| 引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の長身の青年。 初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。 彼の標的は━━━たった一冊の広辞苑!? そんなおかしな話に乗る気などなかったのに、なぜか僕は決行の夜、モデルガンを手に書店の裏口 に立ってしまったのだ! 注目の気鋭が放つ清冽な傑作。 第25回吉川英治文学新人賞受賞作。 |
| 大学入学を機に、東北の地に一人暮らしを始めた主人公・椎名。 引っ越しの片付けの途中で隣人・河崎に声をかけられ、何故か本屋を襲うことに。 そんないきなり事件から始まる物語です。 文章は、現在の椎名と2年前の琴美の視点から交互に繰り広げられます。 現在の椎名は偶然知り合ったペットショップの店長・麗子から2年前の出来事を聞き、自分が今どん なポジションで、何に巻き込まれているかを考えてて。。。 そして2年前の琴美・ブータン人の恋人・ドルジ、琴美の元彼の河崎。 この3人の2年前の物語が一体現在とどんな関係になっていくのか。。。 これは結構ハラハラドキドキしました。 2年前、ペットの虐殺事件が世間を騒がせていて、琴美とドルジが偶然犯人グループに遭遇し、 琴美の発した一言から、ペット虐殺犯に狙われてしまいます。 執拗な犯人達から狙われる琴美とドルジ。 結局ドルジは恋人を失ってしまうのですが、その後のドルジは? そして本屋襲撃を持ちかけた隣人河崎。 まだ終わっていない2年前の復讐の物語に強引に引っ張り込まれる椎名。 実はこの作品っていろんなことを読者に問いかけてるような気がする。 ペット虐殺犯に遭遇したら、どうするか? 愛する恋人が殺されたらどうするか? 突然犯罪に加担することになったらどうするか。。。 自分だったら??? 考えさせられる作品でした。 物語自体は現在と2年前がリンクしてて、正体不明の外国人と何を考えてるかわからない隣人に 振り回される青年と言う設定は面白かったけど、ちょっと強引だったかな。 |

