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関東で探すことになった両親の住まい。
関東で様々な引越し先、施設を探し
東京のケアハウスへの入所が決まりました。
前回のお話はこちら![]()
人の波が過ぎ去った後、ゆっくりと到着出口へ現れた両親。
空港で見る両親は普段よりさらに小さく見えました。
長男 太一
「おじいちゃん!」
手を振る孫太一に父は手を振りかえし、笑顔を見せました。
ガラスの自動ドアが開き、車いすの母とそれを押す父がゆっくりと出てきました。
太一
「おばあちゃん、大丈夫?」
母
「あら、太一くん
よく迎えにきてくれたわね」
両親の後ろでキャリーバッグを運んでくれた航空会社のスタッフの方にお礼を言い、私は両親のキャリーバッグ2つを受け取りました。
父
「太一、久しぶりだな!
ハルノブさんも!」
父と夫ハルノブが会うのは本当に久しぶりです。
以前会ってから10年以上経っているかもしれません。
夫
「ご無沙汰してます
お義母さんも、久しぶりです」
母
「ほんとにねー。
みんな元気そうで何よりだわ」
私
「引越し無事終わったみたいね」
父
「ああ、なんとか積み終わった」
夫
「じゃあ、車ここまで回してきますね」
そう言って夫は駐車場へ向かっていきました。
車が到着するまでの間、父は久しぶりに会う孫太一に就職してからの最近の状況などを聞いていました。
そのそばで、車いすに小さく座っている母。
私
「お母さん、大丈夫?
ちょっと疲れたかな」
母
「いいえ、ずっと座ってたし
飛行機の中まで車いすで
運んでもらって楽だったわ」
私
「そうなんだ、よかった。
お母さん、膝の上のバック、
ここに置いておいたら?」
そう言って私は母の小さなバッグを椅子に置こうとしました。
持ちあげてみると、大きさの割にずっしり重い…
私
「お母さん…これ
何入ってるの??
すっごい重いんだけど…」
母
「ああ、それはね、
水晶玉!」
私
「…水晶玉?」
母
「そうそう、ほら」
そう言って母はバッグの中からスカーフに包んだ水晶玉を出して見せてくれました。
私
「でかっ!!
それ玄関に飾ってたやつ…
持ってきたの?」
母
「そうよ!魔除けにね!
それがね、さっき九州の空港で
落としちゃったの!!
どこかにヒビが入っちゃったかも…」
九州の実家の玄関に、魔除けと言って飾っていた直径15cmほどの水晶玉。
こんなやつ↓↓
まさかそれをバッグに入れて持ってくるとは思っていませんでした![]()
私
「お母さん、占い師みたいだね…」
母
「ふふふ…
占いじゃないけどね、魔除け」
母のこの行動は認知症は関係なく、もともとこういうことをする人なのです。
母は今で言う、ちょっとスピリチュアルな人。
このような不可解な母のスピ行動に慣れていた私と妹は、母の多少おかしな言動も「そういう人」ということで受け流していました。
認知症で変なことを言っているのか、もともと変わっているからなのか?
初期の頃は私もよくわかりませんでした。
妹は私以上に母は変わってるから…と言っていたので、
本当に妹は最近になるまで、母は認知症ではなく、ただのいつもの母の変わった言動だと思っていたのかもしれません。
私
「今見た感じでは
どこにもヒビは入ってなさそうだよ
ていうか…
これ落として、周りの人
びっくりしてなかった?」
母
「びっくりしてた!
ゴトッ!!って
すごい音がしたから」
いや、音じゃなくて…![]()
おばあちゃんからこんなの転がって来たら、びっくりするよね
そうしているうちに、夫が運転する車が到着し、全員で乗り込みました。
よっこらしょ、と足を庇いながら車に乗り込む母。
私は車椅子を返却し、最後に乗車しました。
私
「さて、じゃ、
ケアハウスに行きますか」
母
「ハルノブさん、
運転よろしくね」
そうして私たち5人は都内にあるケアハウスへ向かいました。
道が混んでなければ、到着はおそらく5時過ぎ。
羽田を出て、首都高の長いトンネルをひた走る車中、両親はさすがに疲れたのかほとんど無言で座っていました。
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いつも読んでいただきありがとうございます![]()
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