減災研究:東海6大学が連携、「コンソーシアム」あす設立 /静岡
毎日新聞 3月2日(土)10時41分配信
東海4県の6大学で防災や減災を研究している機関が連携する「東海圏減災研究コンソーシアム」が3日、設立される。南海トラフを震源とする巨大地震などに備えるため、有効な防災・減災策を共同研究する。
参加するのは静岡大、名古屋大、名古屋工業大、豊橋技術科学大、岐阜大、三重大。それぞれ地震学や火山学、建築学など得意分野を持つ一方、足りない分野もあるため、補い合って総合的な研究を進めるという。
名大減災連携研究センター長の福和伸夫教授は「各大学はライバル関係だが、人の命を守る研究なので、垣根を越えなければならない。東海地方の大学は小規模な研究が多い。他大学と連携することで有効な防災対策を構築し、各地域で生かしたい」と話す。
3日に名大で設立記念行事があり、6大学の研究機関の代表者らが集まってのパネルディスカッションなどを行う。今後、私立大にも参加を呼びかけるという。