん」
有「小鳥どこですか?」
井「これ写ってないですよね?」

羽「多分写ってないですねー。基本的に。あのね~。どこにあるんだっけな、分かんないけど。なんですかね~」
井「肌色っぽいなんかでしたっけ?」
羽「うん。あの~何と言うか…あんまり」

羽「言えないぞ!」
井「あ~、言えない?」
羽「あははは(笑)」

井「言えない?そうなんだ」
有「じゃあパスしときます?」
羽「パスしちゃいます」

井「まあでも自分で見えないもんね」
羽「そうそうそう。あの~何と言うかね、あの~」
井「まあちょっと例えば、デザイナーさんもそうだけど、自分でもちょっとここに…」
羽「ありますよね!」
井「遊び心って言うか」

羽「あの~なんだろ、石垣じゃないけど、石垣に自分の名前入れたりとかあるじゃないですか」
井「何それ」

羽「家紋入れたりとかあるじゃないですか、石垣とかに。分かります?」
有「あ~。家を建てる時とかそういう…」

羽「違う違う違う。お城」
有「お城?」
井「ああ」
羽「お城の石垣とか建てる時に家紋とか付けたりするんですよ石に」
井「そうなの?」

羽「自分が切ったぞ!みたいな。積んだぞ!みたいな」
井「それみたいな感じで、遊び心と言うか、作った!みたいな感じで、そういう感覚で?」
羽「多分そういう感じもある」
井「小鳥が入ってたのかも知れないと」
羽「うんうん」

有「ちなみに、スパンコールをもうちょっと増やすか、とかそういう指示もするんですか?」
羽「あ~有りますね。増やす、はあんまり無いです。むしろ減らす方が多いですね」
井・有「へぇ~」
羽「これでもだいぶ厳選して」

井「照明が当たったらどういう輝きになるかとかって事も考えながら」
羽「基本僕たち照明当たんないんですよね」
井「あっそうか」
羽「試合用は試合用で、照明が当たらないこと前提で。周りが白なので、」

羽「こういう(パリ散)衣装は、これはもう自分たちでデザインしてやったんですけど、こちら(ロミジュリ)はね、もうジョニーさんに手掛けてもらって」
井「なるほど」

羽「で、白のデザインだと、その、上から見た時とかリンクと同化しちゃうんですよ」
有「はいはい」
井「うん」
羽「だからその同化をしない為にどういう工夫をして行くか」
井「もう、じゃあ絶対下は黒にしようとか」

羽「基本僕は下は黒ですね」
井「ふーん」
有「『ちなみに衣装は、複雑そうなものもありますが、1人で着替えられるんですか?』大阪府35歳の方です」
羽「(笑)」
井「どうなんでしょう?」

羽「あの、基本的には後ろか前か。これ(パリ散)は前のタイプですけど。ここにチャックがついてるし」

羽「こっちは後ろ…じゃないかな横かな。横からこうあって、こう」
井「これはちょっと手伝って貰わなくても出来るかな」
羽「これは出来なかったんですよ」
井「これは出来ない。」
羽「あの、なんか細かくてここの(肩)部分がホックなんですけど。見辛くて出来なくて」
井「へえ」
羽「でも基本的に後ろのジッパーの時とかも自分でやりますね」

(↑有働さんww)
有「届かないんじゃ…」
羽「こう、ここまで行くんで」

井「おお凄い凄い凄い」
有「柔らかいやっぱり」
羽「だからこう行って、あと衣装引っ張ってガッてやります」
井「四十肩にならないですよ絶対」
有「まだ二十歳ですからね」

羽「(笑)まだ二十ですからね」
☆☆☆☆☆☆

ちなみに衣装のジッパーを上げようとする羽生くん。
(^m^)セクシーですね~
(*2015国別対抗戦より)
小鳥の件はやたら口ごもっていましたが、何があるんでしょうね。
新ロミジュリ衣装は最初はびっくりしました。だって胸にブ…いや、ゲフンゲフン何でもないです。
見慣れると綺麗な衣装だな~と今は思っていますよ。
(*^_^*)