蝶の食樹、食草 ミヤコアオイ | みんみんちょう 

蝶の食樹、食草 ミヤコアオイ

ミヤコアオイ(ウマノスズクサ科)
都葵で、西日本ではミヤコアオイを食べるギフチョウが多いので馴染みがありますが、中部地方以北の人には馴染みが薄いかもしれません。萼口が徳利の様になっていて、面白い形の花です。ウマノスズクサ科は虫媒花なのですが、蜜を吸った代わりに花粉を運んでもらう様なスマートなものではなくて、花の中に入った虫が出難い様に口を狭くして、体に無理矢理花粉を付ける強引なやり方です。これは雄しべと雌しべの成熟時期が違う為に、普通の花の様な雄しべと雌しべが触れる程度では受粉しないためです。

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写真の花は奈良県の山中で見つけたもので、素芯とか白花とか呼ばれているものです。花の色が緑や黄味がかっていても、古典園芸では、白花とか青花等と言います。また軸が緑のものを青軸といい、普通の茶色い色をしたものを泥軸と呼んだりします。

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今の日本の園芸は外来植物ばかりです。冬にはクリスマスローズが出回っていましたが、園芸店やホームセンターで見回すと、横文字ばかりです。個人で楽しむばかりでなく、緑化活動や花いっぱい運動など、植えられているのは、パンジー、チューリップ、キンセンカ、外来植物ばかり。公共工事の街路樹もイチョウ、プラタナス、モミジバフウ等、外来種です。外来生物方等と法律まで決めて、生態系のかく乱を防ぐ等と言っても何の意味もありません。

みんみんちょう  ミヤコアオイとギフチョウの卵