蝶の食樹、食草 ハマセンダン | みんみんちょう 

蝶の食樹、食草 ハマセンダン

ハマセンダン(ミカン科)
センダンと言う名が付いていても、ミカン科の中では香りは少ない方でなので、双葉より香し、では無くて、形態から付いた名前の様です。暖地の海岸等に多く、関東地方では、あまり馴染みの無い木ですが、八王子市内で1本確認していて、こんなところにと驚いた経験があります。場所によっては、植栽の可能性もあるのですが、そこは、斜面の造成地が放置された場所で、カラスザンショウの小苗がいくつも生えていました。その中に、10cm程の、細い苗がありました。こんな所に、まさか、と思ったのですが、ハマセンダンでした。


みんみんちょう 

西諸島のアゲハには大変有用で、他のアゲハ類でもナガサキアゲハ以外の殆どの食樹になります。一番の特徴は根が強いこと、そのために移植に強く、キハダやカラスザンショウの様に突然枯れることが少ない種です。

みんみんちょう 

春先になると園芸店やホームセンターで草花や果樹、そして、野菜の苗等が沢山並んでいて、園芸は根強い人気があります。その中で最も人気が無いものが間違いなくバタフライガーデンです。10年程前に少し取り上げられて、本が出版されたり、雑誌、昆虫と自然で特集が組まれたりしました。我が家の近くの都立公園には蝶の里という食樹を植えたスペースもその頃出来た様です。しかし、あっという間に消えてしまいました。

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ハマセンダンの芽

生物多様性、多自然、町に虫を呼ぼうと言っても、自分の庭木や家庭菜園が芋虫に食われたら、きれいごとなど言っていられません。公園でも、毛虫が発生したと通報があれば、対処しない訳には行きません。
ですから、虫が来ない公園が管理上も良いし、利用者からも喜ばれる。これかれも変る事はないでしょう。


カラスアゲハ