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東京で探すことになった両親の住まい

検討していた住まいは

 

北関東戸建て

東京中古マンション購入

東京賃貸マンション

 

に変わり、両親にも

東京に来てくれるよう話をしてきましたが

妹がなぜか介護施設にしようと言い始めました。

 

 

両親の気が変わる前に

早く東京で部屋を見つけて賃貸しなければ!!

 

 

私は妹に理解してもらうことは諦めて

東京に早く部屋を見つけることにしました

 

 

そんな時、母から長男の太一宛てにお礼の手紙が届きました。

 

 

数ヶ月前に送ったお菓子のお礼や

孫の成長の喜びなど

母から私や孫たちへの

愛がこもった手紙でした。

 

 

その手紙の末筆に孫へのメッセージがありました。

 

 

    

(追伸)

 

 孝之??

 

 高幸?


 隆之??

 

 タカユキくんにも

 よろしくと伝えてください

 

 漢字がわからなくて不安になりました

 

 

おばあちゃんより

 

 

 

 

隆幸は次男の名前ですが…

 

お母さん…

漢字

わからなくなってる!!

 

 

次男が生まれてからもう20年

20年間ずっと次男は

存在し続けていて

 

その頃の記憶は

母の中でははっきりしていると

思ったのですが

 

以前は手紙でも、

はっきり孫たちの名前を書いていたし、

漢字も書けていた母でしたが

 

 

次男の存在は

薄れていってるようです…

 

 

 

 

 

 

忘れられる次男

 

 

そういえば、

5年ほど前のこと

 

認知症だった義母も

2人の孫のうち

長男のことは覚えていましたが

次男のタカユキのことは

記憶から消えていました

 

 

初孫のことは覚えていても

それ以降の孫のことは

あまり記憶に残らないのかもしれません

 

 

 

 

次男、タカユキ悲しむ

 

 

祖母から届いた手紙を読んだ、次男タカユキ

 

タカユキ

「え、おばあちゃん…

俺のこと

忘れかけてるじゃん!

 

 

「…そうなんだよね

ちょっとショックだよね」

 

 

タカユキ

「俺の漢字わからなくなってるし…

おばあちゃん

やっぱりボケてきてるよ」

 

 

「だいぶ悪くなってるかも。

ママもちょっと心配になった」

 

 

 

電話で話をしている時も

孫の名前が出てこなかったり

孫たちに電話を変わっても

 

もしかして

どっちと話してるかわからない?

と思う時がありました

 

まあ、

電話だと声だけだし

わからないかもね

 

と思っていたのですが、

漢字も忘れてるとは…

 

 

タカユキ

「オレ、来年忙しくて九州に行けないから

今のうちにおばあちゃんに会っておこうかな」

 

 

タカユキは来年から海外留学の予定があり、渡航してしまうとしばらく九州の祖父母には会えません。

 

 

「そうね…

一度会っておくのもいいかもね」

 

タカユキ

「九州行こうよ!

今会っておかないと

おばあちゃん

オレのことが誰だかわからなくなるかも」

 

 

確かに…

 

母の様子もかなり気になってきた私真顔

 

 

次男タカユキが言うように

今、顔を見せずに数年経ったら

次男のことがわからなくなるかも

 

 

義母のことを思い出し

母の記憶を蘇らせるためにも

ここで一度、タカユキとともに九州に帰省することにしました。

 

 

その後、部屋探しの方でも

不動産会社からいくつか部屋の提案があり、良さそうなところがありました。

 

帰省の件と部屋探しの現状を伝えようと

私は九州の実家に電話してみることにしました。

 

 

手紙の追伸も気になるし、

母がどんな様子なのか聞いてみなければ…

 

 

この時はまだ

この後、ありえない展開になるとは思わず

軽い気持ちで両親に電話をかけたのでした。