笑わず指示に従って!? 京都・南座で新喜劇公演中に地震訓練、小学生もビックリ
2014.5.22 09:20
[地震・防災]
演劇の公演中に地震が発生した事態に備えるため、京都市東山区の京都・南座で21日、東山消防署と南座自衛消防隊による合同防災訓練が行われ、劇 場の関係者や一般観劇客、開晴小学校6年の児童ら約280人が参加した。市消防局によると、演劇最中の防災訓練は市内で初めての試みという。
府南部を震源とするマグニチュード5・2の内陸直下型地震が発生し、松竹新喜劇の公演中に劇場内で火災が起こったという想定。参加者には開始時刻や内容を知らせずに訓練を実施した。
訓練は、新喜劇の「若手爆笑公演」が始まった直後の午後4時21分から始まり、舞台上で俳優の藤山扇治郎さんが「地震だ~。かがんでください」と呼びかけると、観客は一斉に椅子の前で頭を覆いかがみ込む避難動作をして待機。
約10分後には2階のレストランから出火したとするアナウンスがあり、俳優たちが花道に立って観客を劇場から屋外へ誘導。建物内から観客全員が避難したことを確認した後、東山消防署の消防隊員が南座の玄関に向けて一斉に放水した。
訓練に参加した京都市東山区の開晴小6年、桂遼平君(12)は「役者さんも避難誘導するんだって思いました」と話していた。
(吉国在)