〝ぬいぐるみにパンツ〟。
これを提唱するのは私ではなく、母。
プーの前に私から奪ったぬいぐるみも
最初は服など着ていなかったが、
見るたびに
「なんだか裸んぼうみたいで、恥ずかしいわぁ。何か着せなさい!」
と私に説教をしていたので、
高校のときにはいていたブルマーをはかせたら、怒られた。
そして没収。
母の手にわたり、あれよ、あれよという間に
子供服を着て、今では耳にリボンまでつけている。
プーに対しても
「上着は着てるのに、下はいてないなんておバカみたいじゃない」
とまた、ブーブー言っていたので
買ったものの、はかないでおいた新品のおぱんつを穿かせた。
さすがにおぱんつをはいたプーを見ると
「いやぁ~、なんて格好なのっ。早く、脱ぎなさいっ。」
と、異常に照れながら、怒り出す。
白いパンツ。普通の婦人モノ。
(でも、当初のサイズはもっと小さかった。
プーがはいてるうちにデカパンになってしまった…)
たしかにエロい。
でも、この笑顔。
そして、どこか誇らしげ
母の怒声をよそに、
「似合うねぇ~」
とプーに言葉をかける私は、
そのとき、満足気なプーの顔を見て
確かに癒されていると実感する。