\ご訪問いただきありがとうございます/
九州から東京へ引っ越してきた両親。
これまでいろんな事がありましたが、
両親は東京でのケアハウスでの生活に慣れてきました。
前回のお話はこちら![]()
病院でCT検査を受けた母。
検査を終えて、またかなり不機嫌になっていました。
母
「こんな検査受けなきゃいけないなら
もう病院には絶対に来ないわ!」
私
「そうだね
検査っていやだよね…
でもさ、みんな我慢してるから」
母
「私はもう絶対来ないわ!
血を取られたり、
あちこち調べられて
余計に病気になりそうだわ!」
怒りがおさまらず、文句を言い続ける母に、検査技師さんが優しく話しかけてくれました。
検査技師
「モモヨさん、お疲れ様でした
検査はこれで終わりですよ
あとは先生とお話しするだけですからね」
母
「……」
不機嫌な母とともに、再び精神科のフロアへ移動することになりました。
移動中も母はずっと文句を言っていましたが、そうだね、いやだよね、などと適当に相槌を打ち、その間に別フロアにいる父に電話して、精神科の待合室で合流することにしました。
私と母が精神科の待合ロビーで座って待っていると父が現れました。
父
「もう検査は終わったのか?」
私
「うん、終わったよ
お父さんも終わったんでしょ?」
父
「うん?…ああ!
ああ、終わった終わった!」
話を合わせてくださいね、おとーさん。
母
「あの検査、お父さんもやったの?」
私
「そうだよ、みんなやらなきゃいけないんだよ」
母
「いやだわ…」
私たちが待つ精神科の待合室は耳鼻咽喉科や循環器内科など、ほかの診療科と合同の待合室になっています。
待合室は複数の患者さんたちで少し混み合っていました。
精神科のデジタル掲示板に母の番号が表示されないかとチラチラ見ていると、母がその精神科のデジタル掲示板を指差して言いました。
母
「私はここ(精神科)じゃないんでしょ?」
精神科を指差す母。
まずい、気付かれたか?![]()
私
「うーんと…
どこで呼ばれるんだろうね?」
母
「ここじゃないんでしょ?」
私
「どこで呼ばれるかわからないんだよね…」
母
「わからないの?」
く…、苦しい![]()
何か勘づいた様子の母。
もしかして嘘ってバレバレだろうか
私
「お母さん、そのブラウス
この前買ったやつ?」
母
「え?これ?
そうね、この前みんみんと
一緒に買い物した時買ったかしら?」
私
「お母さん、肌がキレイだから
そういう明るい色が似合うね!」
母
「え!そう?肌がキレイ?
そうかしら?
この前食堂でもね
シワがないわねって褒められたのよ!」
私
「うん!本当にシワがないよねー
そのブラウス着てたら
すごく若く見えるよ」
母
「ほんと⁉️
ずっとやってたパックが
よかったのかしら」
持ち上げ、持ち上げ…
私
「ゴールドのボタンもいいね!
お母さん、上品だから似合うわ」
母
「あら、そう?
やっぱりこの服買ってよかったわ!」
ホスト級のトークをかまし、母の機嫌をとる。
母の気分が少し上がったところで、精神科の掲示板に母の番号が表示されました。
私
「あ、呼ばれてる!
中に入ろう」
有無を言わさず、母を診察室の中に入るように促しました。
母
「あら、もう呼ばれたのね」
母はそれ以上何も言わず、素直に精神科の診察室に入りました。
私と父も続いて診察室に入ります。
診察室に入り、ゆっくり椅子に座る母。
精神科医師
「あ、杖はここに立てかけてくださいね」
やさしそうな男性の先生です。
精神科の先生は、母にいくつか簡単な質問をしました。
先生に聞かれたことをハキハキと答える母。
精神科医師
「モモヨさん、普段の生活で
何か困ったことはありますか?」
母
「いいえ、ないです
とっても元気!健康です!」
精神科医師
「そうですか…、なるほど」
電子カルテを見つめていた精神科の先生は、こちらを向いてこう尋ねました。
精神科医師
「では、ご家族の方のお話も
聞かせていただきますね。
普段の生活で困ったことなどは
ありますか?」
困ったこと。
はい、それがあって受診しているのですが、母の手前、なんと答えたらいいんだろう…。
私は横に座っている父に視線を向けました。
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みなさまに良いことがたくさん訪れますように![]()
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