2013.9.24 22:45 [アジア・オセアニア]
【ニューデリー=岩田智雄】
米地質研究所(USGS)によると、パキスタン南西部バルチスタン州で24日、マグニチュード(M)7・7の地震があり、パキスタン・メディアなどは少なくとも45人が死亡、100人以上が負傷したと伝えた。
震源は同州アワランの北北東66キロで、深さは20キロ。揺れは数秒間続いた。バルチスタン州議会のビザンジョ副議長は産経新聞の電話取材に、付近の学校の建物が倒壊し、中にいた4人が死亡、複数の村で家屋や商店が壊れて多数の村人が生き埋めになったと述べた。現地では、簡素な土塀作りの家屋が多く、死者はさらに増える恐れがある。揺れはインドの首都ニューデリーでも観測された。
また、地元メディアによれば、中国の援助で開発が進むグワダル港の沖合で、海底が隆起して小さな島が形成されたという。
軍は救援作業のため、現地にまず、200人の医療チームとヘリコプター1機を派遣した。USGSによれば、この日夜までにM5以上の余震とみられる揺れが少なくとも4回、発生した。今年4月には、イランのパキスタン国境付近でM7・8の地震があり、パキスタン南西部で41人が死亡している。