井「でも、それでもやっぱり続けて行って。練習嫌いだけど、本番になると急に集中力高まって行くっていうのは?」

羽「試合大好きでしたね」
井「試合が好きだったんですか」
羽「はい」

羽「あの、基本的にフィギュアスケート始めたきっかけは姉がやってて。
で、姉がやってる事に付いて行こうっていう気持ちだけだったんで」

羽「もう本当に、ただ好きとかそういう気持ちではなく、本当にもう、なんだろ、スケートで遊んでいたっていうかたちで」
井「それは、その緊張感とか競い合う事が好きなのか、それとも沢山の人の前で何かをやる事が好きなのかっていう」

羽「あの小っちゃい頃はもう、あの大っきなリンクで、小さいからこそより大きく見えるんですよね。
で、あの中で1人で滑ってみんな自分の事を見てくれるじゃないですか。多分その感覚が好きだったんですよね」

羽「まあ、弟だからっていうのもあるのかも知れないですけどね」
井「なるほどね」
有「それも沢山質問が来ていまして。えーその、『スケートを続けるのにご両親に言われた事で大切にしている事とかありますか?』」

羽「そうですね。あの、とにかく好きでやってるかやってないかは毎…毎日と言うかその、例えば僕が野球やっててサボってる時とかが見つかり(笑)怒られた時は、
『本当にあなた好きなの?』って」
井「スケートが本当に好きなのかと」

羽「うん。あの、なんだろ。そういう言い方はないかも知れないですけど『じゃあ、やめなさい』って『そんなに野球やりたいんだったら野球やりなさい。スケートやめなさい』って言われるんですね」
井・有「ふーん」

羽「それはもう、こう、なんですかね、トラウマのように毎回言われましたね」
井「本当に好きなの?好きでやってるの?って」
羽「はい」
井「じゃあもし、そこで野球じゃなくて『スケート続けなさいよ』って無理矢理ずっと言われてたら、またちょっと違ってましたか?」
(↑このイノッチの問い掛け素晴らしい!)

羽「ん、なんか違ったとは思います。その自分の気持ちどうのこうのでやっているんではなくて、」

羽「やらされてる感じ?が多分けっこうあると思うので」
井「うんうん」

羽「そうするとやっぱり練習に行く態度も、試合に出る態度も、だんだんその、試合が好きだったんだけど、試合すらも好きじゃなくなって行くと思うんですよね」

井「これ、でも素晴らしいと思いますね、お母様。
本当に好きかどうか、好きじゃないものを親もやらせたくないんだよ、って気持ちもあったのかも知れないですね」

羽「特にフィギュアスケートってお金のかかるスポーツで大変だったんで」
井・有「あ~」
羽「で、姉もやってたので。そんなに家計もね、やりくりするので大変でしたし」
井「ああ」
羽「はい」
有「それから先程の都築先生から、こんなお話も頂いております。負けず嫌いエピソードなんですが」
井「はい」
有「『当時グループ練習をしていた時に、結弦の1歳上ぐらいの年上の男の子が数人いてわんぱくな子供たちでした』」

羽「はいはい」
有「『しょっちゅう結弦とケンカになる訳です。そういう時でも随分泣かないで我慢して年上のお兄さんたちに向かって行ったり、本当に負けず嫌いだった』」

羽「あの、年上という感覚がなかったですね」
井「あはは。あっそうなんですか」
羽「もう絶対、絶対負けたくないっていうのは多分あったと思うんですけど」
井「あ~。何につけてもそうなんですか?」

羽「勉強でも、ゲームでも、ほぼ全て」
井「生まれつき?」
羽「多分そうだと思いますね」
井「負けたくないんだ」
羽「多分どっかのDNAが」
井「あるんでしょうね~」

羽「だいたい想像はつくんですけど(笑)」
井「そうなんだ。誰なんですかねえ」

有「大会ですごいいい演技したけど2位って時ってどんな感じなんですか、その負けず嫌いですと」
羽「ああ、僕は完璧な演技を基本的にした事ないんですよ。小さい頃から」
井「そうなの?今も?金メダル取った時も?」
羽「ないですね~」
有「ソチのショートプログラムも?」

羽「ショートは良かったと思いますけど、まだ改善点が自分の中ではあって」
井「あるんだ」
羽「まだ出来る、まだ出来るっていうのが常に自分の中にあるので」
井「あ~」
羽「だからその、完璧やって2位で満足したって気持ちは全く芽生えた事ないですね」
井「凄いね。素晴らしいですね」
☆☆☆☆☆☆
羽生くんのご両親素晴らしいですよね。
好きか、好きじゃないかを聞いて本人に考えさせて自主性を生かす。
「好きじゃないならやめなさい」って言葉もいいなと思いました。
「嫌ならやめなさい」で選ぶとネガティブな選択になるところも、好きじゃないからやめる、っていうのは止めるにしたとしてももう少し自分の意志の尊重という感じがして良いと思いました。
ときめくかときめかないで片付ける片付け方法の本を思い出しました。
同じ考え方だと思いました。
(^.^)
羽生くんがもし好きじゃなくて続けていても、実力があるからトップ選手になったと思いますが、最後に気持ちだけで闘うような場面で、ニースのような力が発揮出来なかったかも知れないですね。
やっぱりやりたいって気持ちが入っているって事が一番大事です。
あと、そう言えば思ったんですが『情熱大陸』のラストで「彼の前には荒野が広がっている」って言うナレーション。
もしかしたら「広野」かも知れないですけど、なんか違和感がある終わり方でした。
羽生くんは凄く現実的な人で、目的もそこに至る方法論も明白です。
羽生くんの前にあるのは実現可能な理想世界であって、棒漠とした荒野/広野って感じじゃないな、というのが私が思った違和感です。
(*_*)

