ゲームを作る上で大事だよね。

みんなはどんな風にして技を考えていますか?


乱舞・一撃必殺、いろいろあるよね。

この間面白かったんだ。

恋叶無双で悠の技を考えている時。

悠は柔道・・・投げ技を主体に使う設定。


ここで困ったのが『全体攻撃』ってヤツである。


・・・柔道は1対1を基本としているので全体攻撃なんてない。

そもそも、複数相手に組んでいたらやられてしまう。


そこでTwitterで質問してみたら、思いの外面白い意見を沢山いただけた。

『ジャアイント・スイングで相手を別の相手に投げつける』ものから

『ものすごい勢いで次々なぎ倒す』とか


ここで感じたのは『経験者ほど縛られやすい』ってこと。


面白かったのは背負投げ。


うちの嫁もいっていたのだが『一本背負いの方が強いんじゃないの?一本って名前だし』

というもの。


一本は『相手を持っている腕の数』である。

両手で組めば諸手背負い、あるいは普通の背負い投げになる。


一本背負いの方がどこからでも入れる利点はあるけれど、諸手(普通の背負い投げ)の方がかかれば確実に投げられる印象がある。


名前の印象って大事なんだなって思った次第。

そんなこと言ったら今は反則だが

『逆一本背負い』っていうのもある。

反則の理由は『頭から落として危険』と

『本来の技の理念から遠ざかる』ってやつ。


何故、背負い投げが有名で、みんな使うかっていうと、それだけ『人を投げるのに適した技』だからだと思っている。


そして、偉大な柔道か西郷四郎。

この人が産み出した技『山嵐』

『西郷の前に山嵐なく、西郷の後に山嵐なし』といわれた伝説の技。


僕はどんな技か大体知っているんだけど、あれは余人が使える技ではない。非常に変形な組手から跳腰の要領で作り、相手の足首を払いあげる謎の技。どうしてこれを得意技にしたんだろう。

背負い投げや内股、跳腰で十分でないかと思う。

ただ、この人の『山嵐』は伝説の大技として名高い。153cmほどで次々と大男をなぎ倒すのだから。

あ、なるほど、だったらあの組手は納得がいくかも。懐に入りやすいのかな。内股では跳ねあげにくそうだ。


・・・いろいろ脱線してしまった。


悩んだ挙げ句、悠の全体攻撃は

『縮地・素首落とし』になった。

縮地、ってるろ剣で有名だけど、速い、というより、『無拍子』に近いイメージ。

古武術で有名な先生の稽古会に参加したんだけど、あれすごいのよ。

目に見えているのに、相手が気配っていうか『攻撃する意識』がないと身体は反応しないのよ。気づいたら間合いを詰められているってやつ。

あとは完全に重心を崩されて投げられるのな。

これはどっちかって言うと、合気道に近いんだろうね。

柔道の引手・釣り手で崩すんじゃない係。

ともあれ、

『無拍子で近づき、重心を次々と崩して敵全員を投げ倒す技』に落ち着いた。

もうひとつはジャイアントスイング系。


知る人からすると

『柔道の全体攻撃』っていうのは

空手の回し蹴りで全体攻撃ぐらい意味不明なものかもしれない。

でも創作だもの。とらわれないことも大事なのではないかと思ったお話でした。