読書感想文・いいさん。 | リゲッタつくってる兄さん達の日記。

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僕たちは『楽しく歩く人をふやす』ために存在しています。


いいさんの読書感想文の最後に頭の体操書いておりまする。


これは皆に読んでもらいたいもの。


ミニッシュスタッフ、読んでもらえるとありがたいです。



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『すごい就業規則』
真部 賀津郎 著

● この本を読んだきっかけ

すみません、また盗み見です。
談話室の本棚にあったから。


☆ 感想を書く前にせっかくなので…

私が日頃どういう想いで労務管理に取り組んでいるかを伝えたいと思います。

私は法律をただの制限と思っています。
それは、スポーツにルールがあるように、社会にもルールがあるからです。それと同じものだと思っています。
では、なぜスポーツはおもしろくて、熱くて、時に泥臭いのでしょうか。
私が思うに、それは、ルールによって定められた範囲でできることを、
最高の戦略と、最高のプレーヤーたちから成るチームで精一杯やり遂げなければならないからだと思います。
もし、それがルールがなかったらどうなるのでしょうか。
絶対におもしろくなんてありません。技術を高める必要性がうすっぺらになります。
てっぺんをとった時の景色が美しく思えることもないでしょう。

そう思うと、いつも、
法律を守りながらもみんなとてっぺんを獲ったなら、
どんな世界が見えるのだろうかと勝手に期待に胸を膨らませてしまいます。
その景色が本当に美しいのかはよくわかりませんが、
見てみたい好奇心で労務に取り組んでいます。


● 内容

就業規則で社風をかえられる、という考えに基づき書かれています。

労基署が出しているフォーマットに頼らず、
社長の考え、会社の風土・社風を見極めて、方向性を定め、
法律をその上にくっつけると素敵な就業規則ができる
という内容です。

● 率直な感想

金庫に就業規則がしまわれているのが最悪、
と書かれていましたが、3月までミニッシュがそうでした。
しかも、「育児休業・介護休業は別冊にて」と記載しがならも、
その別冊はどこにも存在せず、申請されていませんでした。
また、説明会を開く際も、私が読み込んで気になったところだけ
みんなで読み合わせ。
就業規則を変えようという動きがあると聞いて、
「そりゃあ…そうだよな」と思いました。
これだけでは実際との差異がでて当たり前です。

この本が言っているように、
就業規則をどれだけ大事に思えるかで会社は変えられるはずです。
うまく口にはできなかったけども、思っていたことがたくさん書いてありました。

小山昇氏著の『強い会社の教科書』を読んだ時、
「会社のハンドブックを皆で手作りして社員の結束を高めている会社がある」とありました。
それから、私がA6サイズの冊子(自分用)を作った時に、谷さんに見つかって
「これ、全員に配りましょうよ!」ともいわれたことがあります。
この本の言う通りにするならば、きっと就業規則は素晴らしいハンドブックになると思います。

また、吉田ソース創業者の、
「やりたいことや、こうなりたいという理想を口に出したり、書いたりするのは、選手宣誓のようなもの。」
という例にあったように、自分の望む人材を引き寄せるには最高の手段かもしれない、と思いました。


● この本を読んで得られた目から鱗の話

P116
総則はわかりやすく

これは確かに鉄則だな、と思いました。
総則は、本当に何でも書いて良い場所です。
現在、弊社の就業規則では、用語解説にしか使われていません。
社員は月給制で、無期雇用の人ですよー、
パートタイマー社員は、それ以外の人ですよー、としか書かれていません。
本来ならば新聞見出しと同じ効果を持つんだろうなと思いました。


P198
いつでも変更可能!

目からウロコでもありますし、「ええ、そうです。」と言いたい部分でもあります。
別にルール全部を記載する必要もないですし、逆に記載しすぎてもよい。
実際、そのさじ加減をかえるだけで私も訂正申請を1度変更を行っています。
ちなみに、弊社は3月上旬に労働基準局に沢山書類を提出します。
4月始まりの年間カレンダー、それに合わせて労使協定。
もし、労働時間を変更すれば、年間カレンダーの変更の必要もでてきます。
大幅に変えるのであれば、2月下旬がチャンスでしょう。
ちなみに、労基署では、本当に必要書類がそろっているかだけをみて表にハンコを押されます。
毎日変えても怒られないのではないかと思うほどです。


P227
新旧対照表を作成

古い就業規則は残しているけども、
これはそういえば作っていなかったな、と思いました。
積み重ねていけば、会社の方針変遷の軌跡になりますし、
今からでも作成したいと思います。


● この本を踏まえて今後どのように生きるか

ルールを守りながらも
難題をクリアしてく痛快さを
みんなで見いだせたらよいなあと思いました。

● どんな人にオススメしたいか

全ての管理職の方。
労務に全く興味がない人。
就業規則、なにそれおいしいの?レベルの方。
労働基準監督署なんてどうでもいい!法律なんて破るもんだ!と思っている人。

● 何冊目に読んだ本?