羽「試合大好きでしたね」
井「試合が好きだったんですか」
羽「はい」

羽「あの、基本的にフィギュアスケート始めたきっかけは姉がやってて。
で、姉がやってる事に付いて行こうっていう気持ちだけだったんで」

羽「もう本当に、ただ好きとかそういう気持ちではなく、本当にもう、なんだろ、スケートで遊んでいたっていうかたちで」
井「それは、その緊張感とか競い合う事が好きなのか、それとも沢山の人の前で何かをやる事が好きなのかっていう」

羽「あの小っちゃい頃はもう、あの大っきなリンクで、小さいからこそより大きく見えるんですよね。
で、あの中で1人で滑ってみんな自分の事を見てくれるじゃないですか。多分その感覚が好きだったんですよね」

羽「まあ、弟だからっていうのもあるのかも知れないですけどね」
井「なるほどね」
有「それも沢山質問が来ていまして。えーその、『スケートを続けるのにご両親に言われた事で大切にしている事とかありますか?』」

羽「そうですね。あの、とにかく好きでやってるかやってないかは毎…毎日と言うかその、例えば僕が野球やっててサボってる時とかが見つかり(笑)怒られた時は、
『本当にあなた好きなの?』って」
井「スケートが本当に好きなのかと」

羽「うん。あの、なんだろ。そういう言い方はないかも知れないですけど『じゃあ、やめなさい』って『そんなに野球やりたいんだったら野球やりなさい。スケートやめなさい』って言われるんですね」
井・有「ふーん」

羽「それはもう、こう、なんですかね、トラウマのように毎回言われましたね」
井「本当に好きなの?好きでやってるの?って」
羽「はい」
井「じゃあもし、そこで野球じゃなくて『スケート続けなさいよ』って無理矢理ずっと言われてたら、またちょっと違ってましたか?」
(↑このイノッチの問い掛け素晴らしい!)

羽「ん、なんか違ったとは思います。その自分の気持ちどうのこうのでやっているんではなくて、」

羽「やらされてる感じ?が多分けっこうあると思うので」
井「うんうん」

羽「そうするとやっぱり練習に行く態度も、試合に出る態度も、だんだんその、試合が好きだったんだけど、試合すらも好きじゃなくなって行くと思うんですよね」

井「これ、でも素晴らしいと思いますね、お母様。
本当に好きかどうか、好きじゃないものを親もやらせたくないんだよ、って気持ちもあったのかも知れないですね」

羽「特にフィギュアスケートってお金のかかるスポーツで大変だったんで」
井・有「あ~」
羽「で、姉もやってたので。そんなに家計もね、やりくりするので大変でしたし」
井「ああ」
羽「はい」
有「それから先程の都築先生から、こんなお話も頂いております。負けず嫌いエピソードなんですが」
井「はい」
有「『当時グループ練習をしていた時に、結弦の1歳上ぐらいの年上の男の子が数人いてわんぱくな子供たちでした』」

羽「はいはい」
有「『しょっちゅう結弦とケンカになる訳です。そういう時でも随分泣かないで我慢して年上のお兄さんたちに向かって行ったり、本当に負けず嫌いだった』」

羽「あの、年上という感覚がなかったですね」
井「あはは。あっそうなんですか」
羽「もう絶対、絶対負けたくないっていうのは多分あったと思うんですけど」
井「あ~。何につけてもそうなんですか?」

羽「勉強でも、ゲームでも、ほぼ全て」
井「生まれつき?」
羽「多分そうだと思いますね」
井「負けたくないんだ」
羽「多分どっかのDNAが」
井「あるんでしょうね~」

羽「だいたい想像はつくんですけど(笑)」
井「そうなんだ。誰なんですかねえ」

有「大会ですごいいい演技したけど2位って時ってどんな感じなんですか、その負けず嫌いですと」
羽「ああ、僕は完璧な演技を基本的にした事ないんですよ。小さい頃から」
井「そうなの?今も?金メダル取った時も?」
羽「ないですね~」
有「ソチのショートプログラムも?」

羽「ショートは良かったと思いますけど、まだ改善点が自分の中ではあって」
井「あるんだ」
羽「まだ出来る、まだ出来るっていうのが常に自分の中にあるので」
井「あ~」
羽「だからその、完璧やって2位で満足したって気持ちは全く芽生えた事ないですね」
井「凄いね。素晴らしいですね」
☆☆☆☆☆☆
羽生くんのご両親素晴らしいですよね。
好きか、好きじゃないかを聞いて本人に考えさせて自主性を生かす。
「好きじゃないならやめなさい」って言葉もいいなと思いました。
「嫌ならやめなさい」で選ぶとネガティブな選択になるところも、好きじゃないからやめる、っていうのは止めるにしたとしてももう少し自分の意志の尊重という感じがして良いと思いました。
ときめくかときめかないで片付ける片付け方法の本を思い出しました。
同じ考え方だと思いました。
(^.^)
羽生くんがもし好きじゃなくて続けていても、実力があるからトップ選手になったと思いますが、最後に気持ちだけで闘うような場面で、ニースのような力が発揮出来なかったかも知れないですね。
やっぱりやりたいって気持ちが入っているって事が一番大事です。
あと、そう言えば思ったんですが『情熱大陸』のラストで「彼の前には荒野が広がっている」って言うナレーション。
もしかしたら「広野」かも知れないですけど、なんか違和感がある終わり方でした。
羽生くんは凄く現実的な人で、目的もそこに至る方法論も明白です。
羽生くんの前にあるのは実現可能な理想世界であって、棒漠とした荒野/広野って感じじゃないな、というのが私が思った違和感です。
(*_*)