牧場ガンナー、待望の新作。

 

最高に面白かった!

クリアまで6時間程。

私は前作・そして前日主人公をマーシェさん(女主人公)としてプレイしていたので引き続き、マーシェさんでプレイ開始。

 

いざプレイしてみると立ち上がりから、結構緊迫した様子が・・・。

マーシェさん、大変な事になってる!!

 

心臓に負荷がかかってるって!?

 

ともあれ、いつもの1/10の力しか出せないと言う事で、早速在りし日の夢の牧場へと赴き、農作業兼リハビリに没頭。

レベル3ということは平時は30程度と考え、

「とりあえず2倍の強さまで」とレベル60まで上げてみました。

 

夢から覚めた時には、全快かつ全開。

 

とは言え、それでも時間制限が程よく緊張感があってRPGを十二分に楽しめました。

ストーリーも終始緊迫しつつ過酷に戦い抜く姿が描かれ、二人の恋の距離感や公私の関係性に「どうなるの!?早く次!」と歩留まりが利かなくなる本作です。

 

二人の立場ってのもポイント、「中尉」「王子」の敬称をつける時の二人の雰囲気がね。

 

放送局からの脱出パートの緊迫感がすごい。

この時、レベル65程。ひょっとしたら気力の前借をさせていたのはプレイヤーの方だったのかもしれない。

 

選択肢がね、ひやっひや。

マーシェさんが焦る様子にリアリティが感じられたぁ~。

 

そう、このゲーム選択肢が割と悩んで引き込まれてしまう。どれもありうるし、マーシェさんがどの選択肢でも、どう行動するのかしっくりくるというか。

 

アンリ王子が近づいてきた時、どの選択肢も想像がリアルに沸いてきてさ。

ってか、どの選択肢にもイベント差分があるってすごくない?

 

敵味方双方に単純な争いではなく、戦略的・戦術的な視点から政治的な駆け引きも十分に行われているのよね。偽物を用意したり、見殺しにすれば指揮が落ちる敵方の作戦とかも見事。

敵方の少佐も含めて一癖も二癖もあってね。

あ、特に王子の偽物やアンリ王子を襲った敵方の心理描写がゾクゾクとして鬼気迫って素晴らしい。「何かが違えば」みたいな、うまくいえないのだけど。にじみ出る、何かと言えばいいんだろうか。

 

割と王子が危機に瀕するシーンに手に汗を握りながら、見入っておりました。

一度、時間切れになった時(ユア王子を証明する鑑定のくだり)でゲームオーバーのセリフの意味が後から詳しく分かってゾッとして。

 

あとは間に合ったけど、東に追い詰められた王子を馬に乗って助けに行くシーン、もしも間に合わなかったイベント用意されてんの・・・?となったり。

あと、途中所々の細かい描写もプレイヤーの想像を十分に想起させられてすごいんですよね。

 

マーシェさんがお酒を飲むくだりとか、おそらくコップか酒瓶を投げているんだと思うけれど、それがセリフやマップの動作が無くても伝わる「間」に作者様の表現力のスゴさを感じてみたり。(そういった緻密な様子が諸所にある)

 

サブイベントも全部回収しましたよ。

恋物語で身分の差による葛藤や、ユア王子の果たすべき義務感の描写もリアリティが感じられるんですよね。

今作は相手も人が多く戦争の中で摩耗していったり自責の念から幸せになることへの罪悪感を感じたりする場面もまたリアリティがあって。

 

銃士が栄誉ある精鋭であることはよくわかっていたのですが、軍属からの選りすぐりなんですよね。よくおとぎ話でナイトとお姫様が恋に落ちて~、なんてお話があるけれど、ナイトって爵位の中で一番低いと思えばかなり厳しい婚姻で、この二人の関係もよく考えたらスンゴイことですよね。

 

物語の中盤、周囲が二人の秘密の恋路にうすうす感じながら慌てる様子が面白い。

軍のトップがみんな揃ってマーシェさんとユア王子のことを考えてる。。

 

ん???これ、ユア王女であった場合って。。。とか思ってみたり。

全体通して緊迫感とニヤニヤと切なさとが丁寧に織り込まれて、その中でも途中王子の偽物のくだりから、二人の距離感の緻密で繊細な描写が特に素晴らしかったですね。


 二人が葛藤を抱えながら二人が想いを通じ合わせる瞬間なんて最高ですよね!?

 

ところで、ユア王子「続き」って何ですか?続きって何ですか?

(とっても大事な事だと思うので二度聞きました。あ、弾丸は間に合っていますんで中尉。)

 

周囲が立ち入らない。おもわずにっこり。

 

ラストはレベル70程あったんですが中々苦戦を強いられました。

 

バトルの戦術では弾の管理・把握(TP)が結構キーとなっていて、回避・会心率を挙げつつ、2回行動を意識しつつ5連射とリロードが間に合うように。

大技は消費が大きいので、使いどころを見極めないと。

 

今作のテーマでもある「明日への弾丸」がここでやってくるとは。

最初文面の「使用回数によって寿命」を途中で気づいて大変な事に。

 

2回目以降で無事にベストエンドへ。

あえて背中を撃たないこと、残った弾丸がエンディングにこれだけ意味を絡ませるってのがすごい。

 

ラストいいじゃないですか。

本当に二人、よく頑張ってきました。

マーシェさんも積極的になられましたな!なられましたな!?

今まで大変だった分存分に愛を育んでェ~!!!!!

 

・・・と、まだまだ興奮冷めやらぬままですが、

終始集中しっぱなしで遊び続ける事が出来ました。

これ、最近の私の状況からするとスンゴイことで。

 

楽しき6時間は普通の1時間よりアッと言う間と言えばよいか。

最近市販のゲームでも遊べなくなった私ですが、本当に楽しくてあっという間だったんです。

 

凄く起承転結やメリハリとか意識されたのではないのでしょうか。他にもきっと私が気づかない丁寧で細やかな情熱や

技術が沢山あったはず。

 

言葉をいくつ使っても足りず、この面白さを集約すると「心から面白かった」という表現になってしまう。

 

ここまで緻密で濃厚で、よい時間を過ごさせてくれるお話を作り上げた作者様に感謝を。

 

最高でした!