パリ在住のO一家がブルゴーニュ旅行をするというので、Beauneの街で合流して一緒にワインの造り手訪問をすることになった。
前日の金曜日が休日の土曜日ということで、どこもお休みだったりしてなかなかアポが取れなかったが、かろうじて一つとることができたのがSavigny-les-Beauneという、ボーヌから程近い村の造り手Domaine Chandon de Briailles。
門から中を覗く次男。
サビニーレボーヌといえば、安いわりに美味しいワインができる村という印象があるが、トロ・ボー、シモン・ビーズなど優れた造り手が多くいる村でもある。その中でも今回のシャンドン・ド・ブリアイユは私にとっては馴染みはないが、その高名ぶりは昔から気になっていた。
この造り手の建物は、村の中心のサビニー・レ・ボーヌ城の並びにある、これまた立派なお屋敷で、火山の溶岩を使って装飾した建物と、広大な庭園が特徴だ。
次男が覗いていた景色はこれ。
玄関を入っていくと子供と犬が出迎えてくれた。
番犬?よく吠えた。
ドイツ人グループと一緒のテースティング。
案内はマダムが担当してくれた。
マダム。
カーブに下りて試飲させていただいたのは以下のワイン。
(1)Savigny-les-Beaune Les Lavieres 2007
色は薄いが、香りと味が若々しく、味はミネラル感があって決して薄くない。サビニーの特徴はあるが、品格のあるワインだ。
(2)Pernand-Vergelesses 1er cru Les Vergelesses 2007
前のサビニーに比べ、力強く、タンニンも充実している。
(3)Corton Bressandes 2007
コルトン山の中腹辺りの石灰岩と粘土質の土壌が混じった畑で、バランスのよいワインができるという。ブレッサンドは通常もっと濃くて果実味があるイメージだが、ここのはワイン自体は意外に強くなく、どちらかというと繊細なワイン。
(4)Corton Clos du Roi 2007
この畑はコルトン山のかなり上の方で、急斜面な上に風も強く、あまり葡萄の実がならないそうだ。1ヘクタール当たり25ヘクトリットルのワインしか取れないというから、通常の半分程度しかワインができない計算だ。そのせいか、ものすごいコンテンツのワイン。ワインの格としては試飲した中で間違いなくこれが一番。おそらくここの看板ワインであろう。

(5)Corton Les Marechaudes 2001
ちょっと熟成したものも飲んでみようということで、開けてくれたのがこれ。
旨い。酒質が厚いというか、バターを口に含んで口の中で溶かした時のような質感がある(フランス人が表現する言葉でいうとgras)。
(6)Corton Les Bressandes 1998
10年経ったワインとしてはちょっと熟成が進んだ、弱い印象。でも、熟成したブルゴーニュのよい特徴が出ていて好感が持てた。
ここでは1995年から有機農法をはじめ、2005年から本格的なビオディナミに移行したそうだ。
ただし、ビオディナミといいつつ、全く亜硫酸(SO2)を使用せずにワインに微炭酸を残す手法を採るのではなく、最小限の亜硫酸を使用して、伝統的なブルゴーニュの造りを守っている。
この選択は個人的には正しいと思う。
やはり微炭酸を残す手法はどうしても香りに単調な印象を残してしまい、その土地の特徴を目隠ししてしまいがちだ。
ビオディナミに移行した2005年前後での特徴の違いをそれほど感じさせてくれるワインの試飲の仕方ではなかったが、やはり2007年のワインから判断するに、ここのやり方は成功しているといえるだろう。
ビオディナミに移行してから、ワインがより充実した味わいになったと言うマダムの言葉は、単なる思い込みではないと思う。
また、サビニー村のワインはもともと色のあまり出ないワインだが、これと合わせてコルトンとペルナンベルジュレスを所有しているあたりが偉大なブルゴーニュの造り手に名を連ねている理由であろう。
残念ながら試飲できなかったが、コルトン・シャルルマーニュもここの売りらしい。ここの白は、柑橘系の香りを損なわないために、発酵時の温度を20度を超えないようにしているらしい(ちなみに、赤ワインは32度までで、いずれにしても平均よりは低い)。
例によって、待ちくたびれたかと思われた子供達は、ボール遊びをしたり、広い庭園でトカゲ探しをしたりして結構楽しんでいた。
整備された広大な庭園
トカゲを探す子供たち
以前であれば、若くてもいいから、試飲した中で最も高いポテンシャルを持つワインを購入するところだが、今回はそんなに偉大な年ではないが古めのワインを購入することにした。
なんといっても、造り手がワインを瓶詰めした後、そのままそこの蔵で熟成させたワイン以上に、保存状態がいいワインなんてあるわけないのだから。
