スミス
通勤はつらい。
高校の時は学校に着くまでの20分間ですら長く感じていたのに、今では電車に乗っている時間だけで片道約1時間かかる。
いつも外の景色を見ながら自分だけの遊びを考える。
(この家の20M先にはパチンコ屋、そのすぐ先にローソン、すぐ先にマンション2つ、向かいにスナックが有ってその横に・・・)
円周率を覚えるような感覚で、駅間に何が有るのか丸暗記していくという遊び(暇つぶし)をよくやる。
今日も大久保駅からスタートしようと決め、新快速待ちをしている2分間から外を見初めて準備をする。
ぱっと外を見ると、駅に向かって歩いてくる女子校生と目が合った。
と同時にその女子校生の皮膚がただれ落ち、みるみるゾンビのような姿になっていく。
(え?え?なに!?)
そのすぐ近くを歩いていた男性がこっちを見て何か叫んでいる
(なんや!?)
と男性を見ると、その男性もゾンビのような姿になっていく
(うっわーなんやねんこれー)
「あれ!そこ!あれ!」
同じ車両に乗っていた人がそれに気付いたのか、
気が動転したような声を上げてゾンビを指さした。
「うわきゃーー!」
車内中に悲鳴が響く。
横にいた人が
「ああれ ゾンビやんね?」
と聞いてきた。
と同時にその人まで外の二人と同じようになっていく。
またしても車内に悲鳴が響き渡り、何が何だかわけがわからなくなった。
恐くなって電車を降りようとする人がいたが、出入口に近づいた瞬間ドアが閉まり、電車が動き始めた。
ふとその人と目が合った
と同時にその人も姿が変わっていく
(もしかして…)
4人目でやっと気付いた。自分と目が合った人がゾンビ化していくということに。
急に車内が静まり、何か視線を感じる。
みんなが無言でこっちを見ている。
それを確認するために3人と目が合ってしまった。
(なんでやねん!なんでこっち見んねん!ゾンビになってまうやろが!)
みんなそうなりたいかのようにじっとこっちを見ている。
絶対目を合わせないようにしているのに、肩を叩いて振り向かせたり、
知らないはずの人に名前を呼ばれたり、
わざわざ自分の前に来て顔を覗きこんできたりする奴まで現われた。
気が付くと、自分以外がゾンビになってうごめいている。
(やばい。降りたい)
しかし、電車は止まるはずの駅を高速で通過し、地獄のような状態が永遠に続くようだ。
(頼むから降ろしてくれやー)
ここでやっと目が覚めた。
この夢を見た日は一日中ブルーだった。
高校の時は学校に着くまでの20分間ですら長く感じていたのに、今では電車に乗っている時間だけで片道約1時間かかる。
いつも外の景色を見ながら自分だけの遊びを考える。
(この家の20M先にはパチンコ屋、そのすぐ先にローソン、すぐ先にマンション2つ、向かいにスナックが有ってその横に・・・)
円周率を覚えるような感覚で、駅間に何が有るのか丸暗記していくという遊び(暇つぶし)をよくやる。
今日も大久保駅からスタートしようと決め、新快速待ちをしている2分間から外を見初めて準備をする。
ぱっと外を見ると、駅に向かって歩いてくる女子校生と目が合った。
と同時にその女子校生の皮膚がただれ落ち、みるみるゾンビのような姿になっていく。
(え?え?なに!?)
そのすぐ近くを歩いていた男性がこっちを見て何か叫んでいる
(なんや!?)
と男性を見ると、その男性もゾンビのような姿になっていく
(うっわーなんやねんこれー)
「あれ!そこ!あれ!」
同じ車両に乗っていた人がそれに気付いたのか、
気が動転したような声を上げてゾンビを指さした。
「うわきゃーー!」
車内中に悲鳴が響く。
横にいた人が
「ああれ ゾンビやんね?」
と聞いてきた。
と同時にその人まで外の二人と同じようになっていく。
またしても車内に悲鳴が響き渡り、何が何だかわけがわからなくなった。
恐くなって電車を降りようとする人がいたが、出入口に近づいた瞬間ドアが閉まり、電車が動き始めた。
ふとその人と目が合った
と同時にその人も姿が変わっていく
(もしかして…)
4人目でやっと気付いた。自分と目が合った人がゾンビ化していくということに。
急に車内が静まり、何か視線を感じる。
みんなが無言でこっちを見ている。
それを確認するために3人と目が合ってしまった。
(なんでやねん!なんでこっち見んねん!ゾンビになってまうやろが!)
