
初めての海外拠点はカナダ、トロント。
荒「今、トレーニング取り組む環境としてカナダを選んで、新しいコーチと進み始めてもう…」
羽「2シーズン目に…はい」
荒「カナダに渡って一番自分のスケートスタイルに影響を与えた事って何ですか」
羽「あの…スケーティングの練習すっごいやりますね」
荒「ふーん」
羽「ただスケーティングの練習が、例えばそれを、まあ筋肉を強化するようなプログラムを、そのスケーティングの中に組んでたり。
または、その自分のプログラム、競技用のプログラムを重点的に見ながらそのプログラム内でのスケーティングの強化って言うか、スケーティングを良くして行く、そういうものが今までやった事無かったなって…思いました」
荒「ふーん。楽しいですか、今」
羽「楽しいですね。ただ、辛いです。本当に」
荒「キツイ?」
羽「やっぱり、今まですごい、プログラムって僕にとってはジャンプをやんなきゃって思いが凄くあって。
やっぱりジャンプ転んだら、って言うのがすごいあったんで、あのーわりとスケーティング手を抜いてたって言うか。やっぱりジャンプ集中しなきゃって言う思いがあったので。
それを、今、払拭させられてるって言うか。凄くスケーティングも大事に。で、それがジャンプにも活きてくるんだって言う事を凄く実感させられてるので、凄く楽しいですね」
荒「その、スケーティングが身に付いて来ると楽に、おそらく後半に繋げる事が出来ると思うので、それはまたジャンプにも良い影響を与えるんじゃないかなって私は思うんで」
羽「そうですね。はい」
荒「凄いスケーティングってやっぱり大人になればなるほど大事だな、と感じる部分なのでね…そこは今キツイものを身に付けてしまえば、多分その先にもっと気を使えるものが増えると思うんですけれども」
羽「やっぱりすごい、スケーティングって簡単な様ですごい集中しないと出来なくて。それがまた難しいからこそ楽しいって言うか。
あ、やっぱりここまだキツイな、でもまだちょっとやってけば、もうちょっと楽になるかもねって」
荒「うんうん」
羽「凄く段階踏んでですけど、小っちゃく上がって行くじゃないですか、体力と同じような感じで。
だからそれがまた自分をやる気にさせてくれるって言うか。そういう感じは凄くあります」

・カナダでの出会い
荒「カナダで、まあ色んなコーチ陣がいると思うんですけども、誰が一番面白いですか」
羽「面白い…って言ったらディビッドですか(笑)」
荒「(笑)だよねー。そうかなって思った」
羽「(笑)面白いって言葉がふさわしいって言うか。まあ、本当に何でも出て来ますし、曲に合わせてプログラム作るのものすごく上手くて、いつの間にかそうやってステップだったりレベルの事をしっかり考えてる」
荒「うん」
羽「だから、なんか、すごい自分の感性で動いてるんだけどもしっかりと計算されてるって言うか。ま、そういう所は凄く人間性として面白いなって言う部分もありますし、本当に性格面白いですからね、あの人…(笑)…はい」
荒「だから安心して競技用のプログラムでもね、作って貰うのを任せる事が出来る、頼りがいのある」
羽「そうですよね。なんかディビッド1人で大丈夫だなって言う安心感は凄くありますね。なんかスピンのコーチ呼んだりだとか、ステップのスペシャリスト呼んだりだとか、そういう事はなく本当にもう、ディビッド1人だけでってのは感じますね」