それにしても、何回やっても、造り手訪問は楽しい。(M)
前日の金曜日が休日の土曜日ということで、どこもお休みだったりしてなかなかアポが取れなかったが、かろうじて一つとることができたのがSavigny-les-Beauneという、ボーヌから程近い村の造り手Domaine Chandon de Briailles。
門から中を覗く次男。サビニーレボーヌといえば、安いわりに美味しいワインができる村という印象があるが、トロ・ボー、シモン・ビーズなど優れた造り手が多くいる村でもある。その中でも今回のシャンドン・ド・ブリアイユは私にとっては馴染みはないが、その高名ぶりは昔から気になっていた。
この造り手の建物は、村の中心のサビニー・レ・ボーヌ城の並びにある、これまた立派なお屋敷で、火山の溶岩を使って装飾した建物と、広大な庭園が特徴だ。
次男が覗いていた景色はこれ。玄関を入っていくと子供と犬が出迎えてくれた。
番犬?よく吠えた。ドイツ人グループと一緒のテースティング。
案内はマダムが担当してくれた。
マダム。カーブに下りて試飲させていただいたのは以下のワイン。
(1)Savigny-les-Beaune Les Lavieres 2007
色は薄いが、香りと味が若々しく、味はミネラル感があって決して薄くない。サビニーの特徴はあるが、品格のあるワインだ。
(2)Pernand-Vergelesses 1er cru Les Vergelesses 2007
前のサビニーに比べ、力強く、タンニンも充実している。
(3)Corton Bressandes 2007
コルトン山の中腹辺りの石灰岩と粘土質の土壌が混じった畑で、バランスのよいワインができるという。ブレッサンドは通常もっと濃くて果実味があるイメージだが、ここのはワイン自体は意外に強くなく、どちらかというと繊細なワイン。
(4)Corton Clos du Roi 2007
この畑はコルトン山のかなり上の方で、急斜面な上に風も強く、あまり葡萄の実がならないそうだ。1ヘクタール当たり25ヘクトリットルのワインしか取れないというから、通常の半分程度しかワインができない計算だ。そのせいか、ものすごいコンテンツのワイン。ワインの格としては試飲した中で間違いなくこれが一番。おそらくここの看板ワインであろう。

(5)Corton Les Marechaudes 2001
ちょっと熟成したものも飲んでみようということで、開けてくれたのがこれ。
旨い。酒質が厚いというか、バターを口に含んで口の中で溶かした時のような質感がある(フランス人が表現する言葉でいうとgras)。
(6)Corton Les Bressandes 1998
10年経ったワインとしてはちょっと熟成が進んだ、弱い印象。でも、熟成したブルゴーニュのよい特徴が出ていて好感が持てた。
ここでは1995年から有機農法をはじめ、2005年から本格的なビオディナミに移行したそうだ。
ただし、ビオディナミといいつつ、全く亜硫酸(SO2)を使用せずにワインに微炭酸を残す手法を採るのではなく、最小限の亜硫酸を使用して、伝統的なブルゴーニュの造りを守っている。
この選択は個人的には正しいと思う。
やはり微炭酸を残す手法はどうしても香りに単調な印象を残してしまい、その土地の特徴を目隠ししてしまいがちだ。
ビオディナミに移行した2005年前後での特徴の違いをそれほど感じさせてくれるワインの試飲の仕方ではなかったが、やはり2007年のワインから判断するに、ここのやり方は成功しているといえるだろう。
ビオディナミに移行してから、ワインがより充実した味わいになったと言うマダムの言葉は、単なる思い込みではないと思う。
また、サビニー村のワインはもともと色のあまり出ないワインだが、これと合わせてコルトンとペルナンベルジュレスを所有しているあたりが偉大なブルゴーニュの造り手に名を連ねている理由であろう。
残念ながら試飲できなかったが、コルトン・シャルルマーニュもここの売りらしい。ここの白は、柑橘系の香りを損なわないために、発酵時の温度を20度を超えないようにしているらしい(ちなみに、赤ワインは32度までで、いずれにしても平均よりは低い)。
例によって、待ちくたびれたかと思われた子供達は、ボール遊びをしたり、広い庭園でトカゲ探しをしたりして結構楽しんでいた。
整備された広大な庭園
トカゲを探す子供たち以前であれば、若くてもいいから、試飲した中で最も高いポテンシャルを持つワインを購入するところだが、今回はそんなに偉大な年ではないが古めのワインを購入することにした。
なんといっても、造り手がワインを瓶詰めした後、そのままそこの蔵で熟成させたワイン以上に、保存状態がいいワインなんてあるわけないのだから。
それにしても、何回やっても、造り手訪問は楽しい。(M)