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関東で探すことになった両親の住まい。
検討していた引越し先は
北関東戸建て探し→迷走→東京の老人ホーム
へと変わり、ケアハウスへの入所が決まりました。
引っ越しの日が具体的に決まると、次々とやることが出てきました。
前回のお話はこちら
両親の九州から東京までの航空券の予約をしていたところ、次男タカユキから電話があり、大きな病院で詳しい検査を受けることになったことを知りました。
タカユキの症状の原因
タカユキ
「いつもの内科の先生が
レントゲン撮って見てくれたんだけど、
なんか肺がおかしいらしい」
私
「肺…!?
肺がどうかなってるの?」
タカユキ
「肺がしぼんでるかもしれないって」
私
「それ…、やばいじゃん!
来月アメリカ行くのに」
タカユキ
「そうなんだよ」
肺がしぼんでて、アメリカまで飛行機って大丈夫なんだろうか??
いや、まだ、本当にしぼんでるかはわからないけど…。
とにかく急いで次男と2人、紹介していただいた病院へタクシーで向かいました。
到着してすぐに呼吸器の先生が診察してくれ、私も救急外来の診察室へ呼ばれました。
呼吸器の医師
「レントゲン見たんですけど、これ
かかりつけの先生、よく見つけてくれましたね!
ナイスですよ」
私
「…そうなんですか。
どういう状態なんでしょうか」
医師
「これ、よく見ると、肺の上の方が
シワシワになってるのわかりますか?」
私
「あ、確かに…」
医師
「これ肺に穴が空いて
空気が漏れ出してるんです。
若い痩せ型の男性に多い
気胸というやつです」
気胸…
この病気、知っていました。
妹が20代の頃、2度ほど気胸で入院していたからです。
その時、医師に女性で気胸は珍しいと言われていて、なりやすいのは若い痩せ型の男性、というのもその当時に聞いていました。
その気胸…
妹はその時、1ヶ月くらい入院していたような気がします。
両親が来月東京に引っ越してくるという時に、とんでもない事になってしまいました
私
「先生、あの、実は来月から
留学の予定があるんです」
医師
「えー!留学?どこ行くの?」
タカユキ
「アメリカに行きます」
こんな状態で留学に行ける?
医師
「アメリカ? 私も行ってたよー
へー、そうなの?
まあ、この肺の穴、もっと詳しく
調べないとわからないけど
自然に塞がることもあるんだけど
アメリカ行くのかー、うーん…」
私
「先生、飛行機とか大丈夫でしょうか?」
医師
「飛行機はまあ、このくらいなら
大丈夫なんだけどね…
問題は、向こうで悪化した時だね」
私
「…どうなるんでしょう?」
医師
「もしね、アメリカで肺がペタンコになったら
その時は飛行機どころじゃないから
帰国できないね」
帰国できない!!!
医師
「そしてね、向こうは医療費が
びっくりするくらい高いから。
私も子供が喘息持ちで、向こうでは本当に
ヒヤヒヤしたんですよー」
確かに、アメリカで気胸で入院することになったら、信じられないくらいお金がかかりそうです。
しかも治るまで帰国できないらしい。
どうしよう…
医師
「それで、来月行くの?
ギリギリだなあ…
でも海外行くんだったら…
手術してちゃんと治して
行ったほうがいいんじゃないかな」
タカユキ
「手術!!!
えー。。手術ですか?」
私
「先生、間に合いますか?」
医師
「うーん、ギリギリですね」
タカユキ
「いや…、
まだビザも発行してもらってないし…」
私
「だから早くやれって言ったのに!」
医師
「ビザか、あれ大使館に
行かなきゃいけないんだよね」
タカユキ
「そうなんです」
医師
「うーん、日程調整すれば
なんとか手術間に合うかなぁ」
急に自分の身に起きたことにだんだん不安がる次男。
タカユキ
「えー…、手術…」
私
「嫌なの!?
向こうで大変なことになるより、
日本でちゃんと治してから
行った方がいいでしょ!」
医師
「うーん、無理にとは言いませんけど
そのほうが安心だと思いますよ」
タカユキ
「えー…」
私
「そうでしょ、だって
言葉もちゃんと通じないのに
日本で手術した方がいいでしょ!」
この状況でも渋る次男タカユキですが、私の圧にさらに弱った表情になっていました。
どうするの、次男
私と医師の視線がタカユキに集中しました。