好きな本。というか、今の私の趣味に
多大なる影響を与えた本。です、シャーロック・ホームズ・シリーズは。
小学生の時、家の本棚にあった古い文庫本
「シャーロック・ホームズの冒険」コナン・ドイル作、延原謙訳
を手に取って、読んでしまったのが全ての始まりでした。
なぜ家にあったかというと、父の学生時代に、英語の授業のテキストとしてこの物語があって、でも父は英語が苦手なので、訳本を買ったとのことです。
小学生だから、わからない漢字や言い回しばかりだったと思うのですが、それでも、ストーリーの面白さが勝って、すっかりファンになってしまいました。
そしてホームズの活躍する19世紀イギリス、ヴィクトリア朝時代の魅力や、
ホームズとワトソンの絆の素晴らしさももちろんです。
当時は子供向けホームズの本といえば、山中峯太郎先生の翻案したダイジェストのポプラ社版でした。表紙の絵がリアルで怖いこのシリーズも、ずいぶん集めました。ホームズがパイプをふかしながら「フーッ、フーッ、それは〇〇だよワトソン!」なんてしゃべるんですよ。
そうそう、岩波少年文庫のホームズシリーズ3冊(ワトソンのことウォトスンって表記してあるんですよね…)も読み込みました。「冒険」の挿絵は、大人になってから知ったのですが、かやぶき屋根の農家の油絵で大変有名な、向井潤吉画伯が描かれたものでした。子どものときは知らず、日本人みたいなホームズとウォトスンの挿絵だなあと思っていました。
推理小説を読むようになったのも、イギリスの風景や建物やファッションが好きになったのも、みんな、1冊の文庫本との出会いから始まりました。
いまでもBBCで「SHERLOCK」が作られたりして、決して古びない物語の力に、感嘆しています。