初めて読んだのは、カレー沢さんが、東京都写真美術館の広報誌「ニァイズ」に

漫画でレポートを描いていたものです。これは、今でも続いています。

でもそのときは、雑誌「コミックモーニング」で、ロシアンブルーの猫ちゃん漫画「クレムリン」を連載している方とは知らず、「きっと現代美術(!)のアーティストさんが描いているんだ」と勝手に思い込んでいました。

 

それから何年もの月日が流れ、ある日、ネットでおすすめされていたのがカレー沢さんのコラム「カレー沢薫の日常と退廃」の、「仕事がいかに体に悪いか」という文章でした。

これが、すごく面白くて…!!どうしてこんなユニークな見方ができるんだろう?ほかにはどんな作品を描いてらっしゃるのだろう?と、興味は尽きず、調べると、何と「ニァイズ」のあのアーティストさんではないか!と判明したのです。

 

そして、エッセイ集「負ける技術」が文庫化された際のサイン会に、参加しました。

サイン会というものに参加したのは、生まれて初めてでした。

カレー沢さんは、小柄でとてもかわいらしい方で、グリーンのニットが爽やかでした。

緊張して、何を話したか覚えていません…

 

カレー沢さんはゲーム好きですが、私はゲームというものをせずに育ち、今、周囲にゲーマーの人がいないので、漫画で語られていることが、一部わからなかったりします。

また、漫画を描くのにデジタルソフトを使うとコラムで書いていらして、漫画といえば、Gペンや丸ペンを、インク瓶に漬けて描くものだというアナログな認識の私には、大衝撃でした。

 

エッセイでは、鋭い観察力で、笑わずにはいられない、それでいて普遍の真実を表現されていて、漫画では、猫ちゃん(カレー沢さんは『おキャット様』とお呼びになります)がかわいいし、本当にすごく才能のある方だと思います。なんといっても、会社勤めをしながら、家庭を持ちながら、漫画やエッセイを描いていらっしゃるのですもの、尊敬してしまいます。

 

どれも面白いですが、第17回文化庁メディア芸術祭のマンガ部門で審査委員会推薦作品に輝いた「アンモラル・カスタマイズZ」が好きです。風俗雑誌の出版社が、突然女性誌を創刊することになり、編集者たちが女性誌おなじみの「着回しコーデ」や「メイク特集」をやろうとするのですが、本音がダダ漏れで…というもの。

そうそう、今週末にはエッセイ集「もっと負ける技術」が出るので、楽しみにしています。めくるめくカレー沢ワールド…!!