みんなそうなりたいかのようにじっとこっちを見ている。
絶対目を合わせないようにしているのに、肩を叩いて振り向かせたり、
知らないはずの人に名前を呼ばれたり、
わざわざ自分の前に来て顔を覗きこんできたりする奴まで現われた。
気が付くと、自分以外がゾンビになってうごめいている。
(やばい。降りたい)
しかし、電車は止まるはずの駅を高速で通過し、地獄のような状態が永遠に続くようだ。
(頼むから降ろしてくれやー)
ここでやっと目が覚めた。
この夢を見た日は一日中ブルーだった。
高いとこから
(うーん高いな。砂場が下やしいけるやろ)
……またこの夢か。
途中で夢ということに気付いても覚めないのは何故なんだろう。
3才になるまで高砂市の県住に住んでいた。
そのすぐ近くに、小さい子供が遊べる公園が有った。
砂場と滑り台 それと砂場に隣接している岩を積み重ねた壁の三つしか思い出せないが、この公園で何度か遊ばせてもらったことは覚えている。
中でもはっきり覚えているのが、砂場の横の壁に登り、そこから砂場にジャンプするという遊びを同じくらいの年の子とやっていたことだ。
《誰が一番高いところから飛べるか》というのがこの遊びの主旨で、下から一つ目の岩、二つ目の岩と徐々に高さを上げていく。
岩は4~5段まで有り、3段目から飛び降りると足が痛かった。みんなも三段目が限界のようで、四段目以上に挑戦しようとしなかった。
(みんなおんなじじゃおもんないやん)
と思い、痛いの覚悟で4段目に登った。そして意を決して飛び降りた!
(いって~~ でも僕の勝ちや~!)
と痛いのを我慢しながら喜んでいた。
しかし、丁度見事に誰も見ていなかった。
「誰も見てへんかったからノーカン(ノーカウント)やな。ほんまに飛んだんやったらもっかい(もう一回)飛んでみーよ」
(え~なんでよ~~)
何度言っても信じてもらえず、足がすごく痛かったので、もう無理やでーと思い未練が有りながらも諦めた。
一体この夢はいままでに何回見ただろう。一年に一回は見ていると思う。
不思議なもので、この夢の中では必ず3才当時の体格で、3才当時の目線で見れる貴重な夢である。
親の実家に帰る途中で十数年ぶりにその公園をチラっと見た。
当時の感覚ではその公園や壁はとても大きくて、砂場横の壁なんて数メートル有るんじゃないかと思っていたのだが、
でかくなってから改めて見たら自分の身長くらいだった。
小さい頃の視点とでかくなってからの視点は全然違うんだなとその時痛感した。
どうしてこの夢を何度も見てしまうのだろうか。
夢って不思議だ。
……またこの夢か。
途中で夢ということに気付いても覚めないのは何故なんだろう。
3才になるまで高砂市の県住に住んでいた。
そのすぐ近くに、小さい子供が遊べる公園が有った。
砂場と滑り台 それと砂場に隣接している岩を積み重ねた壁の三つしか思い出せないが、この公園で何度か遊ばせてもらったことは覚えている。
中でもはっきり覚えているのが、砂場の横の壁に登り、そこから砂場にジャンプするという遊びを同じくらいの年の子とやっていたことだ。
《誰が一番高いところから飛べるか》というのがこの遊びの主旨で、下から一つ目の岩、二つ目の岩と徐々に高さを上げていく。
岩は4~5段まで有り、3段目から飛び降りると足が痛かった。みんなも三段目が限界のようで、四段目以上に挑戦しようとしなかった。
(みんなおんなじじゃおもんないやん)
と思い、痛いの覚悟で4段目に登った。そして意を決して飛び降りた!
(いって~~ でも僕の勝ちや~!)
と痛いのを我慢しながら喜んでいた。
しかし、丁度見事に誰も見ていなかった。
「誰も見てへんかったからノーカン(ノーカウント)やな。ほんまに飛んだんやったらもっかい(もう一回)飛んでみーよ」
(え~なんでよ~~)
何度言っても信じてもらえず、足がすごく痛かったので、もう無理やでーと思い未練が有りながらも諦めた。
一体この夢はいままでに何回見ただろう。一年に一回は見ていると思う。
不思議なもので、この夢の中では必ず3才当時の体格で、3才当時の目線で見れる貴重な夢である。
親の実家に帰る途中で十数年ぶりにその公園をチラっと見た。
当時の感覚ではその公園や壁はとても大きくて、砂場横の壁なんて数メートル有るんじゃないかと思っていたのだが、
でかくなってから改めて見たら自分の身長くらいだった。
小さい頃の視点とでかくなってからの視点は全然違うんだなとその時痛感した。
どうしてこの夢を何度も見てしまうのだろうか。
夢って不思議だ。
