南海トラフの巨大断層は手ごわいぞ
[2014/05/01]
南海トラフ地震を起こすとみられているプレート境界の巨大断層が従来の説よりも海側に延びて、より大きな津波を起こす可能性があることを、九州大学カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所の辻健(つじ たけし)准教授とカナダのウェスタンオンタリオ大学のグループが突き止めた。波形トモグラフィと呼ばれる解析法を既存の地震探査データに適用して、弾性波速度と波形から、断層活動度の指標となる「間隙水圧」の分布を初めて捉えた。その結果、南海トラフの巨大断層では、間隙水圧が非常に高く、地震を引き起こしやすい状態であることがわかった。4 月 25 日付の欧州科学誌「Earth and Planetary Science Letters」オンライン版で発表した。
http://news.mynavi.jp/news/2014/05/01/047/