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このブログは僕の体験記の9回目です。

今回は司法試験です。

これまでは予備試験でした。

前回の記事を読みたい方はこちら

 

 勉強法

予備試験に合格したので、司法試験を受けることになりました。

当時は、コロナの問題で、予備合格から司法試験までの期間が、3か月しかありませんでした。

通常は6か月なんですけどね。


コロナで、R3の予備試験開始が3か月遅れました。

R4の司法試験は通常どおりでした。

それで、3か月です。


この期間、どうやって勉強するか考えました。


 最善の勉強法は過去問

最善の勉強法は、過去問をやることです。

司法試験の勉強で、過去問以上の教材はありません。

あと、問題だけ見ても無意味です。

解説がないと、勉強になりません。

試験委員会が解答を発表しないからです。

 

予備校では、過去問の答練を販売しています。

そこに、問題も解説もすべて載っています。

かなり研究し尽されたものです。

これを1年分(7科目)買うと、2万円弱でした。

7年分のセットで10万円ぐらいです。

7年以上さかのぼると、その分お金がかかります。

 

当時の僕は、それまでの勉強で貯金を使い果たしていました。

というか借金生活でした。

教育ローンも借りてますし。

これ以上のまとまった支出は無理です。


どうしたらいいんだ。

ここで落ちたら意味がないのに。

教材を買うお金がない。

また借金するのか。

かなり悩みました。

 

 奇跡が起きた

そしたらですね。

奇跡が起きたんです。

伊藤塾の無料YouTubeを見ていたら、講師がこんなことを言いました。

 

今年はコロナで受験期間が3か月しかない。

そこで、伊藤塾の塾長(社長)が大きな決断をした。

予備試験合格者に対し、過去問答練を全部無料で配る。

模試も1回無料で受けられる。

そんなことして、伊藤塾の経営は大丈夫なのか。

正直、心配だ。

でも塾長が言ったんだから、やるんでしょう。

大赤字だけど。

ぜひ申し込んでください。

 

僕はとてもびっくりしました。

天から教材が降ってきました。

迷わずすぐに注文しました。

塾長の気が変わらないうちに(冗談です)。

 

本当にお世話になったので、改めて名前を出しておきます。

無料で過去問をくれたのは伊藤塾です。

無料で模試を受けさせてくれたのも伊藤塾です。

あと、試験当日に腕時計を貸してくれました。

大変お世話になりました。

ありがとうございました。

 

 模試の雰囲気

模試の会場は、独特の雰囲気でした。


会場には、予備試験合格者とロースクール生がいます。

予備試験合格者は、配布された六法を持ってるのですぐわかります。

その人たちの雰囲気は、かなり研ぎ澄まされていました。

ピリピリしてます。

集中力が半端ありません。

話しかけたら、怒られちゃいました。


一方で、ロースクール組はわいわいしていました。

ガヤガヤしていました。

まるで観光地にきたようです。

だいぶ雰囲気が違いました。

 

僕は思いました。

やっぱり、勉強で大事なのは気合いだな。

予備で受かる人は気合が違う。

 

 試験当日

試験当日、やってよかったことを書いておきます。

 

●試験直前に、伊藤塾の無料YouTube動画を見たこと(「試験中、ミスしたことに気付いても考えるな、思い出すようなミスは大したミスじゃないから。本当のミスは思い出せない。」と言ってた)。

●近くのホテルに泊まったこと。

●ホテルに勉強道具を全部持ち込んだこと(でっかいスーツケースを使いました)。

●各試験の前日に、過去問を全部見直したこと。

●試験前日になかなか眠れず、夜中2時ごろに「落ちてもいい」と思ったらすぐ寝れたこと。

●試験初日の朝、時計を忘れたことに気づき、応援に来ていた伊藤塾の職員に貸してもらったこと(後日返しに行きました)。

●中間日に、辰巳の無料YouTube動画を見たこと。

●老眼でマークシートが見えづらかったけど、勘でそれらしき部分をなんとか塗ったこと。

●最後まで、くよくよしなかったこと。

●試験の最後の日、試験監督の方にお礼を述べたこと。

●家に帰って、妻にお礼を言ったこと。

 

こうして僕は、司法試験に1発で合格しました。

なんじゃそりゃ。