「るきさん」高野文子、マガジンハウス

 

これは、昔の漫画なので、今では手に入りにくいかも…

「Hanako」って雑誌がありますよね。今では内容がリニューアルされた

ようですが、昔々、ネットというものがこんなには普及していなかった頃、

雑誌というのはとても売れていましたし、情報源として大活躍していました。

昔の「Hanako」は、元気なOLさんたちに愛読され、海外旅行から東京の

おいしいお店から、いろいろな特集を組んでいたのです。

そして、雑誌の終わりのページには、週替わりで漫画家さんたちが見開き

2ページを連載していました。

江口寿史さんの体験ルポ漫画、吉田秋生さん(海街Diaryの作者)の「ハナコ月記」、

しりあがり寿さんの「O・SHI・GO・TO」、そして高野文子さんの「るきさん」です。

吉田さんのは、彼氏と同棲中のイラストレーターの女子が主人公で、しりあがりさんのは、

イケイケOLが主人公でした。まさに、「Hanako」の当時の読者層と重なる部分が多い

主人公たちでした。

ところが、るきさんは大違い。おしゃれにも食べ歩きにも全然興味がなくて、

小さな病院から依頼される、薬価とか保険点数の計算が仕事で、家で計算をするだけ。

もちろん男性の影はなく、親友のえっちゃん(OLさん)とスーパーにいったり、図書館で好きな本を読みふけったり、アパートの小さな部屋で、地味に暮らしているのです。

でも、とても自由で、好きなことだけして生きていけて、嫉妬とか自己嫌悪とかからは無縁で、

だからなのか、だいたいいつも機嫌がよくて…

憧れてしまう主人公です。そのライフスタイルに。

 

高野文子さんの作品では、「黄色い本」も好きです。でもやっぱり「るきさん」かな~。