羽生くんが小学校の卒業文集に記した思い、その全文をご紹介します。


【2012/12/3放送 やじうまテレビ!より】



アナウンサー
はい、17歳 羽生結弦選手。
小学校の卒業文集に記した“観客への思い”全文公開です。




先日のNHK杯で、見事優勝を果たし、GPファイナル進出を決めた羽生結弦選手。




これは貴重な映像です。7年前の羽生結弦。
小学4年生にしてこの滑り。ダブルアクセルも成功!しっかりと着氷しています。この技術ですよ。



小学校の卒業文集で、羽生は「フィギュアスケートにのめり込む自分」と見守ってくれる「観客への思い」を綴っています。









タイトルは『瞬間』。



『瞬間』  羽生結弦

ぼくがこの六年間で一番心に残ったことはスケートのことです。楽しかったこと、くやしかったことなどいろいろ学びました。

ぼくがスケートを始めてから五年がたった四年の時、はじめて全日本へすいせんされました。初めて出場する全日本、ぼくは、きんちょうよりもワクワクしていました。「絶対に優勝してやる」と思いながら、いつもよりも練習に励みました。

そして当日。ぼくの出番はなんと一番。クラブのみんなに「一番は大変だよ。でもがんばってね」と言われると、「一番は得意だから大丈夫」と言って、みんなの、そして自分のきんちょうもほぐしました。

「一番、羽生結弦君」という合図と一緒にぼくの演技は始まりました。ぼくは何も考えずに無我夢中になって精一杯自分の演技をしました。ふっと気付いたら最後のポーズを終えた瞬間、大勢の観客から大きなはく手をもらいました。あの瞬間は今だ忘れてはいません。とてもうれしかったです。そして「観客に感謝したい」と初めて思いました。

ぼくはこの大会で「観客に感謝したい」という気持ちを学びました。これからもスケートを続けていろいろなことを学んでいきたいです。






(2012年NHK杯)

この文章を書いてから6年後。地元、宮城で優勝を果たした羽生結弦は観客への感謝を忘れてはいませんでした。





何度も何度も声援に応える17歳の姿がそこにはありました。


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羽「みなさんのパワーが自分の背中を押してくださったなというふうに思っています」





羽「すごく演技をしている最中から温かいものが伝わってきてたので」







羽「自分自身が伝えようとしていたものよりも、自分にすごく伝わってきたなあというような…」











   ☆☆☆☆☆☆

小学校の卒業文集をヒョッと持って来てもこの立派な内容。


凄いです(^o^;


羽生くんは小学校の時でもやっぱり‘羽生結弦’だったのでした。


スケート以外の事にもいつでも、どんな事にも一生懸命取り組んでいたのでしょう。


赤ちゃんの頃でも「俺の方がはいはい上手いし!」とか張り合ってそうです。想像したらクスっとなりました( *´艸)



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羽生くんが作文の中で言っている全日本は、2004年10月に行われた全日本ノービスBです。

この時初出場で金メダルでした。

演目は
・SPスパルタカス
・FSロシアより愛をこめて
振り付けは都筑章一郎先生でした。