スイスといえば、アルプス。
アルプスといえばハイジ。

ジュネーブの日本語補習校に子供を迎えに行ったとき、生徒用の図書館でヨハンナ・スピリ作「ハイジ」を見つけ、ぱらぱらと立ち読みしたら面白そうだったので、長男に頼んで借りてきてもらった。

あとがきによると、ハイジは1880年に書かれ、翌81年に出版されている。

細かいせりふがアニメでも忠実に使われている部分があって、本を読みながら、ハイジ、アルムおんじ、クララの声が頭の中に蘇る。

原作は、大筋においてアニメと同じ話の流れではあるが、細かいところはアニメと内容が異なる。

ペーターがもう少し気分の浮き沈みの激しい波のある子供として描かれているし、クララの父親はハイジに対してはそれほど親切ではない。
アルムおんじがなぜ山にこもったかという大人の事情も説明されているし、クララのお医者さんがもう少し悩める人間として描かれ、ハイジとアルムの山に癒されて、アニメで描かれているよりもハイジとの関係で重要な役割を果たすことになる。

ハイジが信心深いクララのおばあさんの励ましによってフランクフルトでの生活に耐え、そしてその経験をもとに今度はハイジがアルムおんじやクララに影響を与えるという流れにおいて、キリスト教の信仰が描かれてもいる。


原作を読んで改めてアニメの内容に振り返ってみると、やはりあの宮崎アニメはよくできていると思う。

ハイジがスイス人以外の外国人にあれほど知られているのも、アニメ「アルプスの少女ハイジ」のおかげであることは間違いないだろう。
昔、フランスに留学していたときにも、同級生たちが子供のとき好きだった日本アニメとして挙げる代表格だった。

かくいう私も、ハイジは子供のときに大好きだったし、大人になってからも何度も観ている数少ないアニメである。


せっかくスイスにいるのだから、そんなに遅くならない時期に、ハイジの里、マイエンフェルトの町とアルムの山を訪れてみたいと思う。(M)