吉野旅館のお父さんに
まだこの時は余裕？かな。
宿の方が持たせてくれたおにぎり！
超絶うまい。
お湯を沸かしてくれる
これはまだ楽な方。
なのでこの先余裕なく
この階段がもう途方にくれる。
足が痛すぎて
ここからも長い。
この後
すごくよくしてもらって
朝の7時に出発して
山を３つ超え
１２番 焼山寺へ向かう。
１１番のお寺の横からが
遍路道の入り口。
とにかく山越え。
汗びっしょり。
日頃の不摂生と
溜めてるものが汗とともに
流れ出る。
アーユルヴェーダ的に
わたしはカパが多いので
わたしの汗を
しょうこちゃんはカパ汁と呼ぶ(笑)
歩いてると熱くなるけど
汗が冷えると冷たいし
風吹くと寒いし
こまめに
脱いだり着たりを
繰り返しながら歩いていく。
めんどくさいけど
ちょっと我慢したらいいことだけど
そうすると
どんどん不快になるから
そこは居心地の良さをとる。
超絶うまい。
お湯を沸かしてくれる
しょうこ女将(笑)
これはまだ楽な方。
這いつくばるように
登らないけないところもある。
で登ったら下りる。
下りは余計にキツイ。
しょうこちゃんは
早々と先へ行ってるので
1人でがんばって歩く。
途中、足をくじいたらしく
足首がめちゃくちゃ痛くなってきた。
山越えなのに…。
なので
たまにすれ違う
トレッキングの人もなんのその。
クイーンと
B'zとKANちゃんを
ガンガンかけて歌いながら歩く。
なのでこの先余裕なく
写真もない(笑)
この階段がもう途方にくれる。
でも顔を上げると、お大師さま。
おおおおお！！
たまに見る景色は
キレイけど
しょうこちゃんは遥かに先。
出発から
７時間半かかって
やっとこさ到着。
ここからも長い。
いや、ほんと
足痛いとさ
１歩１歩がめちゃくちゃ辛い。
この後
納経場で休ませてもらう。
足も痛いし(T ^ T)
しょうこ女将が再び
お湯を沸かしてくれて
持って行ってた
登山用の甘酒とか飲んで
１時間ぐらいは休んでたかな。
でもこの日は
これで終わらない。
お宿までは
あと２時間半ある…。
帰り際に
男性のお遍路さんと
すれ違い
『歩いてるの？』
『はい！そうです！』
『今日はどこまで？』
『神山温泉まで。』
『え！大丈夫？』
『がんばります！』
みたいな挨拶をして
今度は
お宿を目指して歩き始めた。
７時間半かかって
そこから
さらに
お宿まで歩いて２時間半。
この足で…。
しかも下り…。
もっとかかる…。
もう日もくれる。
心折れそうになる。
昨日のお宿の方が
バスもあるよって
教えてくれてたけど
バスの時間も過ぎてしまってる。
もう歩かれへん…。
どうしよう…。
ほんま痛い…。
もう無理や…。
そんな時
山の中を通るお遍路道と
車道が
ほんのちょっとだけ
交差する道に出た。
通り過ぎた車が止まった。
車から降りて来はったのは
さっきお寺で帰り際に
挨拶をした男性。
『大丈夫？まだまだ遠いよ。
乗っけてあげようか？』
『え！！？いいんですか？？
ありがとうございます！！』
ほんま感激して
涙が出そうやった。
『実は足を痛めてて
途方にくれてたんです。』
『同じお遍路さん同士
どうって事ないですよ。』
この方は
私たちが宿まで辿りつけるのか
心配してくださっていたそう。
ほんま、神！！！
こんな事ってあるのか！！
すごいタイミング！！！
しかも何回も
お遍路さんをまわってはる方で
お遍路を続けていけるのか
くじけそうになっていたわたしに
お遍路さんの楽しさを
イキイキお話してくれて
生きた情報を
いろいろ教えてくれた。
たとえばさ
ちょっと
休憩する時間が違ってたり
ちょっと歩くスピードが
違ってたりしても
お寺で
すれ違わへんかったかもしれんし
車道で
出会わんかったかもしれん。
で、もう無理や…って時に
神の救い！！
こんな事あるんやな！
全ては最高最善の
タイミングで動いてる
って言うけど
ほんま、そうなんや。
ほんで
なんかお節介かなーとか
こんなんしたら
迷惑かなーとか
思ってせん事もあるけど
お遍路さんをしてると
そのちょっとの優しさが
ちょっと声かけてくれるのが
どんなけありがたい事かよく分かる。
わたしも
自分のできる範囲で
もっと困ってはる人とか
身近な人とかに
声かけていこう。
ほんま人に優しくしよう。
言葉にすると単純やけど
心底思った。
今日の記録。
２６キロ。
３５，０００歩。
上がった階数 １２３階！
遍路旅はまだ続く。