仕事柄、おじさまにお会いする機会が死ぬほど多い。

多いときは、100人単位

なかには、ドラマに出てくるくらい
とてもナイスミドルでダンディーなおじさまもいる。

本当に、出会いに感謝したくなる一瞬だ。

でも。
この世の中の女子が
すべてイエローキャブやオスカーに入れる子ばかりでないのと同様、
キラキラ輝くおじさまばかりではない。
普通に、ごく普通のおじさんもいる。

問題は、このごく普通に見えるおじさんたちは
そこに居合わす女子の数が少ないこともあり、
わたしのことを一発で覚える、ということだ。
わたしといえば、
サラッと会うだけだと、何回会っても顔が覚えられない
視力も悪いので入ってくる人相などの情報もうる覚え。
そして、なんといっても、
記憶力が欠片もない私は、
はっきり言って、おじさま方のお名前が覚えられない~。

あげく、疲れてくると
ある種類がいくつか分類されているだけで
どなたも似たような顔に見えてくる…。
(マジで神経衰弱ができると思ったこともある)

しかし、そんなおじさまたちをないがしろにしているかといえば、
そうじゃないっ。
尊敬している。
ちゃんと家族もあるだろう。
私と同じくらいの娘もいるかもしれない。
妻や子に優しく接しているのかなぁなどと、よけいな
ことにまで思いを馳せるほど、個人として尊重し、
仕事はもちろん、人生の大先輩だと思っている。

でも、そんな気持ちは
名前を覚えられないという罪により、
おじさまたちに評価されるわけもなく。

名前も覚えず、顔も忘れている場合、
なんだか、ちょっと
怒ってしまうおじさまもいる。

まぁ、それは当たり前かもしれない。

謝る。ごめんなさい。

でもね。

その忘れたことを根に持って
いつまでも怒っているのはどうか?

だいたい、私の仕事はおじさんの顔を覚えることがメインではない。

それを踏まえて、それでも私に非があるとするならば

あんたが若かったとき、
年に数回しか会わない
100人以上のおばちゃんや、
おばあちゃんたちの顔と名前がすぐ覚えられたか~っ?


と。
私はそれを問いたい…。

私が知る限り、そんなことができる人間は、
福田富一栃木県知事くらいしかいない。

まさにビックリ人間の域だ…。

しかし。そんな愚痴を言っている場合でもなく。

私の顔を覚えていくおじさま達は
私が名前と顔を一致させ、覚えていくおじさんの数の
3倍のスピードで
どんどん増えていく

それと同時に私の不義理がばれ、関係が悪化する確率もぐんぐん上がる。

どうすればいいんだろ~?

おじさまフェチの人なら覚えられるんだろうか?
仕事を円滑にするためには、
おじさまフェチになりたいとすら願う私は、仕事人間?
そんなのヤダ…泣

背中に
「注意!アルコールの多量摂取により、
 多少の記憶障害を発症しております…」


って張り紙を貼りたい…