先日、月1回の大学病院の漢方外来を受診しました。処方は煎じ薬(半夏・厚朴・芍薬・川芎・枳実など15種類の生薬)とツムラの酸棗仁湯。
診察は舌診と脈診、そして症状を伝えることで、毎回その都度処方の見直しをしてくれます
受診のきっかけは、何度か通った鍼灸師からの紹介でした。当時、漢方薬局で漢方薬をもらっていることを話したところ、
「中国出身の知人が大学病院で漢方外来の医師をしている。日本人の先生と2人体制でやってて、腕がいいから診てもらうといい」と、名前を書いたメモをいただきました
偶然にも、その大学病院は私がすでに通っている病院。精神科にも通っていたので先生に相談すると、「実際、漢方外来の漢方薬を飲み出したら症状が改善するケースは結構ありますよ」と言っていただき、連携いただけました
初診では日本人の医師に「あなたの症状は難しすぎるから、治療ができないかもしれない。中国の先生がいる時にもう一度来てくれ」と冷たく突き放されましたが、この3年間で、世間話をできるほど相談しやすくなり、私の症状を聞いて胸部MRIや食道内圧検査などの検査にも連携してくれるように。生活習慣に関しても「水泳とかやってみたら?」とアドバイスをもらえるなど、今では大事な相談先の一つになりました。
✏️お薬代と薬局事情
漢方外来は保険適用で煎じ薬を処方してもらえるので、1ヶ月分で7000円ほど。ただし、保険適用外の生薬を加えると値段が倍以上になることもあります。また先生によると「保険適用で煎じ薬を扱う薬局自体が少ない」とのこと。理由としては、保険適用の生薬の薬価が低めに設定されていて利益が薄いこと(仕入価格高騰により品質を落とすケースも)、多種類の生薬を常備し、調剤に手間がかかることなどが挙げられるそうです。
煎じ薬は少し手間はかかりますが、生薬の有効成分をしっかり抽出でき、体調や季節の変化に合わせて生薬を増減してもらえる点は大きな魅力だと感じます。エキス剤と比べてて薬効も高いようです。
症状に苦しんでいる方にとっては、すぐに劇的な変化が出るわけではないかもしれませんが、西洋薬が合わなかったり、副作用で悩んでいる方は、煎じ薬も選択肢の一つとして検討してみてもいいかもしれません🍵