避難所が避難所にならない事実 | 民間防災 「防人 司」のひとりごと・・・

民間防災 「防人 司」のひとりごと・・・

民間の「危機管理者」として行事の「保安計画」「地区防基準」策定のお手伝い、活動グッズの企画・販売を手がけています。
各地で「民間防災」を起動する「防人」を募りながら、趣味や特技・資格・職域での非常時活動体の構築にもお手をお貸ししています。

避難所って??

ほとんどといっていいほど、地震をお考えになって選定しているということと、その場に既にある建物で、その部落の方々の人数が収容できることを考えて選んでるんでしょうね。


さて
本当にその場は安全なの????

東日本大震災時は津波の影響で浸水したり、犠牲者を出したりしましたよね。

2016年8月
台風10号では川の決壊による避難所の浸水。岩手県や北海道空知地方に大きな被害がありました。

また過去にも避難所の裏山が崩れ、直撃。

どういう禍の時に使える避難所なのか?って区分しておくのもいいのかもしれませんが、ともかく、その避難所自体の立地や、その場に及ぼす影響までは考えが回らないのも事実ですよね。

KYT
危険予知トレーニングの頭文字をとって、こう言われています。
地図を見ながら危険箇所を書き出す訓練もこの一環ですね。
でも、その地図にすら載っていない危険もあるということも知っておかないといけませんよね。

(メ・ん・)?載っていない危険???

そう。地面の下にも人による作られた危険がありますし、空中にもありますよ!

例えば下水道などの地面の下を加工してる部分だったり、送電線だったりね。

地形だけではなく、こういった人工による危険も含めてもらえるといいですね。

仮に強風時に高圧電線が切れるということも想定できますし、地盤沈下の裏には土中配管や工事が関係していたということもあります。

気を回しすぎて悪いことじゃないのが、「災いを防ぐ」ことです。

そこは危険と意識しながら、平時を生活しておかないと、逃げ道の確保(危険回避への第一歩)を間違ってしまいますからね。

うちは玄関側に急斜面をむかえています。そのため、勝手口を低い方に設けて、更に勝手口のスペースに活動グッズと、外には収納庫を設けました。

土砂で埋まるのは玄関だと考えてのことです。

逃げる方向は、裏手の勝手口!となるんです。

そのため、脱出済プレートも玄関と勝手口の2枚つくって、それぞれの内側のノブにぶら下げて準備してあります。

土砂崩れならばです。

地震の際は玄関ドアの方が頑丈ですから、外に出るのは玄関!

こうやって、その事象によって違う動きを取ることも必要なんですよね。


と考えていただき、その場にある避難所が本当に安心できる場所なのか?を今一度お考えになられるといいと感じます。