デキゴトロジー という本をご存知でしょうか。
何巻まで出てるのかなぁ…
ウチには今のところ8巻まであります。
こちらは『週刊朝日』 に連載されていたコラムを纏めた本なのですが
初めて読んだのは、確か中学生か高校生の頃でした。
昨今では、インターネットを始めとする
媒体を通して情報は溢れんばかりですが
デキゴトロジーの素晴らしさは
後追い取材をしているところでしょうか。
まずは親、兄弟から、そして友達や会社の知人、
さらにはその友人・知人や親戚…と
取材記者は「身内を売る」取材を行い
人脈、ネタが枯れ果てるまで、フルに活用し
必要に応じて、裏付けまで取るという念の入れよう。
(ネタ、人脈を出し尽くした人は、
その後の人生、さぞや大変だったことでしょう…)
玉石混交、ウソかホントかもわからない噂を撒き散らした
最近の情報媒体と違い
記者の身近な人間が実際に出合った
珍事件や珍体験が纏められたものなのです。
現在7巻を読んでいるところなんですが…
このコラムが書かれているのが
昭和60~62年頃だと思うのですが
当時の『究極の新人類』について書かれている内容を読んでみると
ワタシ自身もよく言っている
『最近の若者』…いわゆる『ゆとり世代』がですね
当時の『新人類』と大差ないのですよ…
一部抜粋させていただくと…
東京都千代田区の会社経営・S氏は~中略~
ある日、パン、コンビーフ、卵…など
朝食の材料のメモをA君(21)に手渡して
「これを10人分、そこのコンビニで買ってきてくれ」
と頼んだ。「はい」とサンダルをつっかけて出かけたA君は、間もなく
「パンが人数分ありません」
と手ぶらで帰ってきた。
そこでS氏は、もしコンビニで足りなければ近くのスーパーに行ってみろ、と指示した。
A君は再び出かけ、今度は
「コンビーフ10缶はありません」
とまた手ぶらで帰ってきた。S氏はぐっと怒りをこらえて
「10人前と言ったって、コンビーフ10缶もいらないんだよ」
A君は「あ、そーですか」とまた出かけて~中略~
コンビーフ以外、パンも卵もきっかり10個ずつ買ってきた。
早大出身のA君(22)は現在、ある出版社で若手漫画家の担当をしているが、
先ごろ編集長と、その漫画家の接待をすることになった。
ところが、盛んに話し合っている編集長と漫画家のすぐ隣で、
A君はまるで無関係のような涼しい顔をして黙々と料理を食べ続けている。
編集長が気を利かせて
「君もそう思わないかい?」
などと話題に引き入れようとしても
「………」
と一切興味を示さず、こっちへ顔を向けるでも、愛想笑いするでもなく、
ただ当たり前のような顔で座っていた。
B君(22)は京大卒。
徹夜で仕事に追われる締め切り日の夕方、B君は忽然と姿を消した。
夜になっても帰ってこないため上司が
「Bは一体どこへいったんだ」
~中略~
深夜になってもB君の消息が知れず、上司は
「まさか、とは思うが一応…」
とB君の家へ電話してみた。
「はい」と出たのは当のB君であった。上司が
「今日は締切り日だぞ」
というと、B君は、
「僕、寝不足なんです」
その言い方は実にあっさりしていて、少しも悪びれたところがなかった。
なんだか、今でもよく聞きそうな話じゃないですか?
彼らを表現する言葉は違えど、行動パターンに違いはないような…
日本はすでにあの頃からおかしかったんだな~という気が致します…。
「最近の…」じゃないんですよ。
「昔から」おかしな人は、やっぱりおかしいんですよね。
当たり前だけど、改めて実感いたしました…。