第2期
4冊目です。
(全体を通して28冊目)






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下記、感想文に対する注釈じゃなくて、
ミニッシュスタッフ皆に対して読んでもらいたい内容ね。

いいさんがいい感想文書いてくれてたので。




ちょうど、書いておきたかったんどす。














就業規則。



俺の解釈やと、





労基は「 仕事 」という競技のルールというよりも、





国が決めた


「 選手の精神と健康を守るための制約 」


かなぁ・・・。







スポーツのルールを会社に例えたら、

「 税金の支払い方法 」

がルールにあたるかな?




これは立ち位置によって変わると思うし、
経営者の方向性で変わってくると思うので、
この考え方はくれぐれも正解ではないです。







私見やけど、
訳のわからん会社が増えたせいで
制約が過剰になってるってのは感じるかなぁ。





昔、週48時間労働やったのが、
エスカレートして週40時間になったりしてね。




週40時間や年間130日休み( 3日に一回休み )で磨ける技術があるとするのであれば、「 達人 」なんて産まれないってのは、誰もがわかる事だと思う。




円滑な人生をおくるにおいて、

「 仕事は苦役 」

であるのなら、達人を目指す必要はないので、
プライベートと呼ばれるものを充実させるために、
たくさんの仕事外の時間があった方がいいと思うし、その考えは激しく同意です。








一つ、参考にしてもらいたいのは

日本の労基ってのをスポーツにあてはめると、




「 高校球児は日々の練習は二時間まで。
一週間あたり10時間までの練習時間とする。 」



「 残練習する場合は高野連に申告し、
プロテインとマッサージ師をつけること 」



という感じ。






この規則は部員の技術の差とか関係なく、
素人同然、入部したばかりの人達にも
同じ条件があてはまる。



って感じ。









監督は技術も経験もない新入部員に対して、
レギュラーと同じ待遇を与えるだろうか・・・。





そして、野球が好きで誰よりもうまくなりたい選手も
他人に差をつけてうまくなることが出来るだろうか・・・。








みんな、

ここらへん、じっくり考えると仕事の幅が広がるから楽しいよ!









ミニッシュスタッフ、二年経過するまでは
プロの仕事は出来てないと俺は思ってるんです。






二年間は給料もらいながらの練習期間ですな。






二年経つまでは会社のインフラ利用してるので、
お金取れる試合は出来てないと思うの。



簡単に言うと、

「代わりはいつでもいる存在 」






そう思うからこそ、二年はじっくり育てたいんです。





即戦力でなく、ガラクタを磨きたいんですな。







就業規則に書くことは守るべき基本原則、
五つくらいかな?






福利厚生の優れた会社だけが、
いい会社ではないと俺は代表として思ってます。






福利厚生が優れているから、
有能な人材が集まると思っている経営者は
たぶんアウトやと思うし、
人間の根底を理解していないと思う。






それ目当てで来る新入社員はモチベーション低いと思うしね。
( 会社に残ろう!って思うモチベーションは高いかもしらん。 )


確かに人は集まるやろうけど・・・。















皆で努力して儲かった分で皆で分配すべきやと思ってます。


それが本道やと思う。







そのためには財布の中身見ながら、
皆でコンセンサス取りながらやらんとあかんやろね。










高校球児、全員、


二時間の練習時間なら・・・。






皆、怪我する確率は大幅に減るのは間違いない。


肩を壊したり、関節鼠になる選手も
大幅に減るだろう。






全チーム、同じ制約で練習するから


「 果てし無く公平 」


であるのも間違いない。







ただ、

天才出現率は飛躍的に下がるやろうね。





ダルビッシュも田中のマー君も松坂も産まれない。




俺の大好きなイチローも産まれてないだろうね。










うーん、つまらない。












技術、経験、精神力、胆力。




そこらへんを鍛えるには・・・。








泥水すすって、一度死んだ人間しか
見られない世界ってのは
事実、確かにある。









人間、生きるには時給で働いてる感覚があったら
駄目やと思います。



人生ってそれでいいわけない。





会社に使われてもあかんし、
経営者に利用、搾取されてもあかん。







俺が就業規則を書き換えようとしてるのは、
単純に面白い会社にしたいから。





守るべき事は最低限守る。


法律に基づくのは当然。





ただ、法律が自分の人生全てを守ってくれると過信してたら、
思いっきり交通事故にあうと思うのな。







作りたいのは面白い会社。





この会社を使って、
人生を楽しみたいと思う仲間が
集まったら、もっと楽しくなるだろね。










人生の楽しみ方ってのは、10年前は
従業員を搾取するボスしか知らなかったし、
その世界は比較的、内緒にされてきた。






ただ、最近は人生の楽しみ方ってのは

「 ネタバレ 」

してしまったと思います。





もう隠せない。







法律は絶対守らなあかん。


でも法律が自分の人生を守ってくれるわけではない。






守るのは自分やし、

守りの人生であってええとは思わない。



少なくともミニッシュの場合は。









スタッフの皆、

そこらへん踏まえて、仕事に取り組んだら
もっと楽しくなると思います!










談話室の本棚、

盗み見(笑)するのであれば、





次は・・・、






「 ノーマーク爆牌党 」

がオススメですなー。




俺がよく使う


「 入場料 」


って言葉は、この漫画からもらってます。