| 泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。 父に自殺された青年は神に憧れる。 女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。 職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。 幕間には歩くバラバラ死体登場━━━。 並走する四つの物語、交錯する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。 不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開。 巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話の幕が、今あがる。 |
| いろんな話が絡まりあって交錯していくお話です。 関連するいくつかの短篇みたいな感じ。 確認って訳じゃないけど、ついつい前を読んで納得しちゃったりの作業が多くて、一気に読破、 とは行かなかったです。 ただ時間軸で行くと、エピソードごとにズレがあるので、一つのドラマとしては成り立たないかな。 伊坂作品と言えば、登場人物が他の作品でリンクしてるのが特徴ですが、今回は 「オーデュボンの祈り」の主人公のその後が出てきたりします。 それと今作のダンディーで知的な泥棒の黒澤は「重力ピエロ」に出てきたり。 そんな仕掛けは読んでて面白いですね。 「ラッシュ」と言う言葉にはいろんな意味があるけど、物語の一番最後に出てくる「豊潤な人生」に 強く惹かれました。 きっと自分次第で同じ「ラッシュライフ」でも「豊潤な人生」にもなるし、「軽率な人生」にもなるし 「辛い人生」にもなるし。 ちょっと教訓めいた部分もあったけど、良い作品だと思いました。 |

