ホジキンリンパ腫と判明するまでの過程を記します。
2020年10月末に鎖骨に直径5cm程度のしこりがある事に気づきました。
痛みは無し、固く、触っても動きません。
同年の夏ごろの写真を見返しましたが、このしこりはありませんでした。
なので、9月~10月の2ヶ月程度の間に発生したものです。
(もしかしたら目立たないだけで、小さいものが以前からあったのかもしれませんが)
気づいてからすぐに近所の町医者的な内科を受診したところ、
もう少し大きい総合病院で、CT検査をするよう指示を受けました。
CTの結果は「異常個所無し、リンパの腫れを認めない。
皮下腫瘤の可能性が高いので皮膚科を受診するように」との事。
鎖骨の周りにはリンパが通っていて、乳がんを心配していたので、
CTの結果を聞いて安堵しました。
後日皮膚科に行ったところ、
「触っても動かないから、皮下腫瘤ではないし、皮膚の病気ではない。
正直、皮膚科医の私は、これが何なのかは判定できない。
骨から来ているものの可能性もあるので、きちんと調べて、
形成外科を受診したほうがいいのでは」と正直に仰ってくれました。
そこでCTをとった総合病院にもう一度連絡を取り、
形成外科を受診し、MRIを取ることに。
この時、最初にCTを取ってから1カ月近く経過しており、11月末でした。
MRIの結果、「確かにしこりのふくらみは映っているが、
どうやら骨から出ているものでは無さそう。これが何なのか判定ができない。
紹介状を書くので、他の腫瘍内科を専門としている病院を受診してみてほしい」との事。
紹介状の宛名が無く、自分で病院は探してくれとのことでしたので、
「腫瘍内科」でググって出てきたのが、最終的に悪性リンパ腫の治療をすることになった
今お世話になっているこの病院です。
12月初旬、病院を受診しました。
針で細胞を取って(生検)、細胞を見てみないと、良性か悪性か判断がつかない。
生検の結果は2週間後です、との事でした。
この時はまだ、良性の腫瘍だったらいいな..(多分良性でしょ) という軽い思いでした。
まさか自分が血液のがんになっているなんて、想像もしていませんでした。
結果を聞きに2週間後、再度病院に行きました。
多分大丈夫という気持ちだったので、主人の一緒に行こうか?という
オファーを断り、一人で行きました。
「残念ながら、血液のがん、悪性リンパ腫です。
抗がん剤治療を行う必要があります」と告知されました。
「????!!!!!」
まさか、え???何かの間違いでは??
耳を疑い、呆然としました。
こんなに元気なのに、健康診断でも一度も引っかかった事はないのに.....なんで??
悪性リンパ腫には70種類以上の型があるので、私がどの型なのか
現在引き続き調べている。
型によって、治療の方法が変わってくるので、型を確定させることは非常に大事なこと。
1週間後には確定しているはずなので、また1週間後に来てほしい、
とお医者さんから言われました。
この型が確定するまでの待ちの1週間が、一番つらかったです。
インターネットは何でも調べることができる便利なツールですが、
良い情報も悪い情報も載っています。
お医者さんからも家族からも
「悪性リンパ腫について今はネットで調べないほうがいい。
闘病記なども多くネットに載っていて読みたい気持ちはわかるが、
人によってリンパ腫の種類、発見の時期、年齢、
その人のその時の身体の状況など様々で、自分がその人と全く同じ条件ではないから、
ネットに掲載された事を読み、感情を紆余曲折させるのは辞めよう。」
とアドバイスを受けました。
わかってます。わかってます。
でも調べちゃうんです。だって癌なんて聞いたら不安ですもん。
果たしてちゃんと治るのか?数年後に生きているのだろうか....
旦那さん・家族のみんな...こんなのになってしまってごめん...
治療費っていくらかかるのかな...抗がん剤治療って辛いんだよな...
と色々考え、調べ、泣き、の日が告知から3日続きました。
沢山の人が治った事も知ってます。
でもやはり目に留まるのは、悪性リンパ腫によって亡くなった方のニュースです。
4日目以降は、周りの励ましもあり、こんな時こそ気をしっかり持とう!と思えるようになり、
他の人のブログを読むことはやめて、悪性リンパ腫について正確な情報だけを
勉強するようにしました。
1週間後、再度病院へ足を運びました。
型は「非ホジキンリンパ腫の未分化大細胞リンパ腫」
※補足 この告知の翌月にホジキンリンパ腫に診断が変更になります。
悪性リンパ腫は抗がん剤が比較的効きやすいがんなので、頑張って治療していきましょう。
1月にPETの予約を入れたので、PETを見てみないと何とも言えないが、
CTや血液検査などの結果を見る限り、しこりのある鎖骨以外に転移は無いように思う。
寝汗や体重減少のB症状もないことから、ステージ的には軽いのではないか...
治療の開始を1日2日を焦る必要は無いため、12月一杯かけて全身の検査をして
きちんと体の状態を調べてから、治療方法を検討しましょう
と主治医の先生からお話がありました。
幸いなことに12月中は、体調不良や自覚症状は一切なく、
至って元気に過ごすことができました。
これからどんな治療が待っているのか...不安な思いを抱えながら、
2020年から2021年へ年を越すことができました。