・カナダでの息抜き
荒「カナダでの息抜き法って何ですか」
羽「僕ゲームしますねすごく」
荒「ゲーム好きなんだ」
羽「すごくゲームします」
荒「へえ~」
羽「今住んでる所が凄い高い所で、でー、やっぱりあっちってやっぱりすごい平野なんですよね」
荒「高さが高いとこ?値段が高いとこ?」
羽「ちがっ…(笑)あはは。…標高が高いって言ったら変ですけど、階が高い所なんで、横見るとすっごい遠くまで見えるんですよね。
勉強で行き詰まった時とか、スケートで行き詰まった時とか、音楽聴きながらそうやって周りの風景見るのもわりと息抜き出来るかなって思ってます」
荒「恵まれた環境に足を踏み入れて、今後もっとやって見たい自分に必要なものって今何ですか」
羽「あのー、プログラムを完成させる事に今すごく全力を注ぎたいなと思ってます。
やっぱり、毎シーズン毎シーズン、まあショート、フリーどちらか悪いって言うのが。まあ、スケーターなかなか難しいですけれども、どっちも良くするって言う事が凄く今難しいなって思ってます。
だからこそ絶対に今シーズンは外せないって思ってますし、それをまあオリンピックをゴールとして考えた時に、ひとつひとつ試合で課題を見つけつつ、それを消化しきれればなって思ってます」

・早稲田大学進学
4月進学先に選んだのは、荒川静香と同じ早稲田大学
荒「早稲田大学に進学をして、なぜ早稲田大学を選んで進学したんですか」
羽「やっぱ荒川さんが早稲田にいたって言うのが自分の中で大きかったですね」
荒「ほー…なんで?」
羽「なんか…荒川さんのなんか考え方って言うか、競技に関する考え方もそうなんですけれども、こうやって一緒に話している時だとか…そういうものが凄い尊敬できるって言うか。
凄い憧れてて、だからこそなんか同じ道に進みたいなって言うか」
荒「ありがとうございます。いっぱいカメラ捕らえました?今の(笑)」
羽「(笑)同じ道に進みたいなって言うのがありました。やっぱり荒川さんはオリンピックで金メダル取られていますし、そういうものを自分も目指して頑張って行きたいなって思いは凄いあります」
荒川、うなずく
羽「あのー、僕たち東北高校(笑)」
荒「僕たち東北高校(笑)」
羽「(笑)東北高校生ですけれども、やっぱり凄く東北高校ってスポーツに力入れてて、なかなか勉強もあのー、やりきれる所って言うのが限られていると思うんですけれども。
スケートだけが僕たちの人生じゃなくて、やっぱり怪我しちゃったらそれでおしまいかも知れないですし、やっぱりプロとしてやって行くにもある程度の年齢までしか出来ないじゃないですか」
荒「うん」
羽「そう言った時に勉強って言う方向を疎かにしないようにしないとなって思います」
荒「私はね、ちょっと視野を拡げて自分が色んな事を学ぶ事によって、今やってる事にまた還元できるかなーって言うのもあったのね。
それと逆に今やってる事を生かしてもっと新しい世界に踏み込んだらー、可能性があるんじゃないかなー、と。先へのね」
羽「スクーリングしてました?」
荒「私は通ってました」
羽「ですよね」
荒「無かった…んですよ。まだ。通信もそうですけれども」
羽「そっか」
荒「自分が高校まではスケートと言うスポーツで進学する道を決めて来たけれども、その先、社会に出るためには自分自身が何が出来てどんな道に進めるのかって言う模索をする時間が必要だ。そのためにスポーツ推薦を選ばない…方向で行こうと思ったのが早稲田だったので」
羽「やっぱ凄いなーって」
荒「ただね、スポーツに割ける時間と言うのもそれだけ限られたから、遠回りに見えたと思うんですよ。その競技だけ一本貫いてる人達から見たらね。
だけどー、今はその回り道の時に拾ったものが自分の財産だと思ってるから…無駄な時間って1分たりとも無いですから」
羽生、うなずく
荒「何かしら人生の糧にはなる訳で…そういう意味では色んな事にこう興味を持ってチャレンジしてる姿ってのはすごく応援したいな、と思うんですね」
羽生くん、会釈

・怒
羽生結弦が怒る時
羽「まあー、親子げんかは結構しますけど(笑)」
ー怒るとどうなる?
羽「僕けっこう無口になるって言うか。物には当たんないんですけど、あのー、態度には出ます。ははっ(笑)かなり」
羽「機嫌悪いなって思われる様な態度してます。すごく(笑)」
☆☆☆☆☆☆
続きます。
羽生くんが不機嫌で口きいてくれない、とかツラいな~(;