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関東で探すことになった両親の住まい
検討していた引越し先は
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東京賃貸マンション
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北関東の施設
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東京の老人ホーム
と迷走し、現在はとりあえず東京のケアハウスに入居の申し込みをしています。
ケアハウスへ電話で入居希望の意思をお伝えし、申し込み手続きをすることになりました。
ケアハウスの方は、まずは健康診断を受けて欲しいとおっしゃっていたので、両親にその事を電話で連絡しました。
入居のタイミングは?
私
「ケアハウスに入居希望ってことを
電話で伝えておいたよ」
父
「そうか、まだ部屋は空いてるよな?」
私
「うん、大丈夫だったよ。
そんなにすぐに決まらないんじゃない?」
父
「そうは言っても1部屋しか空いてないんだったら
早くしたほうがいいだろ」
確かにケアハウスの空室は、2人部屋1室のみ。
ですが、入居希望者は圧倒的に単身者が多く、2人部屋はなかなか埋まらないとおっしゃっていました。
これは高齢者向け住宅でも同じようです。
ケアハウスも単身用のお部屋は10人以上の空室待ちで、しかも入居希望者はほとんどが女性です。
女性の方が長生きなので当たり前ですが、他の施設でも入居者の8割前後は女性でした。
私
「2人部屋は、そんなに争奪戦って
感じじゃなかったけど、
早いに越したことはないかもね」
実際、このケアハウスに入れたら毎月の支払いは光熱費などを入れても15〜6万円程。
高齢者向け住宅になってしまうと30万円近くなるので、その差は15万円…。
両親ともに、ここのお部屋が気に入っているようなので、確かに早くした方がいいかも。
私
「それで、申し込みの書類は、
私がわかるところは書いてから
お父さんに郵送するから、
取り急ぎ、健康診断を受けてほしい」
父
「健康診断か。
確かこの前送ってもらった資料に
健康診断の書類があったな。
それを医者に書いて貰えばいいんだろ?」
私
「そうそう。
いろいろ項目があるから、
そう言うのを検査してもらって
病院で書いてもらって。
それで、いつ頃入居したいの?」
父
「手続きがいろいろあるから、
すぐってわけにはいかないだろうけど、
なるべく早い方がいいな。
…そうだな、2ヶ月後」
私
「2ヶ月!?
そんなすぐ引っ越せるの?」
私は実家の母の洋服が大量にある部屋を思い出しました。
あの荷物は、どうするつもりなんだろう??
まさか、あれを全部持ってくるつもりじゃ…
私
「お母さんの洋服とか、
かなりあったけど…
荷物はかなり減らさないと
部屋に入らないよ?」
父
「東京へは必要な物だけ送って、
あとはそのまま残して行こうかと思う」
私
「そうなの?
…まあ、それでもいいけど」
残った実家はどうなるのだろう、と思ったのですが、考えてみたら両親もかなり高齢。
2人にはもう、家をきれいに片付ける気力も体力もないのかもしれません。
そして、実際に施設を見学することなく引っ越しをしようとしている2人。
写真と間取り図を送っているので、なんとなく部屋のスペースがどれくらいなのかはわかっているようでした。
万が一、引っ越してきたものの、やっぱりここは嫌だ、となった場合、物を残しておいて、実家に帰れる状態にしておいた方がいいのかもしれません。
私
「引っ越し屋も予約しておかないとね
急だとなかなか見つからないから」
父
「そうだな…」
生まれてからずっと九州で暮らした父。
ずっと同じ土地で育ち、そして歳をとって、87歳になって東京に引っ越すことになるとは、全く想像していなかったと思います。
何かとムカつく父ですが、この年齢で、この大変化は少しかわいそうな気もします。
私
「お父さんは
田舎が好きかもしれないけど
東京には東京の楽しいこともあるから」
父
「送ってもらった写真を見たら
周りは思ったより緑が多かった」
妹が両親にいろいろと吹き込んでいたので、もしかしたら父の中では、東京はスラム街のようなイメージだったのかも…。
地震は来るけど、ケアハウスのあるところは津波が来るようなところではないし、公園もある。
もちろん救急車は呼べば来てくれます!
私
「ケアハウスの周辺は公園もあるし
東京って言っても、わりとのどかな所だよ」
周辺の風景やお店などの写真を送っていたので、なんとなく雰囲気を掴めたようです。
そして、入居の申し込みに必要なさまざまな書類について父に伝えました。
私
「いろいろ提出する書類があって
ちょっと忙しいけど、まずは健康診断だね。
あと、電話が来るから、
ケアハウスの職員さんから」
父
「電話…?」
私
「そう。他の入居者さんは
直接施設に行って対面で面談するけど
お父さんたち、遠いから
このまま会わずに進めるでしょ。
だから会わない代わりに電話の面談」
父
「そうか」
私
「それで、1人ずつ話すから、お父さんと、お母さん。
だからお母さんのこと、よろしく。
まあ、多分変なこと言わないと思うけど…」
父
「…まあ、電話で話すぐらいならなぁ」
私
「申し込みの書類をいろいろ提出するけど、
これで入居できるとは限らないから」
父
「そうなのか!?」
私
「高齢者向け住宅みたいな
資産の審査はないけど、
一応どういう状況なのか
体調とか、収入とかね。
提出した書類と電話の面談で
決めるんだって」
ケアハウスについては収入の状況に上限や下限があるかは不明ですが、毎月の支払額は年収によって18段階に分かれています。(※東京都の場合)
その支払額確定のため、収入証明の提出が必要です。
父
「そうか…。
ここに決まらなかったら、
また他を探さないといけないな」
私
「そうね…。」
ここに入居できなかったら、高齢者向け住宅は厳しい。
だとすると、他のケアハウスを探すか…
または、以前考えていた賃貸住宅。
か、もしくは他の有料老人ホームか。
そうなるとまた妹とのバトルが再燃しそうです…。
父
「お母さんがな…」
父は小声で話し出しました。
父
「料理がもう、ほとんどできなくなって…」
私
「……」
父
「毎日冷凍の弁当だ」
父はまとめて届く冷凍の宅配弁当を購入していました。
2ヶ月後に引っ越したいと言うのも、かなり急だと思ったのですが、母の状態がさらに悪くなっているのかもしれません。
認知症ってそんなに急に進まないと思ったのですが、今まであまり父が母の状態を言わなかっただけなのかもしれません。
私
「とりあえず、
健康診断と電話面談乗り切ってね」
父にもろもろの提出書類や今後の流れなどを伝え、電話を終えました。
健康診断で「認知症」って書かれたらアウトだな…
と、父には言いませんでしたが…
私はかなり不安でいっぱいでした。