最近、惜しい人を亡くしたという想いが
とまらなくなっている人。
それが
ナンシー関さん。

あぁ。本当に惜しい人を亡くした。
テレビ業界というか、芸能業界。

…って。
特にいらんという人もいるかもしれないけど。

でも。
私は、ぼたんと薔薇をつっこむ
ナンシーさんの文章が読みたい。
細木和子の冠番組の異常増幅についての
ナンシーさんの論考が読みたい。

暴力シーンやHなシーンをどんどん排除していく世の中は
問題の本質を摩り替えていて
まさにくさいものに蓋状態。

蓋をして見えなくなったからって
問題は解決したわけじゃない。

心配性な私は逆に
「あれ、あのままほっといていいの?」っていう不安が募るだけ。

ナンシーさんが生きていたとしても
この現状は変わらないかもしれないけどさ。

でも、ナンシーさんのような視点でモノを見て
「おかしいよなぁ」と思う
世の流れを、書き留めておく作業って
すごく大切なことなんじゃぁ、ないか。
民俗学的にもさ。

多少の毒舌が、誰かを傷つけたとしても
絶対、世の中にいていい人だと私は思う。

誰も変わりができそうもないよなぁ。
あの視点と、観察眼と、文章力。

しかしさぁ。
ナンシーさんが動向を注視してきた
森重久弥より先に逝ってしまうなんて。
人生ってほろ苦い。

本当に悔やまれる。