最近、彼はお宝をあらゆる所に隠す。

テレビ台の横だったり、キッチンの常備品の箱だったり、私のコスメボックスだったりと目線でこれは!と思い手の入るところならどこにでも。
食事の時は、(冬になったらこたつで食べている)スプーンやフォークを天板とこたつ布団の間に挿してゆく。気づけばまたもやこたつはオブジェ化している。挿し込み過ぎて数日その存在を忘れられているフォークもあった。


昨夜は仕事から帰るとお嬢と彼はお風呂を済ませており、夕飯の用意もできていた。


いつもならお腹いっぱいになると目がシブシブしてくる彼。もちろん今日も目をこすりながら起きている。
よく一歳半でここまで頑張るものだ。


気合いを入れて?こたつから出た彼はお酒を並べているラックに向かった。

並べてはあるが、ラックの前に座椅子をおき、見えないようにしているのだが、手をこじいれ、ミニチュアボトルをいじりだす。

そして、座椅子とラックの間に落とした。


事件はここから始まった…

それを取れと言うので座椅子の背面を少し前へ倒し、ミニチュアボトルを取った。


光るものが目を入った。


ん?
あっ!


私のリングのピアスショック!


どーしてここに…


すぐに自分の部屋のピアスや指輪を入れてある小物入れを確認しに行った。


小物入れの蓋が床に落ちていた。
ピアスが3個くらい吹っ飛んでた。
さっきのリング型のピアスの片割れはないぃショック!



そして奴が隠しそうな、投げ入れそうな場所の捜索と相成った。


あらゆるゴミ箱、洗濯物の間、件のこたつの天板とふとんの間…


ありませんしょぼん


ワタワタと探し回る私とお嬢につられて彼も探し物をしている風。
何を探していると思っているのか。


彼に聞いてみた。

「ママ(私)のお耳のピカピカ大事大事どこ?」

彼は首を傾げてあちこちをひっくり返すが見つからず。


あまりのショックに泣きたくなってきた。
明日は会社休もうかな…

力が入らずゴロンとなった。


でも彼の手が届きそうな所に置いていたオトナの私が悪いんだし、わざわざ取り込んだ洗濯物の山によじ登っていたずらした彼が悪いんじゃない。



ここは、深呼吸
スーッハーッ あ、諦めるか。
ゴミ箱にさえなきゃ家の中のどこかにあるはず。
例え次の忘年会にして行こうと心に決めていたとしても…スーッハーッ


やっぱ明日会社休もうダウン





「あったよ!!


お嬢の声キラキラ



最初の片割れを見つけたラックの棚からピアスが出てきたのでした音符


よ、よかったあせる


これで風呂に入って寝れる。

いや、待てパー


奴はこの場所をインプットしているはず。このまま置いたらまた明日も大捜索。


掃除と片付けだ!!



そんなこんなで深夜まで及びました掃除。
年末の大掃除の前哨戦になってしまいました。



毎日色々な知恵をつけて成長する彼。攻防戦はまだまだ続く。

頑張るグー