「ひみつの階段」紺野キタ先生。
女子高生の寄宿舎を舞台にした、ちょっと不思議なお話の連作です。
祥華女学院の生徒たちが主人公なのですが、寄宿舎自体が主人公
ともいえるかな…
青春をすごす生徒たちの心の揺れや思い出を受け止めて、
不思議な現象を起こす寄宿舎の建物。
タイトルの「ひみつの階段」もそのひとつで、ふだんは存在しないのに、
ふとしたはずみにあらわれて、生徒たちの間でも語り継がれています。
タイムスリップして、戦前の女生徒があらわれたり。
今は舎監になっている先生の、若い時の姿が見えたり。
桜の季節ではないのに、舞い散る花びらの幻が見えたり。
そういうファンタジーな部分がありながら、
女生徒たちの日常がとってもリアルに描かれているのがいいんですよねー。
たとえば、お互いを名字呼び捨てで呼び合う関係。
そうそう、あるある。と頷けてしまいます。
いじめや仲間外れ、ホームシックも描かれているし(救いはあります)。
変型セーラー服というか、吊りスカートの制服もすっごくかわいい。
女子高育ちではなかった私なので、よけいに憧れるのかも知れません。
なんだか素敵なものだけに囲まれて、夢を見ていられるような…