ホワイトさん作。


クリアと開発室をみて3時間ぐらい。

廃墟となった謎の孤児院で目覚めた記憶をなくした女の子ILL。

脱出を目指すうちに、話をする案山子や空ビン等、面白いなかまたちと出会っていくのだが・・・。


作者さんであるホワイトさんのゲームは何度かプレイさせてもらっていたのだけれど、今作も作者さんの持ち味が十分に活かされたミステリー・ホラーゲーム。

気味の悪さと人間の醜さ、狂気と狂喜。このあたりを描かせたら右に出る人はいないと思われる。(褒め言葉)

世界観の構築もかなり練ってあることが伝わってくる。

陽気な仲間(同行者)と共に謎を解き、館の脱出を目指す。明るい同行者たちと裏腹にその場所に出てくる大人の関係者たち。


歯車を集めている時が面白かった。

ちゃんとゲームとしての探索要素がバッチリ入っている。難しいこともなく悩むことなく進めることができる。

「同行者」の力を借りるという部分に一緒に冒険、協力している気持ちがわいてくる。だからこその・・・苦しさもあるのだが。

わかっていて選択しなければならない気味の悪さ。ゾクゾク感である。(プレイしたらわかると思う)


記憶の欠片や仲間たちと一緒に見えてくる真実。

エンディングで知らされる時間の経過と「回数」このあたりのカラクリが見えてくると「おぉ・・・」となること間違いなし。


そう、どんなことも連鎖する。まさしく悪夢の箱庭。

私の語彙が足りず、うまく面白さを伝えられない。ホラー・ミステリーとして必要な要素「不気味」「集約する謎と、新しい謎」「ゾクゾクする感覚」が抜群で、途中飽きることなく、最後までプレイヤーの心をつかんで離さない。そんなすごいゲームであることは保証する。


まずは手にとってみることをおすすめしたい。

おまけ部屋までじっくりとみたくなることだろう。

いやー、面白かったです!

ありがとうございました(*´∀`*)