インターネットで通信販売されているペダルをこがなくても走れる電動二輪車は、公道を走れません――国民生活センターが20日、そんな注意喚起をした。見た目は電動アシスト自転車に似ていても、自走する場合は原付きバイクに分類され、そのままだと道路交通法に違反するという。
センターは1~2月、公道で走れるかのような表記・表現付きでネット通販されていた4種類のペダル付き電動二輪車をテストした。いずれも中国産で、チェーンを外してペダルを空回ししたところ後輪が回転した。3台はペダルをこがなくてもモーターで走り続け、最高速度は時速18~26キロになった。
これらは日本では、原付きバイクに分類される。ランプや方向指示器が必要で、ナンバーの交付も受けなければならない。国民生活センターは「国家公安委員会認定のTSマークがあるものを買うと間違いがない」と話している。センターによると、全国の消費生活センターにはペダル付き電動二輪車に関する苦情・相談が2008年4月から今年2月までの間に104件あった。公道を走れないことを知らずに購入したケースが多いという。
(朝日新聞社 小泉浩樹)